2011年2月 3日

山登り事始め、その一歩

Img_0672_new_1_1
 

京王線の車両故障で、高尾山口に着いたのが午前10時半頃。

予定より少々遅れての到着でした。

快晴ではありますが、山から吹く風はとても冷たい。でも、気持ちの良い冷たさです。

お馴染みのケーブルカー駅前も、さすがにこの寒さで、普段よりは閑散としています。


Img_0673_new_1_1


高尾山には、ご存知の通り、三通りの登り道があります。

まずこの一号路、自然観察研究路とも呼ばれている、アスファルトが引き詰められた道。

ケーブルカー駅の、すぐ脇から登り始める稲荷山コース。

そして、もうひとつは、それよりもう少し奥に登り口がある琵琶滝コース、この三つの
コースがあります。

1月31日、私はこの日、久し振りに、この静かな一号路を登ってみました。


Img_0675_new_1_1


この道は、最初は平坦な道ですが、途中からは結構な登りになり、しばらくすると、
この寒さの中でも、うっすらと汗ばむようになります。

林の間から今、登ってきた道を振り返ると、かなりの急勾配でもある事がわかります。


Img_0677_new_1_1_1


40分ほど、登りますと、土のわき道が現れ、その階段を登りつめると、金毘羅台
と呼ばれる、素晴らしい展望台にたどり着きます。

東京方面が望め、早速、持参した双眼鏡で見てみます。

いま話題の「東京スカイツリー」も、ビル群の間に立ち、それも飛びぬけた高さで見られます。

やや右に視線を移すと、今度は、なんだか懐かしい感じで「東京タワー」も望めるのでした。


Img_0686_new_1_1


ケーブルカー高尾山駅まで来ますと、さすがに登山者も多くなり、ケーブルカー組みと
今度は一緒に歩くようになります。

ゆるやかな参道を行くと、まもなくで「浄心門」をくぐるようになり、目の前にそびえる石段、
108段を、息をととのえて登ります。

高尾山本堂に到着です。


Img_0693_new_1_1


高尾山薬王院本堂。

今回の高尾山で気がついたのですが、若い方がすごく多くなったという事。

茶髪のイケメンお兄ちゃん同士が、とっても楽しそうに登っていることです。

神の無い国などと言われますが、どうして、どうして、なかなかのものです。

本堂の前ではきちんと手を合わす、何がしかのお賽銭をあげて、また、銭洗いの
所では、小銭を全部ざるにあけ、盛んに洗います。

「これっ 洗ったらどうするの」って、仲間に聞いていましたが。


Img_0697_new_1_1_2


その裏手にあるのが絢爛豪華なお社、「飯縄権現堂」

高尾山薬王院のご本尊は、こちらに祀られている飯縄大権現で、不動明王の仮の
姿として人々を救済する仏様とか。

周辺には、天狗の像がいくつも置かれ、それも、大天狗、小天狗があるようで、別名
からす天狗とも呼ばれるそうです。


Img_0698_new_1_1


Img_0700_new_1_1


権現堂まで来れば、あとわずかで、599メートルの高尾山山頂です。

シーズンともなれば大変な人の賑わいですが、今は割合静かな広場です。

この高尾山の人気の高さはどこにあるのでしょうか。

ひとつには都心から、京王線特急に乗れば45分ほどで登山口に着くこと。

それに新宿から片道370円でこられる安さ。

登るコースも三つもあり、行くたびにコースを変えられるのも面白い。

そして、いざとなればケーブルカー、リフトもあって安心と言うのもあります。

山頂からの展望の良さもあり、これ程行きやすい山も珍しいというのも、人気の
的のようです。


Img_0701_new_1_1


その山頂の展望台からの眺めですが、中央部に、わずかに雲がかかっていますが、
富士山がきれいに見られました。


Img_0704_new_1_1


帰りは私の好きな稲荷山コースを一気に下ります。

頂上直下の木の階段、逆に登るときは、この最後の登りが足にこたえるところです。

しかし、下りはあっという間、軽快に走るように下ります。


Img_0709_new_1_1


途中、野鳥たちの群れに合いました。

急いで双眼鏡を取り出して、じっくり見れば、それはエナガの集団でした。

体は小さいのに尾は長く、全体は白っぽく翼は黒、下腹と背中の一部が紅紫色という
