2012年11月19日

十一代目 桂文治 襲名披露公演 11月中席

Img_1319_new


11月20日まで、三宅坂にある国立演芸場、中席では、十一代目桂文治襲名披露公演が
賑やかに行われています。

以前から、うまい人、笑わせる人、として、私の中には、いつも、お気に入りの人として、
見ていました。

その平治さんが、この度、めでたく十一代目として、大名跡、桂文治を名乗ることに
なりました。

体格も大柄で、特に目鼻立ちが大きく、目を引き、芸人さんにとっては、大きなインパクト
さえ感じさせている方です。

これを機会に、ますます、名人の域に達するのではないかと期待もしております。


Img_1323_new


この方の師匠、十代目、桂文治でありますが、私のように昔の人間にとりましては
桂文治と言うより、あの桂伸治と、言ったほうが通りがよさそうです。

ギョりとした目玉、そして小柄な人、なんとなくオジサンなのに可愛いというイメージすら、
あった方であります。

数ある話の中でも、とりわけ、ご自身も好きだったようですが、落語 「反対車」など、
この人のキャラクターそのもので、粗忽物が大得意としたものでした。


Img_1326_new_0001


襲名披露が好きな私としては、忙しい中でも先日、11月13日、この国立演芸場に、
意気込んで行ってきました。

外には贔屓筋からの、のぼりが立ち並び、入口には酒樽が。

いかにも、襲名披露公演、華やかさを添えています。

この日の出演は

春風亭昇々さん・・・・・・お馴染みの、昇太さんのお弟子さん。
               いかにも今様の容姿と話しぶり。これからが楽しみな方です。

三笑亭夢花さん・・・・・・今回始めて拝見した方です。名前からして、女性かと思ったら
               お坊さんのような方でした。
               
桂伸治さん・・・・・・・・なんとなく街中で植木の手入れをしている、植木屋の職人さんみたいな
             感じの人。
             先代の伸治さんに、どこと無く似た雰囲気を持った方で、まさに落語家
             風情といった所です。

ぴろきさん・・・・・・・・この人に、何と、追っかけがいるとは、わからないものです。
         

Img_1328_new


桂歌丸さん・・・・・・・何がなくても、この人が一番好きです。
            毎年、四月 八月の国立演芸場での特別公演は欠かした事がありません。
            今回もそうですが、席はいつも最前列の真ん中の席、11番か12番。
            これが私の定席であります。
            この10間の公演でも、歌丸さんの出演は、この13日だけ。
            勿論この日を狙っていったのは言うまでもありません。

柳家蝠丸さん・・・・・・歌手の山川豊さんを思わせるカッコいい人。スマートな方ですね。
             話も洗練されていて、これから、この人の話をたくさん聞きたい思いです。

瀧川鯉昇さん・・・・・・・こいしょうではなく、りしょうと読みます。
              超ベテランで、物に動じない。そして、何事にも、けっして無理をしないと
              いう噺家さん。
              この方も、私の大好きな方であります。

曲芸の正二郎さんに続いて

トリはお待ちかね、桂文治さんの出であります。
             
           話は「禁酒番屋」。 古い話ですが、さすがに満員の客席での襲名披露公演。
           文治さんの、熱演の熱演が続きました。
           しかし、熱演すぎて、聞いている方は、いつになく少々疲れてしまった、そんな
           感もありました。
           
           
           やはり鯉昇さんではありませんが、いつもマクラで云いますが、これから落語を
           やりますが、しかし、私はけっして、無理をしないといいます。
           この無理をしてまでやらないという、卓越した芸も名人になるには、時には必要
           かもかもしれません。               


           芸熱心な文治さんのこと、長かった披露公演も、東京では一段落。
           
           さて、これから、ますます大きな噺家さんになりそうですよ。   
           
              

                                *

            

| | コメント (0)

