2004年12月20日

秩父 札所 観音院への道

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とちるあり 
    つまずくありて 
         せみしぐれ

                 よねじろう

秩父札所31番、山の中の観音院への、急な石段の登り道には、たくさんの
この様な、句碑が立ち並んでいます。

その数多くの句碑には、自分の思い、自分の願い、自分の心を通して出る
言葉などが作者名と共に、書きしるされています。

なかでもプッポロは、この句碑に書かれた、よねじろうさんの 
「とちるあり つまずくありて せみしぐれ」 に、足が止まりました。

とっても、やさしい言葉の中に作者は素直に、自分の心の弱さ心のうちを、
みごとに表していると思います。

これを見る人それぞれに、この言葉に、身につまされるところも
あるのではないでしょうか。

かくいう、プッポロも、この句碑を見る少し前の、去年の暮れのことです。

山仲間との忘年会で、東京ディズニーランドに行きました。

日中は嬉しい楽しいで大はしゃぎ、夜はその近くで飲み会になります。

そこまではよかった。

その後、仲間と別れてからの、泥酔状態、飲むと悪い癖がちょいと出て
新木場駅前あたりを、ふらふら歩き、そして段差に気づかず、大きく転倒、
そして右手首の骨折。

暮れにかけての仕事の忙しさ、その最中の大変なアクシデント。

何も出来ないジレンマにさいなまれ、自分の心の弱さに、これほど
悔やんだことはありませんでした。

"とちりあり つまずくありて せみしぐれ"

秩父路で見つけた、心の言葉と私は思っています。

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この31番観音院への道は、西武秩父駅から、栗尾行きのバスで終点まで行きます。

西武秩父駅から終点まで来たのは、私一人でした。

バス停からは、標識に導かれて、小さな沢沿いの道をゆるやかに登ります。

あたりは閑散とした部落という感じで、人家もまばら、ここでは世俗の騒乱などからは、
かけ離れた森閑の世界とも言えそうです。

その道沿いには絵本に出てくるような牧場もあり、この風景がこのあたりを
表しているようです。

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バス停から約2キロ半ほどの道のりで、観音院の山門に到着です。

そこからは、先ほどの句碑が立ち並ぶ、踏み石を置いた急な石段が始まります。

一丁ごとに丁名もあり、合間には古い石仏が点々と祭られ、深い樹林帯の中を行く
参道は、とっても気持が落ち着く思いです。

登りつめると三方は岩壁に囲まれた平坦地が現れ、その正面には本堂が
静かにたたずんでいます。

コンクリート作りでありますが、端正で札所のなかでも、数少ないスマートさ、
さえ感じられるお堂であります。

裏手の小さな山頂には見晴らし台も設置され、そこから望む秩父の山々もまた、
すがすがしい眺めでありました。

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