実にシャレた鳥であります。

2、30羽はいたでしょうか。

その他にアオジなどなど。

高尾山は野鳥の宝庫でもあったのです。

そして、このコース最後の稲荷山からの、展望台を、しばし楽しみます。


Img_0713_new_1_1


ぐんぐん下って行くと下方に、林間から午前中に登り始めたケーブル駅が見通せます。

あと5分もあれば、もう地上です。

最後の山道をかみ締めるように、一歩一歩降りながら、今度はどこの山を登ろうかなと、
それを考えるのも、また、山登りの楽しみでもあります。


                         *


| | コメント (0)

2011年1月29日

山登り事始め

Img_0664_new_1_1


10数年ぶりに登山靴を買いました。

それも自分の性質からは考えられない様な、赤と黒の色使い。
メーカーはアシックスのハイキングシューズです。

今年はふたたび山登りに戻ろうかと、心機一転という訳でもありませんが、本当に
久し振りに登山靴売場をのぞいてみたのでした。

一軒丸ごとスポーツ用品店というわけではないので、それ程、品数は多くはありませんが
私のお気に入りの池袋は東武百貨店で選ぶことにしたのです。

数はそれこそ限られていますが、並んでいるのはどれも厳選されたメーカーばかりです。

迷う事の多い私としては、これがかえって選びやすいのです。

どれも確かな物ばかりで、どれを取っても間違いない。

これが私にとっては、とても、ありがたいのです。

ゴアテックス、人工皮革。型番はTOH 109。値段は16000円ほど。

さて、今回の山靴は何足目になるのだろうか。

長いこと山登りも間があいてしまいましたが、それでも今までに履いた靴は6足は下らない
と思います。

若い頃から山登りは大好きで、およそ普段、人の口から出る山の名前で登っていない山は
ない感じでした。

ただし、それは何々アルプスなどと付く大きな山ではなく、東京近郊を中心とした、俗に言う
低山、草山の部類に属するものですが。


Img_0668_new_0001_1_1


そのついでに、この靴に合うような靴下も一足買ってみました。

白黒柄の地味な色合い。

裏地はパイル編みで、かなり厚手です。

「ネスターアウトドア・ソックス」と言う名の物で、アメリカ ノースカロライナ州製造とあります。

さすが、アウとドア国だけあって、本物、そして、いかにも丈夫そう。

パイル地がピッタリ足を包むようで、何とも快適で暖かい。

当初、この靴下を履いても靴の入口部分が、多少当たって痛かったのですが、後日、
店員さんのアドバイスで、少し外側に折り曲げるように揉んでみて下さいの、言葉通りに
一日2日その通りにやってみたのです。

ものの見事に当たりが、柔らかくなり、今は抜群の履き心地になりました。

連日夜ともなりますと、慣らし履きをかねて、約40分ほど近所を徘徊しています。

それも、一週間になりますが、さすがに痛いところも無く誠に具合がいいのです。


準備は揃いました。

とりあえず、山への第一歩。

もっとも手近な高尾山あたりから、山への感覚を、再び取り戻そうと思っています。

                         *

| | コメント (0)

2006年2月 3日

鋸山を歩く

101_0142_1_3_1
内房線 浜金谷駅

2年前の丁度この季節に、巨大大仏、千五百羅漢などで知られる、千葉県は鋸山に
行ったことがあります。

房総半島にあって、そびえ立つ鋸山は、三浦半島からも望め、そのぎざぎざの変わった
山容からも、すぐにそれと分かる印象的な山でもあります。

その山の中には、とてつもなく大きな大仏があり、また、たくさんの羅漢さんも安置されて
いると言う。

変わったものに興味を持つ私としては、常々一度は行ってみたいものだと思ってもいたのです。

内房線、浜金谷駅からは、徒歩で10分あまりで、鋸山ロープウェイ乗り場に到着し、
それに乗ればいとも簡単に、とりあえず鋸山展望台に立つ事が出来ます。

その出発点の浜金谷に行くには、いくつかのルートがありますが、その時は、
私は東京駅は八重洲口南口から、午前10時に出発する、JR高速バス 
「房総なのはな号 1号」 を利用したのです。