2011年7月28日

噺家生活60周年 桂 歌丸さん

Img_0854_new_1_1_1


国立劇場の歌舞伎公演なら、いざ知らず、国立演芸場の8月中席の電話予約を
取るのに、こんなに苦労したのは初めてです。

7月2日、午前10時から、チケット発売でしたが、何と1時間も、必死でリダイヤル
したのにかかりません。

電話は通話中の音ばかりで、例の「只今電話が大変込み合っています。しばらく 
たってからお掛け直し下さい」の、アナウンスも何もない。

本当にこの電話、通じているのだろうか不安になり、国立劇場の代表番号にも
掛けてみたのです。

係りのオネエサン ? は、「そうですね 只今 大変込み合っているんです。もうしばらく
お持ち下さい。とのこと。

普段ならば、5分もしないうちに、「はい お待たせいたしました こちら 国立演芸場です」って
掛かるのに・・・・・・・・

なぜ、そんなに急に、寄席が混むようになったのか。

しばし、ポカンとしたものでした。


Skmbt_c35311071413140_new_1_1_1_3


それでも、絶え間なく、りダイアルを続けて、ようやく電話が繋がったのが、掛け始めて
から1時間7分後のことでした。

いつも決まった席を取るのですが、こんなに待たされたから、どうかなって思いましたが
不思議なくらい、今回も、また、私のお気に入りの席が取れたのでした。

最前列の真ん中の席、11番であります。

この11番と12番が、この国立演芸場では中間に当たります。

演者とは、ほぼ2メートル半の距離。

このお馴染みの席が取れて、ほっとしたものの、なぜこんなに今回は混んでいるのか、
その時も、まだわかりませんでした。

その後、しばらくたって、国立劇場の会員に送られてくるメールマガジンを見て、初めて
電話予約の混雑ぶりが、わかったのでした。

なんと、例年、8月中席に行われる桂 歌丸さんの怪談噺の10日間は、今年は「桂 歌丸
噺家六十周年記念公演」と、あるではないですか。

あらかじめ送られてくる毎月の会報には、いつも次回公演の出演者の名は無く、ただ
出演者につきましては演芸場までお問合せ下さいの一点張り。

ほかの出演者については、問合せするほどのこともないかと、私はしませんでしたが
みなさんはきちんと、問い合わせをなさったようです。


Img_0862_new_1_1


さて、寄席に行きますとテレビには出てこない噺家さんが、おおぜいいます。

しかし、テレビに出なくても、本当にうまいなと思う人が、いつの時代にもいる
ものです。

若かりし頃、寄席で見た、円生、文楽、志ん生、柳橋、柳好、可楽、正蔵、三平、
可笑と、めくるめく幻のごとく目に浮かぶ名人と言われた人達でしたが、名人は
その時ばかりではないのです。

昔の名人は昔の名人で、今の時代にも、各、寄席回りなどをしてみれば、立派に
現代の名人が、毎日、忙しそうに右往左往しているのを見る事が出来ます。


その現代において、トップの名人と云えば、それは、やはり、今や、人間国宝にも
なられた、桂 歌丸さんではないかと思います。


Img_0864_new_1_1


端正な容姿、品格のある話ぶりには、すでに高い評価を得ているところであります。

国立演芸場では毎年、四月中席と八月中席にトリを取られ、長講一席、約1時間ちかくの
口演に沢山のファンが魅了され続けています。

その8月中席。

「桂 歌丸 噺家生活六十周年記念公演」でありますが、私が行くのは8月16日 火曜日

お馴染みの「笑点」の、メンバーが、総力を上げて、この記念公演を盛上げていくようです。


Img_0865_new_1_1


日替わり出演が多いですが、16日は、桂 平治さん、声と顔が大きくて迫力満点。
まず、笑わせる、そして、うまい噺家さんです。

桂 歌助さん。イメージは何となく平治さんに似ています。魅力のある方です。
そして、丈夫そうな噺家さんです。

そして、人気抜群の春風亭昇太さん。独身を売りにしているようで、高座ではこれでも
かと動き回る噺家さん、ケガをしなければいいですが。

ギタレレ漫談はぴろきさん。

中入りの後は、歌丸さんを囲んでとあります。

おそらく「笑点」のメンバーを中心にしての座談会かとも思われます。

そして三遊亭小遊三さんの落語一席。

穏やかな方で、見ているだけで和みそうな噺家さんです。

トリのひとつ前には、しっとりと俗曲で、桧山うめ吉さんの声が、また楽しみです。


そして、最後のお待ちかねは、三遊亭円朝作、永年積み上げてきた怪談噺。

「語り直して真景累ヶ淵」と、題して、たっぷりと、それも特に怖い「豊志賀の死」を
演じられます。

国立演芸場ならではの舞台機構をフルに使い、照明効果も見事です。

まさに芝居仕立ての語りには、至福のひと時すら感じられる思いです。


今年の夏も、何があっても、最前列中央で、また、歌丸さんにお目にかかれる
ことは私にとって、大きな幸せであります。


お問合せ先
国立劇場 チケットセンター  0570--07--9900


| | コメント (0)

