2008年9月11日

秩父札所スケッチめぐり その二

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最近では珍しく朝から雲ひとつない青空が広がっている9月8日のこと。

秩父札所スケッチめぐり、その2回目を行いました。

例によってBD-1を西武秩父まで輪行させ、そこから11号線を北に向うこと約5キロで
札所第3番、常泉寺に着きます。

背後にある里山に囲まれ、少し高台にある観音堂からは、のどかな田んぼとあぜ道が
遠くまで望め点在する家々も、至って静かな風景が広がっています。

狭い境内には、観音堂が目いっぱいに見上げるように建っていて、遠景も近景も
感じられないくらいに見る者に迫ってきます。


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幸いに本堂に向って境内にはベンチが、いくつか用意されていて、スケッチをするには、
これは好都合でした。

それにしても何という屋根の大きさか、その張り出し方が並ではないのです。

うねりと反り返り、そして、青みがかった赤い色の屋根の着彩の難しさ。

その時、和光市から札所めぐりで歩いていると言う年輩の方が、声を掛けてきた。

5年ほど前から、一年に2度、この秩父の札所を回っていると言う。

はじめは34ヶ所を5回に分けて歩いたようですが、最近では体力の具合から、7回にして
いると云いながら、私の隣に座ってきた。

相槌をうちながら、また話を聞き、時には聞き返しもしたりと・・・・・・


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秩父札所 第三番 常泉寺   絵 プッポロ


そのうちに、この札所めぐりのきっかけは、実は73歳のときの大腸がんの手術がもとでと、
そこまで話が進んでいった。

当時は、せめて75歳までは生きたいと思ったのに、5年たった今、最近も検査に行ったの
だが、まったく異状なしと言われたと、それはそれは、嬉しそうに話をされていた。

78歳とは到底思えない若々しさで、その方は、本当に人世、今が最高に幸せと云っていた。

私を含めて、この秩父の地で、お話をしていますと、どなたも何かしらの問題を抱えている
ものだと、この時もつくづく思ったものでした。

肝心のスケッチですが、話半分、絵半分で、集中力、気合が、いまひと息入らずで、
ただひたすらに、それらしく色を置いただけのスケッチでありました。

でも、描いている間は楽しかったです。


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そのスケッチを終えて、境内から出ますと、真正面に見える山並みの中に、中央に
こんもり見える形の良い山が丸山であります。

西武秩父線の、芦ヶ久保駅から登り始め、グリーンラインを何度か横断して山道を
行きますと、展望台のある山頂に着きます。

そこからの眺めは、さえぎる物がなく、それは素晴らしい絶景であります。

埼玉県民の森を通って、帰りは4番の金昌寺まで下る道は長いですが、これが永い間の
私の好きなハイキングコースでありました。


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さて、その金昌寺には、この3番から約10分ほど、BD-1で走ると到着です。

数ある札所の中でも、とりわけ人気の高いお寺さんです。

山の斜面にある境内は当然坂が多く、その山肌に沿うようにして、たくさんの石仏が
見られます。

その数は1300とも云われていて、他にも見るものの多い寺院であります。

ここに来ますと、まずは境内の中にある、お馴染みの「そば屋」さんで腹ごしらえであります。


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ざるそばも量が多く、地元で取れた野菜の天ぷら付き、相変らず、煮物、漬物も
たっぷり出してくれて、これで600円。

秩父の人々の人柄の良さに本当に心が休まる思いです。

そして、スケッチですが、この大きな本堂は、3番以上に大きく、それに引き換え
境内が狭く、後ろにさがりようがないのです。


近くの方でしょうか、かなりの年輩の男性の方が、お孫さんを抱っこしながら、後ろから
ついてきます。

「それだったら この本堂の裏手にある奥の院を描いたらどうかね」 と言ってくれます。

「そうですか」 と言って、その人に付いて、一緒に裏山に登り始めたのですが、その六角堂、
どうにも、あまり面白くないのです。


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せっかく案内してくれたのですが、このお寺の入口にある山門が見事で、前から興味を持って
いたのもあり、「あの山門を今日は描かせていただきます」 と、またお孫さんともども、その山を
下ったものでした。