途中 「海ほたる」 で、少々の休憩をとって、まず最初のバス停である「かずさみなと
駅前」で降ります。

そこから内房線で、ひとつ先の浜金谷に向うためであります。

しかし、この時は乗換え時間の連絡が悪く、ひどく待たされたものでした。


101_0146_1_1
展望台から保田の海岸線

浜金谷駅からは鋸山に向う観光客が、自然に何となく列を作り、また何となく同じように
並んで歩き始めて、海岸通りを、10分程のところのロープウェイ乗り場に向ったのでした。

鋸山ロープウェイ、約4分の乗車時間で500円。

この鋸山山頂からの海の眺めは、噂通りに、これは素晴らしいです。


101_0145_1_1


遠く三浦半島の展望、行き交う船と、この海の展開は鋸山ハイキングコースの稜線上では、
幾度となく目にすることになります。

ただ観光客は結構多く、山頂付近は、どこも大変な人で賑わっているのはどこの山でも、
これは同じです。


101_0149_1_1


山の中には、いくつものコースが作られていますが、全山、第三紀層の凝灰岩で
出来ている山で、ところどころには、今でも石切り場の跡もあるというだけに、
道と言う道はほとんど石の道であり石の階段になっています。


ロープウェイから展望台あたりまでは自由に歩けますが、ここから先のハイキングコースは、
拝観料として600円が必要になります。


101_0151_1_1


十州一覧台と呼ばれる展望台、なんでも十州が一望のうちに望まれる雄大な眺望が
ここからは得られるからと。


そこから一気に下って、百尺観音に向う道が上の写真であります。

両側岩の切り通し、じっとりと湿った感じもある薄暗い細い道、幽玄の世界に
踏み込んだような道すじが続きます。


101_0152_1_1
百尺観音

昭和41年5月、6年の歳月をかけて房州石の石切場跡に刻まれた百尺観音。

高さ100尺 (30m) が、その名の由来です。

なんにしても大きいです。

左下にあります小さな白い看板の大きさが、約1メートル、こういう場合には人の姿を
入れたほうが、そのスケールの大きさがわかり易いですね。

ところがこの時、あたりには誰もいなかったのです。


101_0155_1_1_1


地獄のぞきと言われるところです。

鋸山山頂の一角にあるオーバーハング状の岩場は、房州石を切り出した石切り場の
跡で、ここからは、近くには浜金谷の街並みや、遠く東京湾、三浦半島が望める
スリル満点の所です。