2010年5月27日

真打昇進 三笑亭可龍さん。

Img_9694_new_1_1_2


三笑亭可龍という若い噺家さんを、初めて見たのは昨年のこと。

例の国立演芸場での、桂歌丸さん特別公演で、春だったか夏の時だったかは忘れて
しまったが、出囃子と共に出てきた、この三笑亭可龍さん。

なんとも今様の青年といった感じで、色はわずかに浅黒く、いかにも丈夫そう。

そして、へャースタイルは、今、はやりのトンガリ頭。

新宿、渋谷あたり。

いや、江ノ島の夏の海水浴場などで、良く見かけるタイプの青年だ。

深々と頭を下げての開口一番から、どっと笑わせるのは、この人の天性のものだろうか。

とにかく噺がうまく、可笑しいのだ。

このへァースタイルで古典落語はどうかと、一瞬思ったが、それは私の取越し苦労だった。

さて、その時の出し物は何だったか、すっかり忘れてしまったが、このキャラクターだけは
強烈な印象としていまだに頭に残っている。


先日の国立演芸場での、歌丸さんの公演の際、状差しに、ふと、「真打昇進披露公演」の
チラシに目がいった。

あれ以来見ていない可龍さんの、なつかしい顔をそのチラシで見たとき、あれっ 今まで
二つ目さんだったのかと、その時知った。

うまい噺家さんになるなと期待していただけに、今回の真打昇進はあらためて、おめでたい
と思う。


すでに実力派、若手四人揃っての披露公演は、5月1日から、各寄席で始まっているが、
この6月中席には、いよいよ、お近くの池袋演芸場に回ってくる。

四人が交互にトリを勤めるが、ここ一番、可龍さんのトリを見たいものだ。

自分の時間とスケジュールを合わせてみると、6月15日夜の部がそれにあたる。

ひと夜、晴れて三笑亭可龍さんの主任の姿を共に祝いたいものだ。

お問い合わせ  落語芸術協会  03 5909 3080

+


| | コメント (0)

2010年4月24日

国立 4月中席は 桂 歌丸さん

Img_9570_1_1_new


東京三宅坂にある国立演芸場。

毎年、四月中席と八月中席は、桂 歌丸さんが、トリを勤められています。

端正で粋で芝居がかった身の振る舞い、そして、品の良い明解な話言葉は
よく知られるところであります。

これもひとえに歌舞伎好きならではの事かもしれません。

また、八月はお馴染みの三遊亭円朝の怪談噺の長講一席を、今年も開かれる
ようで、こちらもいまから楽しみであります。

先日、その四月中席公演に行って参りました。

中席前半は円楽さんの襲名披露公演でしたが、私のお目当ては、何といっても
歌丸さんです。

中席後半は披露公演も終わり、こちらはたっぷりの歌丸さんで、楽しいひと時を
過ごしたのでした。


Img_9565_1_1_new


虎の門での用事をすませ、国立演芸場に着いたのが、何とも早めの午前10時半。

入口前に立つと自然とドアーが開き、誘われる様にして、中に入っていくと、次のドアーも
また、スーッと両開きになり、左側にある窓口で

「開場はまだですよね」 って聞けば、係りの女性が、「場内への開場は12時15分ですが、
どうぞ、お入りになってお待ち下さい」 と。

国家の施設も随分とやわらかくなったものだ。


Img_9562_1_1_1_new


その言葉に甘えて中に入って行く。

広い通路から、突き当たりは演芸資料室も兼ねている待合室に進んでいく。

照明はこうこうと、周囲を明るく照らしている。

もちろん誰もいない。

どこを見ても人影がない。

ひとり静かに長椅子などに掛けてみる。

が、しかし、なにもする事が無い。

普段の生活では、あれもこれも、やらなければならない事が山積みで寸時を
惜しんで生きているのに、ここではなにもスル事が無い。


寄席に入る前、または寄席に好みの酒などを持参して、ほろ酔い気分で好きな
噺家さんの噺を聞く方がおりますが、これは最高の贅沢な寄席の楽しみ方かも
知れません。

いつか自分もちょいと、それをやってみたいと思っていましたので、実は手に持つ
カバンには、サントリーの角瓶のポケットサイズをこっそり忍ばせていたのです。

長い間の寄席通いのなかで、酒の持参は前例の無いこと。

あたりを見回せば、今は誰もいない。

飲むなら今だと、小さなビンのキャップをカチャリと回した。


Img_9563_1_1_new


30分過ぎて午前11時になるが誰も来てくれない。

さみしいくらいに国立は静かだ。

あまりのひまさに、隣の最高裁判所にでも、行ってみようかしらとも思ったが、外は雨、
それも冷たい雨だ。

コップが無いので、ウイスキーを水で薄める事が出来ない。

寄席の人に湯のみ茶椀を借りに行くのも、何だか変だしな、なんてったって相手は
国家公務員だ。


きっと、怒られると思うよ。

「ここをどこだと思ってんだ」 !! ってね。

「無礼者 !! ここへなおれ」 !!   


