2017年1月28日

8年待たせたヤブツバキ

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我家の小さな庭と、お隣さんの庭との間には、しっかりした塀があるが、その塀の中間部には、
お互が、自由に行き来が出来るようにと、昔から開けてある。

勿論、扉はあるものの、鍵の無い軽い鉄の格子でできている。

当初は珍しさもあって、子供達は双方から面白がって行き来を盛んにしていたものだったが、
代は変り、子供達も大きくなり、いつの間にか開かずの扉のようになってしまった。

それでも、何か緊急事態に備えて、そういう通路を保っておくのも悪くはないと、長いことそのままに
なっている。

コンクリートの塀は2メートルぐらいの高さ。

上から下までお隣さんが見えるのは、わずか、その扉からである。

その部分が開いているだけで、風の通り道にもなっているが、今では扉の向こうには3メートルにもなる
南天の木があったりで、これからも、ここを開けてお隣に行くことも、もう、無いかもしれない。


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一年を通して木々が割りと多いせいか野鳥がよくやってくる。

ヒヨドリ、メジロ、スズメ、キジバト、冬になるとジョウビタキ、ツグミなどが時たま顔を見せる時がある。


その鳥たちが来ると、どこが具合がいいのか分からないが、お隣との境の鉄の扉の上でよく休む。

南天の木はその形からして、確かに止まりにくい。

塀の上に置いてやっている水の皿、その水を飲みながら少々歩いては扉の上でしばし休息する。

そして、植物の種の入った、小さな糞をする。

そのせいだと思うが、鳥達が休むその真下からは、いろいろな植物の芽が出てくる。

一番多いのは小さな赤い実をつける千両、万両だが中には、どうしても名前が分からないものもある。

その中で少々他の植物と違った小さな芽を見つけた。

先程から紹介している隣家との境の扉の真下である。

小さいながら葉に艶があり、とても綺麗な色だ。


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それからは草取りの時など踏まないように注意しながら様子を見ていた。

それから一年経ち、二年たち、三年経っても、まるで小さく、15センチ程にしかならない。

それでもその頃になれば、当然、これはツバキだなと分かってきたが何しろ成長が遅い。

いつしかほとんど忘れた状態のままだったが、それがごくゆっくりだが、芽は我家の方に
向って伸びているのが分かるようになった。

丁度、お隣との中間点でどちらのものとも云えない位置だ。

だが本体はこちらの方向を目指しているようだ。

それから、又、三年、四年と過ぎたが、このツバキ、一切あわてようとはしないようだ。


20センチをようやく越えた頃、鉢に植え替えてみた。

赤球土70パーセント、腐葉土30パーセントの定番の配合である。

鉢植えだから日当たりの良い場所に置いてやれる。

水は欠かさず、ほどよい肥料を与え、いつ咲くか分からないツバキをあきもせず、面倒をみてきた。

そして昨年、9月末頃、ついにほんの小さなつぼみが、一つ見えてきたのだった。

しかし、そのつぼみも、まったく変化が乏しく、ほんとにこれが咲くのかと思ったほどだ。


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ツバキにとっても咲く段取りがあるのか、その時を待つのか、それからも4ヶ月掛かって、
ようやくのことで、今日、1月28日、赤いヤブツバキの花が咲いた。


お隣りとの境に鳥がツバキの種を落とし、小さな芽を出し、それから8年掛かって咲いているのが
この写真であります。

山と渓谷社の、ぶ厚い写真図鑑「日本の樹木」を見てみると、確かにヤブツバキと分かる。

常緑高木とあり、沿海地に多いが山地にも生え大きいものは高さ、10メートルから15メートル
にもなるという。

花弁は5個で、平開せずに半開きに咲くようだ。


こういうのを、「鳥からの贈り物」というが、それにしても、8年は長すぎる。


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2016年5月19日

今年のクリスマスローズが終わった

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今年の桜の開花はいつ頃か、今年の桜の開花は例年と比べても一週間以上早いみたいだ、
などとしきりに報道されていた頃、我家のささやかな庭では、すでにクリスマスローズは
満開を迎えていました。

たしか、3月初旬あたりから小さなつぼみが見え始め、そして、ふくらみと共に立ち上がってきて
楽しみな花の色ものぞき出し、ちょっと目を離したすきに、ぽっかりと花が開いて。