スチール製の手すりがあるにもかかわらず、私は先端までは、とてもではありませんが、
怖くて行けませんでした。

見ていますと面白いもので、軽く先端まで行くのは、ほとんど女性で、大半の男性は
足がすくむのでしょうか、前に進めないのです。

足元が空中と言うのが、どうにも怖いのです。


101_0156_1_1_1


その地獄のぞきから、いま通ってきた百尺観音前広場を見下ろしたところです。

この地獄のぞきが、いかに高いところにあるのか、これで少しお分かりかと思いますが。

また、このあたりが、鋸山のハイキングコースの最高の見どころであり、ハイライトでも
あるように思います。


101_0157_1_1_1


稜線に戻れば、また東京湾を広く見渡せるコースが続きます。

小さく見える船は、久里浜港から金谷港を結ぶ、東京湾フェリー。

のどかな早春の風景が広がりますが、その大らかな眺めも、この後はやや下りの
道となり、視界は樹林帯の中へと入っていくようになります。


101_0158A_1_1_1


その樹林帯の中に、つけられています千五百羅漢道のコースの周辺には、
たくさんの石仏が祀られています。

そのいずれもが、かなり傷んだものが多く、古さと合い間って、なんとも哀れささえ
感じるほどです。


この一帯の石仏は日本寺全盛の江戸時代、三百万人講の名を持って行われた、
大工事と共に作られた石仏で、東海千五百羅漢と呼ばれるものだそうです。

しかし、明治時代の廃仏思想によって、荒廃が進み、首の無い石仏も多数あったりで、
目下、「羅漢様お首つなぎ」など、復興プランもあるそうです。


101_0159A_1_1_1


この鋸山ハイキングコースは、石の道、石の階段の連続で、常に登ったり急坂を下ったりと、
普通の山登りの感覚とは大分違います。

何しろ歩きにくいです。

最初、歩いている時は夢中で気になりませんでしたが、コース後半になり、
膝が痛みはじめ、それは帰宅後も続き、そのあと、2週間ほども治るのに時間が
掛かったのを、いまでも覚えています。

歩くのには永い経験があるはずですが、この山ばかりは気をつけないといけません。


101_0161_1_1_1


昭和44年6月。4ヵ年に渡って復元工事をして再現した大仏です。

原型は天明3年 (1783) に、3ヵ年かけて現在の地に作ったものでしたが、
江戸時代末期になって、自然の風触などによって、ひどい崩壊もあり、昭和41年に
至るまでは荒廃にまかされていたようです。

台座からの高さ、31.05m 。 奈良の大仏、18.18m を、はるかに凌ぐものといわれています。


101_0164A_1_1_1


随分変わった山の、鋸山ですが、それも下るに下れば、後はどこも同じような、
お寺さんの境内です。

庭園もあれば、その中には小さな静かな池もたたずみ、今までの荒々しさの
道から一変して落着いた風景が見られる様になります。

ただ、この日本寺の本堂が、境内の中でも、あまり目立たない所にひっそりと、
それも仮のお堂はいいのですが、あまりにも質素なのには少々驚きました。

いずれ立派な本堂が出来るのでしょうか。


101_0165A_1_1


日本寺の境内を出てからは、あたりは田園地帯の中を歩くようになります。

保田駅に向うこの道の両側には、あちらこちらにビニールハウスがあり、まだまだ冷たい
風が吹く季節なのに、色とりどりの花々が、その中で、それぞれに咲き誇っています。

入り口が開いている所もあり、入ってみると、むっとする位の暖かさです。

ここは房総特有の、お花の産地でもあるようです。

この附近、いたるところに菜の花も見られます。


線路沿いには見渡す限りの黄色い花。

まるで菜の花の群落の上を、内房線は走っているようです。


101_0168_1_1


保田駅からはひとつ戻って、再び浜金谷です。

そこからは徒歩で5分ほどで金谷港、帰路はそこから出ます、東京湾フェリーで
久里浜経由で帰ります。

この日のコースの中で、これから乗るフェリーが一番の楽しみかもしれません。

時期的にもシーズン前の静けさ、乗客も数えられるくらいの少なさ、それだけに
深い味わいもあるというものです。


101_0170_1_1


このフェリーは金谷港を出港して、東京湾を横断するもので、久里浜港まで、
所要時間35分、乗船券500円です。

1時間に1本から2本あり、この航路に就航するフェリーは "ホテルのラウンジの
ような船室" とも云われ、なかなか優雅なことは確かです。


101_0173_1_1


航海中にすれ違う東京湾フェリー。

甲板で風に吹かれながらの、しばしの船旅もいいものです。

昔から私は船が大好きで、伊豆七島に行くにも随分と乗りました。

大島から始まり、式根島、三宅島 神津島、八丈島と飛行機があるにもかかわらず
船が好きです。

わずか35分の船旅は、あっという間のことですが、また、機会があれば、今度はこの
船だけにでも、乗ってみたいものです。

たしか一日乗船券なるものがあったようです。

一日中、東京湾を行ったり来たり ・・・・・  やっぱりあきるかな。


101_0175_1_1


さて、ひとりで歩き回った、この日の鋸山でしたが、その山、全体が日本寺の境内といわれる、
実に変わった山でもあります。

永い登山暦の中でもこの鋸山は特異な存在の山のように思います。

一応登山とは云いますが、はたしてこの山は登山すると言っていい山なのか、それすら考えてしまうくらい、あいまいな山 ? かもしれません。


遠く離れていく房総半島、山頂には白い展望台の建物。

また来る事があるかな。

もう無いかな。


だけれど何だか、忘れられない山になりそうです。

| | コメント (2)