二階造りの仁王門、木造りでは、この秩父札所中、一番の大きさといわれる、2メートル少々の
仁王様が、力強く両側に立っておられます。

山門には大草履が掛かっていますが、仁王様は健脚の神といわれるところから、草履の奉納と
なっているようです。


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秩父札所 第四番 金昌寺山門   絵 プッポロ


そして、このスケッチは道端にスケッチブックを広げ、四つんばいになるようにして、描いた
ものであります。


描いている途中、先ほどの年輩の方が、また、来られましてね、

「ふーん これは いいねぇ これは いいねぇ」 を、連発されますが、

なんともこちらは、小さくなるばかりでありました。

その方が去ってから、今度はさっきの「そば屋」さんの奥さんが、この離れたところまで急いで
やって来まして、

「いま 来た人がいたでしょう あの人が今、山門を描いているから絵を見せてもらえって
云われたので来たのよ」 って。

その気持ちは、すごく嬉しいのですが、それほど云われる絵ではないのですが・・・・・・・


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この秩父に来ることの楽しみには、もうひとつあります。

秩父には数多くの温泉が点在していて、以前から札所めぐりの度にその近くの温泉に
入ったものでした。

今回の西武秩父駅附近と言えば、この「武甲温泉」でしょう。

二枚のスケッチをようやくの事で描き、まずは、その出来不出来は別にして、ほっとした
気分と共に、秋風も感じる、あの大きな露天風呂に入ったものでした。


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2008年7月29日

井の頭公園と神田川

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暑中お見舞い申し上げます。

それぞれに夏休みをまじかに控え、公私ともにお忙しいのではないかと
思っております。

私の夏休み ? あまり遠出が好きではない私としては、この夏も大好きな
自転車で、遠くても秩父、近くではこの近郊を、小さめのスケッチブック持参で、
木陰でそよ風に吹かれながら、スケッチの一枚でも描いているのではないかと
思います。


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午前中はいつもの通り雑用を、そして我が家の愛犬パピヨンの「ノア」と遊んでやり、
「ちょつと行ってくるからね 早く帰ってくるから待っててね」と、頭をなでなでして、
家を出たのが午後の1時すぎ。


出掛ける直前まで、いつもの通りどこに行こうか、あっちがいいか、こっちがいいかと
迷っていて、結局、今日は暑いから川沿いのコースがいいかと、神田川に沿って行く
井の頭公園にしたのでした。


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高円寺陸橋近くから始まる荒玉水道道路を少々南下して、神田橋から、この
神田川サイクリングコースに入りました。

神田川をさかのぼって行くわりには、登りがまったく感じられないコースで、
また、地域の環境の良さからか、全コース緑も多く大変走りやすいコース
作りになっています。

自転車には勿論走りやすく、散歩コースとしても地元の人々からも親しまれて
いるようです。

小さいながらも、ここには滝も作られ、暑い最中のサイクリングには絶好の
休憩場所でもあります。


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先日購入したモンベルの夏用といわれる「サイクール ロングスリープ ジップシャツ」を
着用しての、お出掛けでした。

この暑いのに長袖と言われそうですが、これが直接、陽が当たることなく、かえって
涼しい感じがします。

通気性もよく、発汗にも優れているようで、肌にじかに一枚の着用でしたがなかなか
具合がいいと思いました。

しかし、半袖のサイクルジャージにアームカバーでも充分用は足りますが・・・・


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神田川は久我山近くにある京王線の車両検査区あたりのところですが、川が
きれいになりましたね。