そんな感じで、つぎつぎと、花は賑やかさを増していきました。


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一枚の花びらの大きさは、長さが5センチから6センチほど。幅は3センチあまり。

5枚がきれいに開くと、結構見ごたえもあります。

この白い花と云いたいところですが、この白い花、実は花ではなく、正式には、ガク、と云う
のだそうです。

それでは本当の花は、どこに、あるのかと云うと、おしべ、めしべがあるところに、ごく小さな
花があるようです。


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普通の植物の花びらと違って、少々厚みがあります。

開花から3週間から4週間ほどすると、白い花ならば、薄い緑色に変色していきます。

その緑色になっても、それはそれで綺麗に見えます。

花が長持ちするのは、厚みがあるためで、丈夫と云えば丈夫で、ほっといても、2ヶ月たっても
そのまま花はついています。。

しかし、花が変色しはじめたら、なるべく早く切取ったほうが、株のためには良いようです。


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赤紫色とでも云うのでしょうか、丁度満開のときに写したものです。

とってもきれいです。

白色系よりも、こちらはかなり下向きに咲くので、そのままでは花の顔が見られません。

せっかく綺麗に咲いているのに上から見ただけでは、綺麗さも半減です。


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これなど、カメラを地面に置いて、ファインダーを見ないで、花に向って見当をつけて、
シャッターを切りました。

この赤紫は花つきがとてもよく、一株しかないのですが、かなりの存在感があります。


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庭にあるのは全部で4株です。

白色系が3株、赤紫が1株。

1株がそれぞれ幅が40センチから50センチ近くまで、広がりますので、株数は少なくても、
これから次第に群落の様相になるのではないかと思います。


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クリスマスローズの全景です。

性質は、いたって丈夫です。冬など、ものすごい寒さでも大丈夫です。

手入れも簡単で、花と同時に出てきた今年の新らしい葉は残し、地面に張り付いている
昨年の葉を毎年11月から12月ごろ切り取ってやるくらいで春先にはまた、花を咲かせます。


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クリスマスローズ  38㎝×28㎝ アルッシュ紙 水彩


赤紫が最盛期を過ぎた頃、そう云えば今までに、クリスマスローズはまだ描いたことが
無かったなと思い、花茎を根元から切り取り、備前焼の花器に挿し、描いてみました。

花は全部、下向きです。ちょうちんが下がっているみたいです。

花の色もこれを描いた時はだいぶ退色をしていました。

赤紫から、ただの薄紫色になっていたのです。


そして、庭のクリスマスローズは、今は花もすっかり無くなり、地中では株が来年の花に備えて
早くも養生をしている頃かと思います。

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2014年11月 4日

夏の終わりの横浜散歩

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8月以来のブログの更新 久し振りです。

少々季節はずれの記事ですが、あの暑かった今年の夏も、ようやく影をひそめた、
9月の初旬、ひとり、横浜を歩いてきました。


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私の好みの街も数多くありますが、その中でも、とりわけ好きな所と云えば、
やはり横浜でしょうか。

だいぶ前になりますが、横浜山の手を中心にして、あのオシャレで、素敵な洋館が
立ち並ぶ、山手本通りを歩いては、各館をスケッチしながら何回もよく通ったものでした。

ある日、白壁で緑にふちどられた美しい「ブラフ18番館」を描き終わったとき、お隣に
建っている、「外交官の家」の、館長さんでしょうか、品のよい女性の方の目にその絵が
留まり、しばらくその絵を、この「外交官の家」に飾らしてくれないかと云われたことがあります。

嬉しくて、さっそく、絵に合う額を選び額装して、重いながらも持参し、お届けしたものでした。

今となってはかけがえのない、ひと時であり、大切な思い出になっています。


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この横浜に来ると、もうひとつの楽しみがあります。

山下公園通りに面して建つ、「ホテル メルパルク横浜」。そこでの食事であります。

横浜に来れば、かならずここに来て食事する。私にとっては、心休まる場所だからです。

レストランは「なみき ・ 杏樹(しんじゅ)」とありますが、どちらも同じお店のように見えます。

ランチのバイキングもありますが、中華のランチコース3000円がお気に入りです。


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中華ランチコース、約1時間40分ほど、食事の時間がかかりますが、それはまさに
至福のひと時でもあります。