そんなことぁ あるわけ無いか。

ウイスキーを、ビンごと、ごくりと飲んでは、南アルプスの天然水を口にする。

あらためてボトルをつくづく眺めてみて、あれっ 本当に南アルプスの天然水なのか
なぁと、ちょいと疑ってみる。

どこかその辺の、そう、千住新橋あたりの、荒川の水なんかじゃないのかなぁと
勘ぐってしまうのも、少々酔ったせいかもしれない。


Img_9564_1_1_new


1時間たって、11時半。

ようやく、向うから、ひとりやって来た。かなりの年輩の男性だ。

私は思わず、「いらっしやーぃ」 !! って、声を掛けそうになった。

うん、これは、かなり酔ってきたぞ。

もうこの辺にしないと、大変なことになるぞと、サントリーの角ビン、ポケットサイズの
キャップを、今度こそ、ぐいっとしめた。


Img_9571_1_1_new


私の座る席はいつも決まっている。

最前列の12番か13番である。

私は真ん中が好きだが、国立演芸場には真ん中の席は無い。

ここでの真ん中というのは、12番と13番の間が真ん中であって、どちらに座っても
中心から、わずかにずれる。

ふたつの席を買って靴を脱ぎ、肘掛にまたがれば、それはピッタリ真ん中だが
そうはいかない。


「待ってました」 !! の、掛け声で登場した歌丸さん、50分掛けての一席は「竹の水仙」。

例の左甚五郎の噺だ。

これも何度も、なんども聞いた噺だが聞くたびに、うまいものだと聞きほれる。

寸分、たがわずの噺はさすがだと思う。


さて、この日の、もうひとりのお目当ては、桂 平治さん。

大きな声がダイナミック、そのおかしな話術が心地よい。


その平治さんが云ってました。

噺家も年を取ると、噺の数が少なくなってくる、だから、どうしても同じ噺を度々するように
なると。

ようするに、噺のネタが減ってくるようで、そう云うのを、 ネタ切れ老人 と云うのだそうですが


そう云えば・・・・・・・ 歌・・・・・・・・・・

                         :*

| | コメント (0)

2009年4月21日

大盛況 国立演芸場 30周年

Img_7508d_1_1


前にもご案内しましたが、この国立演芸場が開場して、30年になり、この四月上席、
中席と、20日間に渡り、それを記念して特別興行を行っていました。

連日大変な賑わいとのことであります。


Img_7509_1_1

その大盛況の記念興行も、私が行きました、昨日の4月20日をもって、めでたく終了した
のでした。

中席のトリの桂歌丸さんも云われていましたが、開場当初は場所の不便さもあって、
思うようにはお客様もいらっしゃらなかったと。

となり近所に招待券を随分配ったものだそうですが、何にしても、お隣と言っても隣は
最高裁判所だったり、警視庁だったりで、配ったところてあまり来てもくれなかったそうで
あります。


Img_7513_1_1


それでも噺家一同、演芸場側とともに試行錯誤の積み重ねによって、じょじょにですが、
お客さんも集まるようになり、また、昨今の落語ブームの到来 ? と共に、たくさんのお客様が
見えるようになつたようであります。

この四月の上席、中席共に連日満員で、30年間の中でも最高の興行収入とのことでありました。


Img_7518_1_1_1


演芸場の外も中もお祝いムード一色で、特別に着飾ったお客様ともども、楽しいひと時を
味わったものでした。


Img_7523_1_1


これも特別のお楽しみのひとつですが、演芸場内にある資料室の片隅に、なんと高座が
設けられていて、扇子、手ぬぐいも用意されて、座布団にすわって自由に写真を撮る事が
出来るのです。

どちらかのご夫婦が、お互いに座布団に座っては写真を撮り始めていました、

ご主人の方は何とも決まっていて、すっかり気分は噺家になりきっています。

褒めてあげたら、喜んで、あなたもお座りなさいよ、カメラ持っているんだから、撮ってあげるって。

この手のことには割りと好きな私としては、そうですか、それではと、いそいそと高座に上がった
ものでした。

そのご主人以上にピッタリ合って、それはカッコよく撮れていましたが、と言って、ここでご紹介
するのはねぇ・・・・・ちょいと、ふざけすぎではないかと ・・・


Img_7535as_1_1


この寄席での私の席と言いますと、いつも最前部の一列の12番か13番であります。

噺家さんと面と向って3メートル足らず。

すきな噺家さんが目の前にいるのですから、これはたまりません。

目と目が合うことも度々で、漫才の時などはもっと近くになり、途中で私の方を見て、
「あなたもそう思うでしょう」 なんて、云われたりする。

こっちも、悪いからうなずいたりすると、「ほら お客さんも そうだといっているじゃないか」と、
場内の笑いの種になったりもします。


Img_7528_1_1_1


国立演芸場。

その設備が素晴らしい。

寄席の雰囲気と言うより、どちらかと言えばシャレた劇場風であります。

またそれを取り巻く環境の良さも抜群であります。

お向かいは昔から天皇陛下のお家があり、お隣は最高裁判所で、その向う隣は警視庁、そして
同じご町内には、なんと国会議事堂もあるという、大変に賑やかな隣組であります。


Img_7532_1_1


この日の噺家さんと出し物であります。

前座さんの柳亭ち太郎さんは、今様のイケメン青年、いや、イケメン少年の感じ。

難しい古典の「強情灸」を一生懸命に。 この人、筋が良いように見え、これからが楽しです。

桂花丸さんは来月からいよいよ桂枝太郎になるのですが、この日は先代の枝太郎さんの
名作「自家用車」の一席でした。

新作と言えども50年も前の噺で、今に合わない感じ。

この人にはやはり古典にパロデイを入れたものが、似合うのかもしれない。

瀧川鯉昇さんは「鰻屋」

なにをやるにも無理をしないという。

たとえ落語をやるにしても、けっして無理はしない、という鯉昇さんの、あのヒョウヒョウとした
語り口はやはりあの年台にならなければ出ないものかと、あらためて感心したと同時に見事な
芸であります。