水がとってもきれいです。

透明度も高く水草もよく茂り、この日も走行中あちこちで、鯉が泳いでいるのを
目にしました。

川底の石まで見通せます。

神田川の手入れのよさが、こんなところでも、伺われます。


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右岸左岸の緑が濃くなるころ、井の頭公園手前の広場に走りこみます。

広場に置かれたベンチには、ゆったり休む人、静かに本を読む人、知人と
談笑する女性と、それぞれに動きが少なく、なんだかここでは時間が止まったような、
そんな感じがしたものでした。


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木札には
    「この神田川の源流です
    神田川は善福寺川 妙正寺川と
    合流して隅田川に注ぎます」 と、記されています。


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園内は夏休みに入り、ボート池には数多くのボートが浮かびます。

春には桜の名所でもあり、水面すれすれまで垂れ下がりながら咲くソメイヨシノの
美しいこと。

緑濃い夏の日の涼風のすがすがしさ。

秋の紅葉の素晴らしさと、1年を通して楽しめる、ちょつとリッチなこの井の頭公園、
本当に良い所です。


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ボート池、西の端にあるのが、井の頭弁財天、朱塗りのお社が美しいです。

かたわらの噴水も形がよく、静かで気の休まる思いの素敵な水芸と思いました。


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ボート池を中心にして園内をひと回りしてみました。

南側はやや登り加減になり、ボート池を見下ろす感じになります。

濃い緑の中から池を見たとき、その、あまりの綺麗さにシャツターをきった
ものでした。

そこにはボートがあっても、なくてもよく、画面全体の、うす緑色が素晴らしい
雰囲気と感じました。

この日、一番の風景の収穫かもしれません。


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京王井の頭線の井の頭公園駅は森の中。

近くには神田川が流れています。

まだここでは川が出来たばかりで、小川の様子ですが、ここでスケッチを
することにしました。

数年前にボート池の南側より、赤い提灯が下がった、お茶屋さんを描いた事があり
この日も同じ場所をと思ってきたのでしたが、お茶屋さんには提灯もなく、
樹木もわずかな年月で、おい茂り、お目当てのお茶屋さんをすっかり隠していました。

あれこれモチーフをさがして走り回り、ようやくここにたどり着いたのでした。


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いつもの小型のスケッチブックと、ウィンザーアンドニュートンの超小型の
水彩絵具。

それに奈良の薬師寺で、以前求めた写経用の小筆を使用しています。

生まれたばかりの神田川は、まだ川幅も狭く石ころだらけ。

海の雄大な水とは違い、ささやかな細い水の流れ。

微妙な水の色が難しい一枚でした。


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積み上げられた石垣に腰を下ろし、30分ほどでこれでよしと、声に出し
立ち上がると下連雀にお住まいという年輩の方が、通りがかりに声を掛けて下さった。

「なに 練馬から自転車で・・・・・ それはすごい   きれいな自転車ですね
高いんでしょうね  おやっ 絵も描かれるんですか  ほーっ子供の頃から・・・・
自転車で走っては そこで絵を描く  いいなぁ・・・・・」 って。


でも、私から見ればこの井の頭公園の近くにお住まいで、朝夕の散歩コースは
この公園とは・・・・・

「ほんとにいい所にお住まいですね」

「そうですね それだけは私もいいと思っています ありがたいですね
家からここまで歩いて15分 ひと回り回って1時間のコースですよ」


その人を見送ってから、散らばっていた、わずかな画材道具を片付けヘルメットを
かぶり自転車にまたがった時、先ほどの方が、今度は少々離れた対岸の向うから


「お気をつけてー」 って、大きな声が・・・・・・・・

私はその方に向って、深々と頭を下げながら、今日もいい日だったと思ったものでした。


  
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2008年2月 8日

秩父札所 34ヶ所 ご開帳

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秩父札所23番 音楽寺


私の家から一番近い駅は西武池袋線の練馬駅。

その駅の構内に先日、秩父札所34ヶ所の、ご開帳のポスターが、ふと、目に止まりました。
人の混雑を縫うようにして、ちかずき、その綺麗に彩られた一枚のポスターを懐かしく眺めた。