ほどよいビールの酔いで、外に出れば、本当に目の前には「氷川丸」の大きな船体が
現れます。


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いつ行っても賑やかなスポット、その山下公園から海に沿って、左を見ると大桟橋が
長く海にせり出しています。

おおよそ大桟橋まで、ここから歩いて15分ほど。

快晴に恵まれたこの日、暑さもやわらぎ、海から吹く風も、早くも秋を感じさせたものでした。


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紺碧の海とか紺碧の空とか言いますが、こんな日のことを言うのかなと思ったりもして。

そういえば、「ブルーライト横浜」 なんて歌も、ありましたっけね。


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山下公園から大桟橋まで、ずっと海に沿って、ぶらり ぶらりと歩いてきました。

振り返りかえると、さっきまで楽しんでいた、「メルパルク横浜」の茶色の建物が遠くに
望めます。

右隣りの塔は横浜マリンタワー、左が氷川丸。景色のいい所です。


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大桟橋の内部はなんとも大きいです。

この日は残念ながら、大型客船が来ていなくて、どこも人影もまばらで閑散としています。

大型豪華客船などが入れば、この辺も大変な混みようでしょうが、今はとっても静かです。


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この建物の片隅にはレストランもあり、また、売店も数件並んでいます。

時間があれば本当に珍しいものもあり、一軒一軒ゆっくり見て回りたい気分です。

その中の一軒のお店で、今から10数年も前になりますが、木彫りの人形の船長さんと
黄色いジャンバー姿の船員さん、ふたつを買ったことがあります。

懐かしくて、思わず入ってみました。

場所も同じ奥の棚には、何と、今も船員さんたちの木彫りの人形たちが並んでいます。

前に買ったときの物よりは、その出来具合は少々荒い感じですが、雰囲気は充分に
あります。

数ある木彫りの人形から、わりと品のよい船員さんらしい船員さんを一体、又、買った
のでした。


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さて、そのあと、大桟橋から、若い人に大変に人気のある近くのレンガ倉庫に寄って
みました。

いつ行っても目を見張るような物ばかりが、ところ狭しと並ぶショップの連続です。

置物、アクセサリーなどに興味のある私としては、中庭をはさんで反対側の建物の中にある
一軒の素敵なお店に気が惹かれました。

中年のご夫婦がやられているようで、その人自体が、とても魅力的な方でした。

ここで見つけたのが、この小さなステンドグラスのランプです。

高さは16センチほど、15ワットの電球がともす明かりは、ほのぼのとしています。

我家での、このランプのおき場所も、もう、瞬間的に頭に浮かんだりして、そのランプを
手にレジーに向ったのでした。

船員さんと小さなランプ、このふたつが、この日の横浜での私の収穫でした。


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2014年8月20日

東京ドームと小石川後楽園

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地下鉄丸の内線 「後楽園」 駅を南側に降りますと、前方右手に、なんとも古風な白壁が、
長く延びているのが見られます。

駅から続いている歩道橋を降りて、その白壁に沿って、約430メートルほど、回り込むように
して進みますと、この「小石川後楽園」の入り口につきます。少々長い道ですが。

実は、このところ、私は、毎月この「小石川後楽園」に来ています。

5月から始まって 6月 7月。そして、8月は12日に行ってきました。


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野球観戦に関しては、高校野球も好きですし、六大学野球にも、ずいぶん神宮球場
に足を運んだものでした。

そして、プロ野球ですが、現在ではこれが、行く回数としては一番多いです。

特に東京ドームでの巨人戦。

ご覧の通り、この小石川後楽園からも、お隣にある東京ドームの巨大な白い屋根が
大きくのぞめます。

緑豊かで、静寂そのものの、小石川後楽園ですが、以前どこかで聞きましたが、あの
東京ドームあたりまで、昔は全部、小石川後楽園の元庭園だったとか。

調べてみたら面白いかも知れません。


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その東京ドームに行くたびに、小石川後楽園に寄る理由は、実は食事に寄るのです。

門を入ってすぐ左側に品の良い平屋の木造家屋があります。

「かんとく亭」とあり、なにやら歴史的に何かありそうですが、今は食事処となっています。

中は和室がいくつかありますが、それぞれに落着いた趣があり瀟洒な建物であります。


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4月のお花見の頃、6月の花しょうぶの頃は多少混み合いますが、私が行く花の少ない
平日などは、幅広い廊下で、5分か長くて10分ほど待てば、席に着くことが出来ます。