2006年1月13日

プリムス 超小型バーナー

IMG_0266_1_1


ごく親しく付き合っている青年から、自分ではもう山に登る事も無いだろうし、
ましてやキャンプなどもやる事も無いだろうから、昔から持っている古い物だが、
このバーナーとコッヘルを私に使ってくれないだろうかと持ってきた。


手にとって見ると、プリムス、エクスカイザーシリーズ「EX-ULT-1A」と外箱に書かれている。


IMG_0260_1_1


私自身数々のそう多くは無いが何種類かのバーナーを、すでに所持しているだけに、
持ってきたその青年には、せっかくだが、今はコンロもあるし、また、あなた自身、
何か災害の時や、急用の時のためにも一台は持っていたほうが、いいのではないかと
話をしてみても、その青年はその時はその時です、何とかなりますよ、の一点張り。


使わないで持っているだけではもったいないし、それに、僕の家には置くところが
無いんです。って云われれば、さすがに、これには私も返す言葉がなかった。


IMG_0271_1_1


先日のトランギアのアルコールバーナーではないが、私も火の道具には、ことの他、
興味というか関心があるだけに、また今までにプリムスのバーナーは、使った事も無いし、
手に取った事も無かった。


ここは、その青年の言葉通りに、ひとまずありがたく頂く事にした。


小さな箱を開けてみてびっくりした。


IMG_0280_1_1


わずか10cmに13cm、高さ3cmの小さなプラスチックの箱の中には、x字型のゴトクが
平らに折りたたまれて、又、器具栓ツマミも二つ折れになり、見事なセッテイングが出来て
、この箱の中にきちんと収まっている。

バーナーの本体の重量わずか95グラム。手のひらに包み込む事が出来そうな小ささである。


取り外しの簡単な自動点火装置も付いていて、使いかっても誠に具合が良さそうだ。


IMG_0283_1_1_1


超軽量、超コンパクト、超薄型の高出力の2700カロリーのバーナーと説明書にはある。


純チタンを採用しての軽量化、ポケットにも入る利便性、これは、これからの行動には
活躍しそうな予感がする。

それにしても、春になったら、このバーナーと共に、最近、どことなく消極的になっている、
あの青年を、又、山に連れ出してやろうかと、ひそかに思っている。


| | コメント (0)

2006年1月10日

トランギア アルコールバーナー

alcoholburner_1_1_3_1
アルコールバーナー

アウトドアー好きにとっては、そこで使う道具達には、特別に強いこだわりを
持つものです。

道具達といっても、さまざまな品物が含まれますが、とりわけ関心のあるのが、
バーナーではないでしょうか。

火を焚く、これは人間本来の本能の様なもので、生命にも関わること。

食べる行為と直結しているものだけに、自然の中での行動によっては、絶対に
信頼のおける物でなければならないものです。

それを必要とする時に安定した使用感、そして故障がゼロでなければなりません。

BE-PALというアウトドアー雑誌には、折にふれては、ガスコンロ、ホワイトガソリン
使用のバーナー等々のさまざまなコンロの紹介をされているのをよく目にします。

その中でスウェーデン製のアルコールバーナーを時折、記事として見る事があります。

会社名がトランギア、1925年創業と言いますから大変に歴史のあるメーカーで、
そしてその創業以来作り続けているのが、このアルコールバーナーであります。

私が最初にこのバーナーを知ったのは、もう20年ぐらい前になるでしょうか、
まだ盛んに山登りに熱中していた頃で、自分ではいつも重たいコールマンの
スポーツ ? などを背負っていただけに、そのアルコールバーナーの手軽さには、
羨望の眼差しでその広告などを見ていたものでした。