おぼんこぼんさんの名人芸に久し振りに接しました。本当にいいですね。

三遊亭小遊三さんは、「粗忽の釘」、歯切れの良さと江戸前の噺ぶりは、いつも小気味良い。

笑福亭鶴光さんは「荒茶」の一席。

歴史物の噺がお好きなようで、見台を叩きながらの調子のよい話し振りがいつものように
冴えています。

上方落語独特のサービス精神旺盛で楽しい人です。

三遊亭遊雀さんは、古典中の古典「浮世床」。

上品さが漂いながら笑わせます。

それにしても国立の演目のチラシ。

「浮世席」だって。

ここはなにが何でも「浮世床」と書いてもらいたいものです。

これはお粗末です。


そして、中席のトリは、お待ちかね、桂歌丸さんです。

演目は「竹の水仙」。

左 甚五郎の旅の途中の噺ですが、45分の長講一席はいつものように聞き応えがありました。

千秋楽、最後の最後、ものすごい拍手がしばらくやみませんでした。

さて、歌丸さん、四月中席と八月中席を毎年国立に出られますが、今年の八月中席にやられる
円朝噺が決まったそうです。

おなじみの怪談「豊志賀の死」を出されると言っておりました。

何分にも長い噺でして、どうしても、やれば1時間はかかると。

それをどうやったら、15分にまとまるかと・・・・・・・


Img_7533z_1_1_1


その国立演芸場、めでたく30周年。

こちらでの、いわゆる伝統芸能の保存と、又、後世に残し継承していく役目は大変に重要な
ことだと思います。

歌舞伎にしても、文楽人形芝居にしても、また、この演芸の分野においても江戸時代に発展し
300年以上の長い歴史と積み重ねられてきた芸を、なおも、優れたものにして後世に伝えていく。

その大きな役割を持つのが、この国立劇場の大切な役目でもあると思います。

いつでもその優れた芸を、実に手軽に接する事が出来る私たちは、なんと幸せなのかと思わざるを
えません。


                          ・

| | コメント (2)

2009年3月20日

国立演芸場三十周年と花丸さん桂枝太郎を襲名

Img_5894_1_2_1


東京 三宅坂にある国立演芸場が、この4月で開場30周年をむかえます。

隣接する国立大劇場は少し前に50周年を迎えており、共に演劇、演芸ファンを大いに楽しませて
おります。

国立演芸場の客席は300席、音響効果もすぐれ、照明効果も良く、どこの席からも見やすく、
そして清潔感ありで、私の好きな寄席であります。

昭和54年当時の価格で総工費約10億9000万円をかけて造られたそうです。


さて、その開場30周年記念として、4月は特別公演であります。

まず上席は日替わりのトリとして、毎日豪華メンバーを揃えております。

馬風、圓蔵、金馬、さん喬、小朝、扇橋、権太郎、圓歌、木久扇、圓丈、小三治さん等々の
ご祝儀出演であります。

全員一度に見られたらいいのですが、そうはいきません。

毎日お一人だけのトリとしての出演であります。


そして、中席は連日桂歌丸さんがトリを勤め、得意とする出し物、全五作を2日づつ口演されます。

ご紹介しますと、11日 12日が、井戸の茶碗。 13日 14日が、厩火事。 15日 16日が、小言幸兵衛。
17日 18日が、藁人形。 そして最後の、19日 20日が、竹の水仙となっています。


Img_7209a_1_1


いづれも大ネタで、どれも聞きたいところですが、私の行く日は 「竹の水仙」 を出されます。

案内によれば五つの噺を全部聞きますと、その半券5枚集めますと、歌丸さんの直筆色紙が
いただけるそうで、それを、お目当てに結構お出掛けになる方も多いのではないかと思います。

私が行く、その当日の出演者は他に、まねき猫、鯉昇、おぼんこぼん、小遊三、鶴光、そして
桂花丸さん、そのほかでありますが、その二つ目の桂花丸さんが、5月になんとあの大名跡、
「桂枝太郎」を、襲名並びに真打昇進致します。

スラリとしたスタイル、色白でやや面長、端正な出で立ち、声が良く品もいいという二枚目の
噺家さんであります。

以前から期待していただけに、5月からの襲名公演は本当に楽しみであります。

それにしても、先代の 「桂枝太郎」何とも懐かしい名前です。

亡くなってからどのくらい経つでしょうか。

ちょつと調べてみましたら、亡くなってから、もう31年も経つのです。

現、明治薬科大学卒で、別名、インテリの枝太郎とも言われていました。

広くボランテァにも精を出し、刑務所の慰問にも積極的に行い国からも数々の賞も頂いたという
変わった噺家さんで、おなじみの浅草演芸ホールも作られた方であります。

主に新作落語でして、高座でも動きが大きく、出てきますと場内がぱっと明るくなる、そんな
雰囲気を持つ方でした。

今の噺家さんで言えば、三笑亭笑三さんにイメージが似ているでしょうか。


その大名跡を桂花丸さんが、長く途絶えていた桂枝太郎を継ぐ。

どんな桂枝太郎を作り上げるのか、これからの精進が大いに楽しみであります。


ところで花丸さんのブログ 「若手落語家 桂花丸のブログ」 が、あります。

日々の活動、思いなど面白く書かれております。

こちらもちょっと覗いてみて下さいませ。


                       *

 


| | コメント (2)