気のせいか、この庭園に食事に来る人自体、それほど忙しい人は、少ないようで、
どこか、のんびりしている人が多いように見えるのは私だけでしょうか。


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わずかな待ち時間で、8月の時は席に通されました。

それも素敵な庭を見渡せる窓際の席に案内されたのです。

席に着きガラス戸越しに見る真夏の樹林は緑も深く、格好の日陰も作っているのが
よくわかります。

注文を取りにきてくれた、おばさまに食事を頼み、そして、その前にとりあえずビンビール
一本をお願いした。


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ほどよいビールの冷え具合。

真昼間から飲む一杯のビールのうまさ。ビンビールならではの味かもしれません。

しばらくして、この日の食事が運ばれてきます。


今日、お願いしたのは「後楽園弁当」。

にんじん ごぼう だいこん さといも こんにゃく はす しいたけ なす さやえんどう 
えび 厚焼きたまご など、品の良い薄味の煮付けは本格的です。

あたりはとても静か、きれいに整備された庭を眺めながらの食事もほんとにいいものです。

さて、お値段は高いのでは、・・・・・ いやいや、「後楽園弁当」 650円(税込み)でございます。

ビールは500円しなかったと思います。

そのほか、さしみ定食も旨いさしみが、いただけます。

ざるそばは、たっぷりの天ぷら付きで、これもいいですよ。いずれも同じ650円です。

営業時間は、午前12時頃から午後2時半頃までですが、営業は不定期でお休みの
場合があります。

お出掛けには電話での問い合わせが必要かと思います。

都立文化財庭園  小石川後楽園  電話 03 3811 3015


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ほろ酔い気分で園内を一回り、8月12日のあまりの暑さに絵を描く気にもなれず、ひとます
今夜のお目当て、東京ドームに向かいます。

うって変わって、この人の、もの凄さ。チケット完売に近いとか。

それもそのはず、巨人対阪神戦、三連戦の初日でありました。


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私のいつもの、お気に入りの席は、2階のFC席であります。

この日は前から、2列目。見晴らしがよく、選手の顔も結構見られる楽しい席です。

場内はエアコンが効いていて特に2階席は寒いくらいです。

6月に来たとき、入場者全員にプレゼントされたジャイアントのオレンジ色のユニホーム
それを着て丁度いいくらいでした。

かんじんの試合ですが、この日の阪神の打撃のものすごい爆発と、例によって、あの阪神
ファンの熱狂的な、大騒音の応援団に押さればなしで、ジャイアンツン完敗でした。

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2014年7月31日

町会のラジオ体操

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10日間にわたって行われた、町会主催のラジオ体操が、今朝、無事に終わりました。

連日のものすごい暑さ続きで、ひどく参っているこの頃ですが、ラジオ体操に出発する
朝6時15分頃は、まだ、ただよう空気の中にも、昨夜の涼しさも多少は残っており、さわ
やかです。

明るいグリーンが、まだきれいな折りたたみ自転車、BD-1で走って、4分ほどの所にある
緑の公園に到着です。

私と同年代と思われる町会の役員さんたちが、それも25名前後の方々が、すでに会場の
準備も整い、参加する人々を待っていてくれます。

想像するに、役員さんは朝5時半頃には全員集合で、日替わりで体操のリーダーさんが乗る、
たたみ2畳程もあろうかと思われる台を組み立てたり、テーブルにはカセットラジオもセットした
りして、6時30分開始を、さわやかな朝の風に吹かれながら待っているようです。

ところで、世話好きな人もいるもので、ラジオ体操の始まる前に5分ほど、その人が独自に
考えた準備体操があるのです。

ラジオ体操のための体操で、これがなんと、本番のラジオ体操より、よほどハードな体操で、
たとえば、ひとつひとつの、途中の停止動作がやたらに長く、これは本当にきつい体操です。

NHKラジオでも、ラジオ体操の前にこれほどきつい準備体操を練馬でやっているとは、
夢にも思わないと思います。

それから見れば、ラジオ体操は楽なものです。


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7月21日から7月31日まで、天候にも恵まれ、昨年同様、一日の中止もなかったのは、
本当に嬉しいことです。