今年3月18日から、7月18日までご開帳とあります。

前回のご開帳は5年前の2003年のことで、あの時はたしか期間は一年間だったと思う。
なぜ覚えているかといえば、このご開帳の終了直後に、例の私のクラブでみなさんと
34ヶ所を全部歩いた事があるからです。


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観音院に向う道


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札所31番 観音院


各寺院では、ご開帳に際して、ご朱印をされた人に対して下さる、華蓮華(楕円形で花を
あしらった綺麗なカードのようなもの) が、まだ残っていたらしく、私達にも下さり、いろいろな
種類が集まって、すごく嬉しかったことを覚えています。

そのポスターを見て、あれから、もう5年が経つのかと思うと同時に、また、あの秩父の
素朴な寺院を回ってみたいなと思ったのです。

みなさんと歩いた時は全8回にわたってで、10月の紅葉の頃から始まり、冬の季節、
西武線の走る車窓からは正丸附近の吹雪の景色だったり、春は桜満開の19番の龍石寺、
そして、荒川沿いの岩の上堂、それは目もくらむほどの桜景色だったことも思い出します。


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29番 長泉院から 28番 橋立堂に向う道  川は浦山川


冬の寒さ厳しく、夏は又、特別に暑い秩父盆地。

でもそこに暮らす秩父の人々のあの優しさはなんでしょか。
なぜ、あんなにも人に優しいのか、秩父に行くたびに考えまた思うのです。
だから、どこの地よりも、心引かれるのが、ここ秩父なんです。

前回の時は34ヶ所、全部回り結願寺の水潜寺では全員で馴れない般若心経を一生懸命に
唱えたのも今は懐かしい思い出です。

しかし、それ以前にも私は二度秩父札所を実は歩いているのです。

いずれもそれは、一人旅であります。


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札所26番 岩井堂


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札所22番 童子堂 山門


一番最初は随分昔になります。

34ヶ所全部スケッチしてみようと、当時は大変な意気込みで始まったのでしたが、
わずか4番の金昌寺まで描いたのでしたが、後が続かず、そのままに。

2度目は下見で回ったのでしたが、ついでに時間があれば描いてみようかということで、
小さなスケッチブック持参したものでした。
ところがそれが目的ではないので全コース回っても、4枚ほどしか描きませんでした。

このご開帳のポスターを見てから、これを機会に今再び念願の秩父札所34ヶ所を歩き
今度こそ全部描いてみょうかという気持ちが出てきたのでした。


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札所25番 久昌寺 観音堂


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札所 34番 :結願寺 水潜寺


スケッチには少々の時間が掛かります。
交通の便が悪い所だけに思わぬ苦労をすることも度々あります。

ふと思いついたのですが、今度は自転車で回ったらどうかと思うのです。
西武秩父まで輪行し、そこからは自転車で寺院から寺院。そしてスケッチを。

その地域によってBD-1であったり、ロードであったり、これも面白そうです。

全コース歩くと約100キロあるそうです。
それを前回は8回にわたって歩きましたが、今度は一日で3ヶ所描いたとして、
約12回ほど、通うようになるかもしれません。

あまり意気込まずに、ごく軽い気持で描けたらいいなと、今は思っています。

                           *

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2007年12月10日

荒川サイクリングコース 岩淵水門を描く

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  荒川SR 岩淵水門  絵 プッポロ  42㎝×32㎝

荒川のサイクリングコース、ここを通るたびに、この岩淵水門辺りを描いてみたいと
いつも思っていました。
長いこのコースの中でも、とりわけ眺望が良く、その広がりといい、荒川と隅田川が、
分かれるあたりは、川の曲線も美しく、本当に絶景と言ってもいいくらいのものと思って
います。