でも心のどこかでは、それがひどく、おもちゃぽくて、あまり実用的ではないような
思いもその当時にはありました。

それは山に行くとなれば、少なくとも4人、5人で行く事が多く、それにはこの
小さなアルコールバーナーでは賄い切れないだろうという事もあるにはあったのです。

その後、トランギアのことも頭からすっかり離れてしまっていました。

いつの間にか、山仲間の連中もそれぞれに、新しい趣味を持ち、それぞれに
その道に進むようになりました。

私自身も自転車の面白さを知ってから、本格的な山登りからは遠く離れて
しまってもいます。

しかし、今、再び山を思うとき、これからは、どうやらソロで歩くことが多くなりそうです。

激しい登山は若い頃のこと、これからは静かに峠をたどり、深い樹林をひとり、
ゆっくりと抜け、見晴らしのいい所では、思い切った長い休憩の時間もとりたいと
思うようになりました。


そんな昨今に、このトランギアの軽量アルコールバーナーを、又、それも頻繁に
雑誌などで目にするようになり、今では、これはソロでの山歩きには、ぴったりかも
知れない、そして、あのやかましい燃焼音も無く、無音でもあるしと。

聞こえるのは、静かな山の中に沸騰した湯の音だけがあたりを賑わす。


山麓の陽だまりの中には、最高のステージが出来そうだ。

そんな夢を描きながら来週あたり、このアルコールバーナーを、私もひとつ手に
入れようかなと、今、思案中でもあります。


| | コメント (2)

2005年7月 9日

串田孫一さん亡くなる

IMG_0068_1_1


私の敬愛する串田孫一さんが、昨日8日、老衰でお亡くなりになりました。
89歳とのことであります。

山登りが好きで、また、山の本も好きで、よく読まれている方なら、きっと、この串田孫一さんの
数多くの書物、山岳紀行文などを目にされていることと思います。

随筆家として、登山家、また、詩人として、哲学者としても知られた方で、その文は実に優しい
丁寧な言葉遣いで書かれたものが多かったです。

暁星中学のころより登山を初め、東大哲学科を出たあとは、戦前は上智大、戦後は
東京外国語大などの教授を務めていた事があります。

その間にも多くの山に登り、その実際の山の体験を文に綴っては、多くの出版社を通じて、
発表し続けていましたが、俗に言うただの紀行文とも、少し違ったものでした。

どこかメルヘンを感じる「散文詩的エッセーとも言うべき独自のスタイルを生み出した」と、
朝日新聞でも紹介している通り、山の中の生活を通して、ランプの明かりを前にして、
心の内を静かに語りかける、そういうものが大半で、ですから山に行く際のガイドブックには
なりません。

広告の付かないシャレた知的な山の文芸誌「アルプ」と言うのがありましたが、串田さんは、
300号で終刊するまで編集責任者を務めていたそうです。

私も「アルプ」が好きで、御茶ノ水駅前の山の書店、「茗渓堂」まで、発売の度によく
買いに行ったものです。

その「アルプ」にはプッポロの名前の由来となる「辻まこと」さんなども、この雑誌の常連で、
毎回楽しい文章を読んだものでした。

串田さんの著書は膨大な数にのぼりますが、写真にあります本は、その中でも、
特に私の好きな本、大事な本であります。

そのたくさんの本の中からは、多くのことを学びました。

その中のひとつに、グループのリーダーとして山を歩く場合、一日の行程が終わった時、
グループのメンバーが、「今日のコースはリーダーがいなくても、私達だけでも歩けたわね」と、
思わせたら、リーダーとして大成功だと云われています。

リーダーはグループのなかで、目だってはいけません、大きな声も出さない、陰に隠れる
ようにして、静かに先導していく、そして用意周到の下調べと充分な準備とも言っております。