おなじみのラジオ体操は一年中、毎日やっていることではありますが、これが、ひとりで
やるには、よほど強い意志がないと、なかなか続きません。

私がそうなんです。

参加者、およそ200人ほどの人々が、気を合わせて、思い思いに体操するラジオ体操こそ、
面白いと思います。。

10日間、10個のスタンプを押してもらうのも、幾つになっても、その、嬉しさは変りません。

不思議なものですね。

10日間のラジオ体操のあとは、町会からのご褒美が出るのです。

これも品物にかかわらず、楽しいものだと思います。

末席ながら私も実は町会の役員でもあるのです。

それも20年近くもやっているのです。

本来ならば、ご褒美を頂いて喜んでいる場合ではありませんが、このラジオ体操ばかりは
一般人として、小さなお子さん達と、また、小学生、中学、高校生のみなさんと、そして青年、
中高年の方々と、わずか10日間ではありますが、その中に入って、ラジオ体操を楽しみ
たいのです。


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2014年6月24日

小石川後楽園 花ショウブに行く

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文京区の小石川後楽園で、花ショウブが見頃を迎えたと新聞が報じていました。

大型の庭園ではありませんが、わずかな時間がある時などには、ごく手軽に散策
出来るのが、ここの大きな魅力でもあります。

地下鉄後楽園駅から、歩道橋を渡って、東京ドーム右隣、園内を囲む塀伝いに780m
ほど歩くと入り口が見えてきます。


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池を半周して庭園の一角に、花ショウブ田があります。

説明によれば、26品種660株あり、色とりどりに綺麗に花を咲かせています。

この時期だけの、木道も作られ、すぐそばで花ショウブの美しさに触れることが出来ます。


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赤むらさきとでも云うのでしょうか、古風な感じの花ショウブ。

青むらさきに中央に黄色が目立つ、この花ショウブも昔からある、おなじみの種のようです。

こちらでは、新種とは少々離れた、昔からの伝統的な種が重んじられているようです。

まさに、しっとりとした落ち着きのある花が、静かに楽しめます。


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こちらの花も清楚そのものです。

波に千鳥が舞っているように私には見えました。


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飛竜という名の花ショウブがあります。

私が好きな花ですが、よく植物園の花屋さんから苗を買って来ては育てて、花も良く咲かせ
たものでした。

豪華な大きな花で、この写真の花ショウブに良く似ているのです。

普通、花菖蒲園といえば、たとえば水元公園にしろ、明治神宮内苑にしても、堀切菖蒲園でも
品種の名前のついた名札が、花のそばに、よく、立ててあるものですが、こちらの後楽園には、
その名札がまったくありません。

花の名前よりも、思い思いに、ただ美しい花を、静かに楽しむのが、いいということでしょうか。


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中央には「丸八屋」の小屋が見られます。

手前に広がるのが、しょうぶ田です。

私が行ったのが6月17日。

その日の朝刊に後楽園の花ショウブの事が紹介されていたせいか、かなりのひとでしたが、
それでも、よそと比べても、とても静かに楽しむことが出来ます。


小石川後楽園、花ショウブの見頃は6月下旬までとあります。

開園は午前9時から午後5時まで。

お問い合わせは、小石川後楽園、サービスセンター  03 3811 3015


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一通り花ショウブも見て、園内も歩きました。

深山幽谷の趣も味わい、園内の中央に大きく位置する池のほとりに立ちます。

右手には蓬莱島の松などが生い茂り、左には大きな赤松が3本4本と競って空に
伸びています。

先ほど園内入り口にある「かんとく亭」という、素敵な和風食事処がありますが、そごで
おいしい「さしみ定食」をいただき、せっかくだからと、ビール大瓶一本を飲んだところです。

池のほとりに着いたときには、ほんとに丁度いい気分。

あたりはやけに静かです。


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小石川後楽園 SM 23㎝×16㎝ 油性ペン 水彩  絵プッポロ


白のトートバッグから取り出したのが、SMサイズのファバーカステルのスケッチブック。

絵具はごく小さな、「ウィンザー アンド ニュートン」を、何とも、おぼつかない手つきで取り出します。

右手には、まず蓬莱島の木々を、ただ、ぐちゃぐちゃと。

赤松を左側に3本描いて、対岸の林は細い線で描き分けてと、・・・・・・・ ふらつく頭で口にします。

そして15分ほどで描いたのが、このほろ酔いスケッチであります。


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2014年6月16日

我家にさくら

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プッポロ春夏秋冬、久しぶりの更新であります。

毎年、春先は写生会の皆さんを中心にした春の旅行会があったり、仕事上のお付き合いが
続いたり、何かと忙しい日々でしたが、ブログの更新が滞ったのは、それだけではありません。