2008年8月12日

満員御礼 「江島屋怪談」

Img_5887_1_1_1


国立演芸場、真夏の恒例。

桂 歌丸さんの怪談噺は、ご多分にもれず、初日、満員御礼の札が入口脇に見られます。

この一年を待ちわびていたかの様な、お客の入りでありました。

場内は相変らず年配者が多いですが、でも時期は夏休み中、そのなかには小学生3年生
そして5年生ぐらいの男の子、兄弟でしょうか、お父さんに連れられて、きちんと座って
開幕を待っています。

私も自分の席に向いながら、ふと、それを目にして、さて、私もあの年頃だったか、よく
鈴本に兄が連れて行ってくれたのはと、一瞬はるか遠い昔を思ったものでした。


Img_5890_1_1_1


子供の頃に行った寄席というものは、いま考えても子供の出てくる話は覚えているものです。

覚えているといっても、それはある一部分だけであったり、途切れ途切れであったりで、筋ま
で覚えているわけではありません。

古今亭今輔師匠の薄くなった頭髪、やや角ばった顔つき。

やや、どら声で、どちらかと言えばガラガラ声で、手を打ちながら、

青空に~・・・・・ 日が暮れて~・・・・・・ なんとかなんとかの 楽しい我が家~・・・・・・・って
ジャン ジャン ジャジャンがジャン ジャン ジャン ジャジャンがジャンって、首を振りながら
唄う姿が、そして、この人ならではの、おばあさん落語を、今でも鮮明に覚えています。

どの噺だったか三輪車が出てきてどうのこうのと、そして、そこに子供が出てくる。

なんだか、懐かしい思い出であります。


Img_5894_1_2_1


その今輔師匠のお弟子さんが、現在の桂歌丸さんであります。

歌丸さんはその師匠から噺家は歌舞伎を良く見て、その中からせりふ回し、声の大きさ、
所作、身のこなし方などを、よく学べと教えられたといわれています。

私も何度か歌丸さんを歌舞伎座でお見かけしています。

着物姿は何か忙しそうで、恐らく少々の空いた時間に来られていたのか、好きな演目に通って
来られていたのか、仕事に対する熱心さは相当の方と見受けられました。

それが今の芝居噺の名人と言われる歌丸さんの基礎になったような気が致します。

うらみつらみの、江戸は江島屋に仕返しをする。その老婆の凄み。


それは市川猿之助さんの「東海道五十三次」の、怪猫のばばであったり、また中村勘三郎さんの
「四谷怪談」のお岩であったりと・・・・・・・・・

さて、中席は

    前座  桂 宮治  初天神
         
         桂 花丸  宗論

         江戸家まねき猫  ものまね

         桂 米多朗  たがや

         Wモアモア  漫才

         雷門 助六  浮世床と、かっぽれの操り人形風踊り

         春風亭 柳好  りんきのこま

         ボンボンブラザース  曲芸

         桂 歌丸   江島屋怪談


Img_5897_1_1


帰りは国立演芸場から、地下鉄「永田町駅」に向います。

前を行く黒のTシャツにジーンズ、腰にはサマーセーターを結ぶ今様の青年。

楽屋口から出てきた、桂 花丸さんの後姿です。

この日の出し物は「宗論」でしたが、なかなかうまい人です。

ハンサムなのも見た目もいいし、声がいいです。

途中、聖歌を歌うところがありますが、その声は高音、ソプラノですね。いい声です。

新しい宗論、これからの宗論といったところでしょうか。

とにかく笑わせます。

これからが楽しみな噺家、注目の桂 花丸さんであります。


でも、最後のオチで、

「いいところに出てきてくれた ところで番頭さん お前さんは何宗だい」

「それより みんなで アッラーの神に祈りましょう・・・・・・」には、さしもの私もびっくりした。 


                -

                -

| | コメント (0)

2008年8月 4日

国立演芸場 八月中席 桂歌丸さんの夏

3402_1_1_6_1_2


姿かたちと気品の良さ、そして端正さと、せりふ回しの明快さ。

どれをとっても師匠の、古今亭今輔師を受継いだかに見える、桂歌丸さんの夏がきました。


毎年恒例にもなっています、東京三宅坂 国立演芸場 8月中席(11日~20日) での、口演が
今年もまた開かれます。

今回の出し物は「江島屋怪談」で、もちろん作は、三遊亭円朝で、異色の傑作といわれる
ものであります。

大店でありながら、その陰では粗悪な、まがい物をあつかい、その花嫁衣裳を買ってしまった
娘と母親。

なにも知らずに、それを着て、嬉しさのうちに婚礼に向う道すがら、折から降りはじめた雨も
しだいに強くなり、濡れるほどに、その着ている花嫁衣裳がしだいにくずれていく。