何年か前に一度だけお見かけした事があります。

JRの中野駅の構内でしたが、寒い時だったのでしょう、黒のコートを着ていらして、
ちょつと小柄な方でした。

憧れの人ですので、よほど、お声を掛けようかなと思ったのですが、ここでもやはり気の
小さいのが災いして、ただ黙って見送るだけでした。

また、大切な方を亡くしました。


| | コメント (0)

2005年4月27日

御岳山 日の出山からつるつる温泉

IMG_2899_1_2_1


5月の中旬に行きます私のクラブでの、山登りの下見に4月25日ひとりで行ってきました。

どんな所でも絶対に下見をするのが、私の鉄則でもあります。

今回行きますのが、青梅線御岳駅から滝本までバスを使い、ケーブルで御岳山、
そこから約50分程の登り下りを繰り返して、日の出山 (902M) 、 山頂からは、
約1時間20分の少々長い尾根道を下り、そして三ッ沢つるつる温泉で休憩すると言うのが、
コースの概要であります。

写真は御岳山に登るケーブルカーからで、沿線には今、ミツバツツジが満開です。


IMG_2900_1_1_1


都心では、すっかり終った桜ですが、標高800メートル前後のこの辺では、
今が丁度見頃を向えています。

御岳神社に通じる参道沿いには、シダレザクラ、オオシマザクラ、などが中心に
植えられ、爽やかな山の中の素朴な桜として楽しめます。


IMG_2903_1_1_1


淡いピンク色のシダレザクラ、白のシダレザクラが入りまじり、素朴な中にも優雅さも
感じられ、空気の綺麗さもあるのか、花も透き通るような清々しさがります。


IMG_2913_1_1_1


日の出山へは、一端かなり下りまして、そこから新たに登るようなもので、
少々急坂が続きます。

途中から福生小学校の3年生ぐらいだったでしょうか、一緒に歩く事になり、
それは賑やかな事になりました。

話しかけられたり、こっちから話をしてみたりで、きつい登りも、その楽しさで
軽く歩けたようでした。

その山頂には、何と他の小学生も休憩していて、総勢150名ほど。

大変な山登りになったものでした。


IMG_2915_1_1


今回もまた、オプティマス8Rを持参しました。

山頂より少し降りた所に、子供達の声は聞こえますが、ちょっとした休憩所があります。

前回は海岸での8Rでしたが、山の中といえばこれは慣れたもの、一発で火がつきます。

山で暖かいものが食べられる、これは嬉しいものです。

どんなに暑くても、やはり暖かいものは貴重です。


IMG_2922_1_1


山に登りながら、ヘッドホンで音楽を聞いている人が以前はよくいたものでしたが、
最近はまず見なくなりました。

また、すれ違った登山者が、ラジオを聴いていると思っているのでしょか、
「今ジャイアンツ勝ってますか」って、聞いてくる人が本当にいたものでした。

私は音楽を聞くのも好きですが、自分で演奏するのも大好きです。

外に持ち出す楽器となりますと、オカリナ、リコーダー、ハーモニカなどになります。

この日はドイツのホーナー、クロマティク270のハーモニカ持参でした。


IMG_2919_1_1_1


日の出山から三ッ沢つるつる温泉までは、急坂の下りが結構長く続きます。

丸太で作られた階段状が多く、これが本当に歩きにくいです。

しかし、そんな道の脇にもところどころに見られる桜が、ひと時の気休めにもなります。


IMG_2928_1_1


山登りの楽しみのひとつに帰りに温泉の湯につかると言うのがあります。

三ッ沢つるつる温泉も、丁度下りきった所にありまして、山の連中も良く利用しているようです。

今回初めてですが、施設そのものは大変にきれいに出来ています。

100パーセントの源泉を使用とありまして、大きな浴槽の湯は確かにつるつるの感じです。

ロビー、大広間、レストランも完備され、緑を眺めながらの風呂もなかなかのものでした。

 入浴料800円、 毎週火曜日休み(祝日の時は翌日休み)。

帰りの武蔵五日市駅には、毎時15分に、ここから出るバスで20分程です。

通年通して楽しめるおすすめコースです。

| | コメント (2)