実は4月末ごろからパソコンの調子がままならず、東芝サポートの方々にも電話相談の形で
見てもらっていたのですが、それでもだめでした。

自分なりに、いろいろ調べている間に、ふと、「東芝PC工房」 なるものがあるのが分かり、
今日、思い切って、少々重いノートパソコンを持って行ってきたのです。

場所は銀座線、末広町駅から1分ほどのところにあります。

外神田5丁目交差点角から2軒目ぐらいでしたでしょうか。

ダイナブック、ノートパソコンを、ジャイアンツのオレンジ色のバスタオルに包んで持って行ったんです。

こちらは、すべて持ち込み修理です。

それにしても、大したものですね。

いくらの時間も経たないうちに、担当者が、あるチェックをはずして、違うところにチェックを入れる。

それだけで元通りに使えるようになったのです。

なんということか。

当初は、いざとなったら、リカバリまでを考えていたのでしたが、わずか15分程で直ってしまったのです。

メカに弱い私としては、これは、まさに神業に近いものに思えたものでした。

さて、久しぶりの更新は、我家のさくらであります。

今年も沢山の桜を見ることが出来ました。

代々木公園では、写生会の方々とのお花見会。

ひとり静かに新宿御苑の八重桜見物と。

とりわけ好きな桜が新宿御苑の、イチヨウ、カンザン、フゲンゾウ、ウコン、ヤエベニシダレなど。

だいたい桜は、御苑で見るもの、公園で見るもの、又は、桜の名所で、大勢の人に、もまれながら
見るものと思っていましたが、それが何と自分の家で桜を見ることが出来るなんて、考えてもみたことが
ありませんでした。

ところが、この春、ふとしたきっかけで、我家に桜が来たのです。

生協です。

なんと日本生活協同組合連合会(通販本部)から来たのです。


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「一才桜」 34㎝×25㎝ 4号 ワットマン紙 油性ペン 水彩 絵プッポロ


桜の名前も可愛い「一才桜」とあります。

ミニざくらとでも云うのでしょうか、大きくなっても、1m50㎝ほど。

今は鉢に入っていますが、大きくなれば庭に植えてもいいかな、と考えています。

しかし、桜は大きくなりやすく、毛虫もつきやすい。

花時こそは人に喜ばれますが、普段は少々難ありの木でもあります。

小さなポットに入ってきましたが、もちろん2月初めの頃のことで、その時は枝が数本あるだけの
小さな苗木でした。

4月中頃になりますと、人様の桜同様につぼみも膨らみ、小さいながらも見事な八重の桜でありました。

ここは一枚描かないわけにはいきません。


自分の桜を描くなんて。ちょいと嬉しいものでありました。


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2014年3月22日

桜の季節

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桜しおり  6号 41cm×32㎝ モンバルキャンソン紙 油性ペン  


東京の今年の桜の開花予報では、3月30日だそうです。

いよいよ桜の季節の到来です。

年に一度の桜の季節。

以前にも、このブログで書いた事がありましたが、ある絵描きさんが、大変に桜が
お好きなようで、桜が咲く頃になりますと、全国どこまででも、桜前線を追って、その
土地、その地域の風景共々に、桜を描き続けていたそうであります。

桜の季節は一年に一度かぎり。

常々この方は、ご自分が高齢であるだけに、それでも出来ればあと10回は桜の季節を
向かえ、絵を描きたいものだと願っていたのでした。

が、その後、誠に残念ながら、3回、桜の絵を描かれて終わったそうであります。


一期一会と言いますが、そのとき、その時を大切にしたいものであります。

その方の桜の絵とは、くらべようもありませんが、私も早咲きの桜を中心に、1月 2月 3月と
何枚か描いてみました。


上の桜の絵は、1月27日に描いた桜で、名前は「桜しおり」と花屋さんにはありました。

昨年も一昨年も、この桜を描きましたが、何分にも花びらの小さいこと、花の色もうすく、
結構これで、描きでのあるわりには、少々さびしい絵になってしまいます。


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桜しおり 6号 41cm×32㎝ モンバルキャンソン紙 鉛筆 水彩 