縫いしろの少なさか、糊で支えた着物の形が溶けていくかのように、はだけてゆく。

満座の婚礼の席で見るも無残な姿に物笑いされ、挙句の果てに破談の話に変わっていく始末。

恥をかかされた上に結婚も解消され、無念の内に、ついには花嫁は池に身を投げることになる。

娘を失った母親は悲しみの中から、その花嫁衣裳を売った、江戸の呉服屋「江島屋」を
神仏に祈り、そして復讐することになる。


お馴染みの「江島屋怪談」であります。

そんなに知っているんなら、行かなくてもいいんじゃないかって、云われそうですが
あなた、そうはいきませんです。

この大好きな国立演芸場では、今までに「怪談牡丹燈籠」 「真景累が淵」 「怪談乳房榎」と
長講一席として、毎年この8月に桂歌丸さんがトリを勤めております。

今回は初日の11日に、なにが何でもと、7月の2日の前売り初日にチケットを取りました。
ちなみに最前列の真ん中の席でございます。

なんだか 怖そう・・・・・・・

ところで、時は8月、まさに怪談噺のベストシーズンであります。

あちらこちらで開かれるようですが、その中でも三遊亭円朝(1839~1900) の、命日に当たる
8月11日、有楽町のよみうりホールで「円朝祭」があります。

扇橋さんの「怪談牡丹燈篭」、喬太郎さんが「牡丹燈篭」の発端の「刀屋」、ほかに木久扇さん
加藤武さんなども出演されるようです。

また、同じ11日には今年も幽霊画展で、よく知られる、谷中の寺院「全生庵」でも、午後6時半
から「円朝座」と題して落語会もあるそうです。

馬桜さん、遊雀さんなどによる「牡丹燈篭 お峰殺し」 その他が口演されます。
こちらもできれば行きたいですね。

なにしろ、ロケーションがいいじゃないですか。

外に出ればお墓が見える・・・・・・  ほんとに怖いじゃないですか・・・・・・


さて、夏場はかせぎ時、ゆうれいさんも 今年も、おおいそがしの様でございますね。

                            -

| | コメント (0)

2007年12月12日

国立 木久扇 木久蔵 親子 襲名披露公演

Img_4146_1_1


12月もなかば、あと2週間少々で今年も大晦日を迎えます。

東京三宅坂、国立演芸場の場内は早くもお正月が来たかのような気分にあふれていました。
それもそのはず、この12月中席は、木久扇、木久蔵さん親子のW襲名披露公演であります。

その初日、昨日ですが、出掛けてきました。
全公演がほぼ売り切れという賑わいとか、なんともおめでたい話でありますが。


Img_4150_1_1


出演者は全9名、公演時間は約3時間。

林家 たい木    じゅげむ
林家 ひろ木    宗論
林家 久蔵     粗忽長屋
三増 紋之助    独楽
三遊亭 円歌    楽屋話のあれこれ
林家  正蔵     鼓が滝
林家  二楽  紙きり
林家 木久扇    彦六の思い出話
林家 木久蔵    左甚五郎 


Img_4157_1_1


この日の公演で目についたのが、林家ひろ木さん。

噺はお馴染みの「宗論」ですが、その新しいアレンジが面白い。
クリスチャンである、息子の人物像をたっぷり見せるその所作、そしてその口跡の
よさ、聖歌までたっぷり歌う「宗論」。
さげも上州ではなく、シャレた終り方も今様で、そのセンスがすがすがしい。
将来が楽しみな噺家さんであります。

三遊亭円歌さんは相変らずの楽屋ばなし、こういう話は一度聞けばすむことで、
それに名人と言われた、文楽さん、円生さん、志ん生さん達、故人を、けちょんけちょんに、
けなして笑いを取るのには、これも芸と云えるのだろうか。
私のようにその人たちが大好きだった者にとっては、ここは笑ってはいられない思いでした。

林家木久扇さん、この中席の主人公です。
ここはひとつ、いつもの「彦六さん」の、よいよい話ではなく、正真正銘の長講一席を、父親として
きちんと聞きたいところでした。
たまには本当に落語をやらないと忘れてしまうのではないかと少々心配です。

林家木久蔵さん、真打になったばかりですから何とも云えませんが、たしかに玉川大学卒
らしいですが、それを前面に出すのはやめよう。

何だか大学の落語研究会の発表会を見ているようで、その姿は、たしかに真面目そうだ。
噺も「左甚五郎」の大ネタを出してきましたが、珍しく私は居眠りをしてしまった。


ところで国立演芸場、ここは伝統芸能継承の場であり、伝統芸能保存をも目的とする
所でもあります。
そして、それらを観賞する劇場でもあるわけで、ここが他の寄席とは違うところです。

ところが落語、色物と呼ばれる演芸はどちらかと言えば、まがまがしいもの、生々しいもの
であり、時には生臭いものでもあってこそ、そこに人間の本能、人間の真実、人間の面白さが
観客を喜ばせるものになるのではないかと思うのです。