晴天に恵まれた12月10日、今日はこのコースでも珍しいくらいに風もなく、船渡あたりの
ビルから出る白い煙もまっすぐに立ちのぼっています。
滅多に無い無風状態の日でした。

今日はある種の度胸を決めて、最近の力の無い絵のようには、ならないようにと自ら
プレッシャーをかけて、F6号というやや大きめの画帳をザックに入れたのでした。

時折雲ひとつ無い青空になったかと思うと、突然、薄雲が陽を隠してしまうと、一瞬にして
青空が灰色に、また川の流れの色もそれに同調して、つまらない色になってしまいます。

そんな時は木々の色などを着彩したりして、青空が戻るのを待ったりします。

雲が切れてまた、すごい青空が、ここで一気に色をつけたのが上の絵であります。


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絵を描いていたのが午後1時から2時半過ぎ。

写真は絵を描き終えて帰り際の午後3時を回った頃です。
冬の夕暮れは早く、もう陽は西に傾いています。

人間の目はレンズにたとえますと、約50ミリ相当だそうです。
同じ現場でも写真の方は、かなりの広角気味、後方に見える川口の市街が
肉眼よりかなり遠方に見えています。


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いつもの通り現場は散らかし放題であります。

持って来た、ありったけの物を辺りに放り出し、ヘルメットはその辺に転がり、絵具は
あっちにこっちにと、使うものを探しながら絵を描いている、これもいつもの通りです。

左の白い建物はお馴染みのブルーの色が目立つ岩淵水門。

頭上のコースには、平日ながら、ひっきりなしに通る、綺麗でカッコいいローディさん達。

なかには立ち止まって絵を見て下さる方もいます。
また、声を掛けてくれる方も今日は多かったです。
水墨画を描かれている方もいました。

ロードとヘルメットをその辺に転がして、走りもしないで絵を描いている。
不思議な光景だったかもしれません。


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さて、午後の3時40分、帰路につきます。
陽はますます傾いてきました。

今日の走行は34,59キロ。

今月はこのあと、いろいろと仕事が重なり、超多忙続きになりそうです。

年内は今日が自転車の走り納めかもしれません。


                     


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2006年12月20日

年賀状づくり

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代々木公園にて  絵 プッポロ

年の暮れ、その年の暮れの年中行事のひとつに年賀状作りがある。

面倒と言えばこれ程、面倒な事はない。

普段はまったく会う事がないのに、この年賀状だけのお付き合いの何と多いことか。
それだからこそ、この年賀状一枚だけの、かすかな繋がりだけでも、大事といえば
大事なのかもしれないが。

私の年賀状に自分で描いたスケッチを使うようになってから、もう7、8年たつだろうか。

お送りしているなかには、嬉しいもので毎年の年賀状の、スケッチを楽しみに
していて下さる方もいる。

そうなるとあまりにも前に書いた、古いスケッチを使うのも気が引けるもので、
どうしても暮れの忙しいなかではあるが、何とかして新しいスケッチを描こうかとも思う。

しかし、思うばかりで、なかなかその気になれず、結局押し詰まってからようやくの事で、
重い腰を上げるのがいつもの例だ。

暖かかった昨日のこと、今年の年賀状のスケッチは代々木公園となぜだか、
前々から決まっていたので、場所に迷う事も無く、昼頃からクロスバイクで
出かけてみた。

中野駅前を通り、その中野通りを笹塚まで、そこを左折して甲州街道を参道入口
交差点まで行って右折して、しばらく進めば左側に広い代々木公園が見えてくる。

東京の紅葉は12月3日頃が、もっとも綺麗と私の手帳に記されているが、
今年は暖かかったせいか、十日程、紅葉も遅かったようだ。

それにしても、昨日の代々木公園は、その紅葉もほとんど終り、早くも冬枯れの
たたずまいをみせていた。


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スケッチをし始めたこの場所からは、今まで鮮やかな黄色一色に染まっていたであろう、
イチョウの木々には、もうほんのわずかな黄葉が残るのみで、中央に見える一本のモミジが、
秋の名残りの色どりを添えている。

久し振りのスケッチで、手の動きの固いのが、その線に現れている。
といって、ここに至ってはいかんせん、どうしょうもない。

自転車で走っているときはそうでもなかったが、30分あまり枯れ葉の地べたに
座っているとその寒いこと、手がかじかんでくる。
それでもようやく彩色までこぎつけて、とりあえず自分なりに、これでよしとしてしまう。

年賀状用のスケッチが何はともあれ、今年も一枚は出来上がった。
気の重い仕事が、ようやくかたずいた思いだが、あとは受け手がどう見てくれるかだ。

走行距離   28、72 キロ
最高速度   30、4 キロ
走行時間   2時間25分


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2004年12月16日

自転車と 「かたくりの湯」

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私は出掛ける時に、ものすごく時間が掛かるという困った癖があります。

その支度に手間取るわけで、したがって、あらかじめ決めておいた時間通りには
なかなか出発が出来ないわけです。

たとえば、カメラを持を持って行こうとすると、予備の電池を持たないと心配でしょうがない、
あわてて予備の電池をさがしてみたり、ライトにしても同じで予備の電池の支度をしたり、
スケッチも出来るかもしれないと思うと、スケッチブックの大きさをいろいろ想定して
選んでみたり、さて絵の具はどうするか、ここでまた、あれこれと悩んでしまう。

大体において私は荷物が多すぎることもあるようです。

今回は久し振りに多摩湖自転車道を走って、東村山にある「かたくりの湯」まで
行ってみようと考えました。

最初の予定では午前10時には、出ようと思いながら、やっぱり遅くなり午前11時15分に
なってしまいました。

何としても、やはり前々から早めに支度をする習慣をつけなければいけないようです。

写真は、関町1丁目あたりから千川上水沿いの静かな道を通り、まもなくで
多摩湖自転車道に入るという所にある、武蔵野女子学院横でのスナップです。

この辺の紅葉も見頃でとてもきれいです。

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初めてこの多摩湖自転車道を走った時、私はあのコンクリートの車止めに
ひっかかり、転倒した事があります。

左足のすねを強く打ち、ズボンの外にまで血がにじみ出るほどの最悪のスタートでした。

この自転車道は、あまりにも多い車止めと、その作り方の悪さに、その時は本当に
参りましたが、それも慣れというのでしょうか、三度、四度と走っているうちに、
この道の欠点欠陥部分もしだいに分かるようになり、今では充分注意しながら走っています。

桜の木が多いだけに、紅葉も綺麗で、また夏には気がつかなかった、もみじも以外に多く、
その紅葉も見事なものでした。

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今回はいつもの折りたたみ自転車のBD-1ではなく、プジョーのクロスバイクを
使ってのサイクリングでした。

小径車とはやはり異にします。
安定した走行、スピード、多摩湖周辺のあの長い登りにも、幅広い変速の
威力は明らかに違います。

最近はBD-1ばかりでしたが、久し振りのクロスバイクの味もなかなか良いものです。

ただ、問題は電車による輪行が出来にくいこと、あくまでも自走ですので、ここでは
自分の責任が問われるところでもあります。

練馬から村山温泉「かたくりの湯」まで、約27キロ、時間にして約2時間30分ほど
かかっています。


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村山温泉「かたくりの湯」は多摩湖と野山北公園の丁度中間に位置しております。