ところが国立ではまず下ネタは出てこない、子供が聞いていたら困るなと思うような話はしない。
別に制約があるとも思えませんが、何となくそんなことを来るたびに、最近感じさせるのです。

やはり歌舞伎でいえば歌舞伎座、寄席で言えば末広、鈴本なのかもしれません。


| | コメント (0)

2007年11月18日

林家木久扇 木久蔵襲名披露

2601_3_1_5_1


歌舞伎の襲名披露となりますと、これはもう大変なお金を掛けまして、出演者も賑やかで
豪華絢爛なものであります。

聞くところによりますと、その掛かる費用は何億ともいわれ、大層なお金が動くようであります。
その出費も多いですが、その収入たるや、これもまた、莫大なものになるようであります。

一方お客の方も、この歴史的な一大イベントに参加する嬉しさ、劇場に出掛けることの楽しさ、
そして普段と違ういくらかの優越感に、いつもより大分高い入場料も、なんのそのであります。

本当に歌舞伎の襲名披露興行は松竹にも、お客の方にも、ともに夢を与えるもののようであります。

さて、落語の方にも襲名披露というものがあるんです。

あまり目立たないし、あまり知られていませんが・・・・・・・

別にこっそり隠れてやっている訳ではないんですが、今ひとつ盛り上がりが少ないようです。

永く落語を聞きに行っていますと、たまには襲名披露にも出っくわすこともあります。
誰の襲名披露だったか、もう忘れてしまいましたが、少なくとも2回や3回は見ています。

口上という一幕を公演途中に設けまして行うわけですが、幕が上がりますと背景には紅白の
幕が張られている事が多いです。

前面の中央には本日の主役が座り、左右にはお祝いの言葉を述べる5、6人の噺家が一列に
平伏して並んでいます。

それでなくても高座はどこの寄席でもあまり大きくありません。何とも窮屈な感じであります。

何のことはない、狭いアパートの一室で家族一同、引越しの相談をしているような按配であります。

出演者、頭をおもむろに上げましてお客様を一通り見回しまして、それから、それぞれに
お祝のご挨拶を致します。

この時の話は大体いつも決まっていますね。

主役を上げたり下げたり、中には下げたり下げたりの人もいますが。

それでも、あの手この手の話の中で、笑わせてはこの場の雰囲気を盛上げていきます。
その落語の襲名披露によく歌舞伎の襲名披露を引き合いに出す人がいます。

「あちらの歌舞伎の方の襲名披露となりますと、それは盛大ですな、もう大変なもので
ありまして、何しろお金の掛け方が違いますね、何億も掛かるんですって。

そこへいきますと、こちらの落語の方の襲名披露はあっさりしたものであります。
予算も大体三千円もあれば充分で、何しろお茶と菓子でもあればいい方ですから」

なんて、口上で云っていたものでした。

さて、この度、めでたく、「笑点」でも良く知られている林家木久蔵さんが、木久蔵あらため
初代 林家木久扇 (きくおう) を、ご子息のきくおさんが、二代目林家木久蔵を襲名することに
なりました。

落語界始まって以来の親子同時襲名だそうです。

あちらこちらの寄席で、また会場で、すでに襲名披露興行が、行われてきましたが、いよいよ
落語界の聖地、落語界の殿堂、落語界のモスクと言われる、( 誰も言ってないか)、東京は
三宅坂、国立演芸場12月中席で、この親子襲名披露興行が開かれます。

こちらの国立の寄席も近代化の波に乗りまして、今や全席指定になりまして、電話予約は
11月1日、午前10時から受付開始。

さぞかし電話が殺到して掛かりにくいと思っていたのですが、10時丁度に1回目の電話ですぐに
掛かりましてね、担当の若いステキな女性は ? 「どこの席でもいいですよ」 って。

「まだ誰もいませんから」  そんな事は云いませんでしたが。

それじゃ、一番前の席って言いますと、「では中央の16番をお取りします」 と。

続いて会員番号をと、云うものですから、12桁のやたらに長い番号を伝えますと、突然

「いつも シミズさん ありがとうございます」 って。

いきなり人の名を呼びましてね、国立もずいぶん親しみ深くなったものであります。

なんだかこんなドサクサの最中に、思いもしない時に、急に名前なんか呼ばれたりしますと、
懐かしいと言うか、とても他人とは思えない心温まる思いがしたものでした。

それほどでもないか。

さて、それぞれの芸の道でありますが、持って生まれた性質とでも云うのでしょうか、木久扇さん
の、あの天真爛漫さ、そしてご子息の木久蔵さんの生真面目さ、面白い対比であります。

同じ親子であっても、こうも芸風が違うものかであります。

親子で違うと言えば、昔の志ん生さんに、ご子息の志ん朝さん、この方達の芸の道も、また
違っていた印象があります。

親たちが大らかで、どちらかと言えば、あまりにも、ざっくばらんだと、子供たちはそれを見ていて、
ああいう親にはなりたくないと、意外としっかりとするのかも知れません。

そういえば、我が家の二人の息子たちも意外としっかりしている ・・・・・・・・・・・・


                          *

*

| | コメント (0)