近くには野山北公園自転車道などもあり、サイクリングを楽しみながらの
温泉利用もいいかもしれません。

市営の大型施設で大変綺麗で、また天然温泉でもあります。

レストランなども完備され、入浴設備も野天風呂は勿論、室内風呂も数多くあり、
雰囲気もとってもいいです。

利用料金は、
平日 3時間 700円  休日 3時間 800円。
休館日  毎月 第3木曜日、となっています。

たまには、走るだけではなく、温泉に入るのも目的にして、サイクリングをするというのも、
これからの季節、楽しくまた面白い事だと思います。

時間がある時には、また、来てみたいと思う「かたくりの湯」であります。
でも少々遠いですかね。

往復約54キロは。

   


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2004年12月10日

秩父 長瀞サイクリング

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毎年この季節を向えますと、頭を痛めることのひとつに、年賀状作りがあります。

この4年ほどは、年賀状に自分の描いたスケッチを使って、新年のご挨拶としていました。

しかし、このところ、何やかやと忙しく、まとまった時間も取れず、スケッチも
しばらくご無沙汰状態が続き、賀状に入れる絵がありません。

あまり古いものも気がひけますし、どうしたものかと思案をしていましたが、
考えてみれば来月というか1月には、秩父の長瀞と宝登山神社、そして武甲温泉での
新年会をプッポロのクラブでやることになっていました。

それならついでにスケッチかたがた、下見もかねてBD-1で行ってみようかということになりました。

そして、長瀞の岩畳と荒川を描いたスケッチが上のものであります。

12月6日というのに、なんとも暖かな日和のなか、思いがけず面白いサイクリングになりました。

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西武線練馬駅から輪行で所沢へ、そして午前8時54分発の特急レッドアロー号
西武秩父行きに乗換えです。

いつものように前もって車内の一番後ろの席をすでに取ってあります。

そうしますと座席の後ろが50センチ以上空間がありまして、折りたたみ自転車を
置くのに誠に具合がいいのです。

快晴の西武秩父駅、さてここから走り始めます。

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西武秩父駅からは、長瀞まで約17キロ、140号線またの名を「彩甲斐街道」と
言いますが、それを真っすぐに北上する一本道で迷う所はありません。

この道もダンプは多いですが、しかし、あの吾野 正丸 横瀬あたりを
走っているダンプとは大分違います。

道幅が狭くなり、歩道もないような所では、実に良く徐行してくれます。

それも大きくよけながらです。

ここでは多くのダンプ、トラックがそうでした。

それにひきかえ、吾野 正丸 横瀬ダンプは、道幅が狭くなると、
待ってましたとばかりに、こっちによってくるのです。

本当に危ないったらありゃしない。

さて、写真は横瀬川を渡る原谷橋からの眺めです。

オシャレな建物とこの風景、秩父にも何気ないところに、素敵な風景の
出会いもあるものです。

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その原谷橋でのプッポロです。

いつもこんな格好をして走っています。

もっとも少々暖かい時でしたら、たいがい短パンですが、秩父は寒かろうと
ロングサイクルパンツで来ましたが、短パンでも充分な気候でした。

それにしても、ウェブサイトの管理人さんは、ほとんどお顔を見せませんね。

どうしてでしょう。

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長瀞まであと2キロ程の所に、親鼻橋と言う珍しい名前の橋があります。

下には荒川の清流が見られる、大変に景色の良いところであります。

その橋から上流に目を向けますと、左側の川岸に大きな岩が見られます。

これは明治20年に世界で始めて発見されたという、紅簾片岩 (こうれいへんがん)
 といわれる岩があります。

長瀞でもここでしか見られないという貴重なものだそうです。

最初の頃は赤みもあったりで、綺麗なものだったと思いますが、今ではどう見ても
普通の岩のようにしか、プッポロには見えませんでした。

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秩父鉄道の鉄橋が遠くに見えます。

今回はBD-1を使ってのサイクリングですが、この鉄道には結構何かにつけては
良く乗ります。

しかし、いつ乗っても空いています。

経営は大変だろうと思います。

また、車内の広告もつかないのでしよう、ほとんどありません。

そういえば以前、乗り合わせた女子高生の五人組は凄かったです。

電車の床にスカートをまくりあげて、あぐらをかいて車座です。

そして全員黙々と携帯メール打ち。

あの娘たち、今では、何をしているのでしょう。

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西武秩父駅から約1時間50分の走行で、長瀞に到着です。

途中写真を撮りながらの事でしたから、かなり時間が掛かってしまいました。

さて、長瀞といえば川下りの船が、有名ですが、これも歴史があるというのか古いものです。

プッポロがまだ小学生の時に遠足で来て、この船に乗ったことがあります。


あの時は、たしか男子ばかりで10数名で乗ったと思います。

先生もこの船には乗っていなかったようです。

男の子ばかりで、先生もいないことをいいことに、船頭が船を操りながら、
私達小学生を相手に、何とH話を事細かに始めたのです。

みんな始めて聞く話にびっくりです。

小さい男の子達が、身動きひとつしないで、きちんと船に座ったままで、
船頭の顔を一心不乱に見つめる有様です。

次から次へと、この変な船頭は話が止まる事がありません。

小さな私たちは、分けもわからず、つぶらな目玉を丸くして聞いています。

なかにはため息をつく子もいます。

かわいい男の子10数名と、バカ船頭を乗せた船は、荒川の長瀞渓谷の
素晴らしい景色に囲まれて、急流そして暖流を繰り返しながら、大岩を右に左に
よけながら、それは一枚の小さな木の葉のように流れていきました。

しかし、この綺麗な景色など誰も見てはいません。

それどころではなかったのです。!!


今思うと、プッポロはその時、目覚めたようです。

子供の頃の事は恐ろしいもので、いまだに目覚めっぱなしが続いています。

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12月6日というのに、長瀞あたり、まだまだ紅葉が残っていまして、
赤 黄色 オレンジ色など、彩り豊かで大変に綺麗でした。

秋の紅葉もいいですが、春の新緑のパステルカラーの美しさは荒川の
流れる水の色にマッチして、これはまた良いものです。

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家を出る時からスケッチは、長瀞の岩畳と荒川の渓谷と決めていました。

BD-1を何とか手元に置くには、この岩畳まで運ばなくてはなりません。

約10キロといっても結構重いです。

大変な思いをしてここまで運びました。

めったにこんな事はありませんので、写真でも撮ろうかとカメラを構え、
シャッターを押した途端、突然ものすごい風が吹きまして、BD-1がぶッ飛びました。

いやっ 本当にびっくりしました。

もう少しで、荒川にBD-1が落っこちるところでした。

ぶっ飛ぶ直前の写真です。

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このあたりの水の色は、ほとんど緑色に見えます。

いつも走っている荒川サイクリングコースの水と同じとはとても思えません。

この緑色に見えるのは、この渓谷の周りの樹木の緑が反射して緑色に見えるようです。

空の開けた所では、この水も空のブルーに染まって青く見えます。

川の流れのように、その場その場で、その人、その人に合わせて、また、
接していきたいものです。

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どこに行くにも、プッポロは何かひとつ、楽器を持って行きます。

自転車に乗る時も勿論持っていきます。

今回の長瀞にはハーモニカをザックに入れてきました。

スケッチもこの場所で描いたのですが、それが終わってほっと一息のあと、
ハーモニカを吹いてみました。

プッポロの楽器の中では、一番年季が入っています。

小学校三年から吹いていました。

今日は小学校の話が多いですが、このハーモニカに関しては、たしかに永くやっております。

南北朝鮮に分けている河、この河を歌った悲しい歌 「イムジン河」 を、
この岩畳で荒川の流れを見ながら吹いてみました。

なかなか良いものです。

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さて、西武秩父駅、帰りの特急は午後4時25分発。

約17キロの140号線を帰りは、1時間10分で駅に戻りました。

この日の走行は、約45キロほどでした。


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