上の絵と同じ「桜しおり」ですが、寒かったせいか、花持ちもよく、一週間たって花びらも、前に
描いた時よりも開いてきて、ピンクの色も、わずかですが、濃くなったようです。

前回は油性ペンでしたが、今回は鉛筆を使って線をとりました。

油性ペンですと線が、はっきりして、迫力が出やすい面がありますが、なんとなく硬い感じに
なることもあります。

一方、鉛筆の線は黒といってもグレーに近く、線が飛び出さず落着いた感じになるようです。


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彼岸桜と花もも  6号 41cm×32㎝ モンバルキャンソン紙 油性ペン 水彩 


花屋さんの店先に「彼岸桜と花もも」が、セットになって並んでいました。

3束ほどあった中から、枝振りのよさそうなものを選んで、その日のうちに描いてみました。

桜は彼岸桜とありますが、先日の「桜しおり」とは、、ほとんど見分けがつかないほどに、
似ています。


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彼岸桜と花もも 10号 53cm×44㎝ モンバルキャンソン紙 油性ペン 水彩 


先日描いた「彼岸桜と花もも」ですが、今度は10号という、大きな紙に再び描いてみました。

前に描いてから、わずか3日目のことですが、花びらも、だいぶ広がり、ピンクも、うすいことは
うすいのですが、いくらか色を増したようです。

花もものほうは、ちょうど満開になったところです。

花を生け直して、たっぷり時間をかけて、油性ペンで描いてみました。


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河津ざくら 8号 45cm×38㎝ モンバルキャンソン紙 鉛筆 水彩


私の桜好きを知っている友人から、今年もまた桜をいただきました。

その桜は友人もまた、よそからの頂き物で、それを半分にして私におすそ分けして
くれたものです。

ありがたいものです。

ピンクの色も濃く、花びらもふくよか。

桜の名前は、今や、あまりにも有名になった「河津ざくら」そのものであります。

さすがに勢いが違います。

いきいきとして、本当にきれいでした。

下で描いていますと、我が家のワンコロが、飛び掛ってきますので、イタリー製の重たい
イーゼルを担いで、二階の部屋に引越しです。

カーテンをいっぱいに広げ、西日を背中に受けながら、日の暮れるまで、静かにしずかに
「河津ざくら」を前にして描いたものでした。


                     *

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2013年9月19日

9月19日 今夜は満月

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昨日、読売新聞の片隅に明日は満月と出ていました。

それも今日になって、すっかり忘れていたのでしたが、今晩、暗くなってから、窓から
外を見ていると通る人が、東の空の一方向を立ち止まっては眺めているのです。

中には携帯を出してカメラを向けている人もいます。

あっ、そうだ今夜は満月だったと、それで思い出しました。

午後7時半頃、外に出て、おむかえの家の角を回って、東の空が見えるところまで行くと

「月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」と、歌にもうたわれている満月が
天中に大きく輝いています。

幸い空には雲ひとつなく、一面に透き通った黒さの中に月が見えます。

思い出したようにカメラを家に取りに行き、その満月を撮ってみたのです。

カメラはキャノンのパワーショット SX230 HS。

名前は長いですが、要するに、コンパクトカメラです。

14倍ズームを最大限に引き伸ばし、手持ちでの撮影ですが、まだ手は震えていない
ようです。

何枚か撮ったその中から、一枚アップしてみました。

やや、薄い黄色味を帯びた、今宵の満月を見ながら、昔、聞いた粋人の話を思い
出しました。

本当に粋な人と言うのは、もちろん満月も結構だが、十三夜もいいものですよ。

私は十三夜が好きだなぁと、云うのです。

十三夜。

それは、十三夜は丸さが、ほんの少々欠けています。

その少々の欠けたところは、自分の心でおぎなって、丸くする。というのです。

それは、言い換えれば、ふところの豊かさ、心の寛容さをあらわしているのでしょう。


それにしても、うまい満月の写真だ。!!

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2013年9月16日

パーカーの万年筆

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好きな作家のひとりに、すでに亡くなられましたが、三島由紀夫氏がいます。

私は若い頃から本を読むのが好きで、いつも読みかけの本が手元にありました。

なかでも、この三島由紀夫氏の小説が好きで、金閣寺、仮面の告白、禁色などなど、
異色ともいえる小説まで、好んで読み続けたものでした。

その三島氏ですが、作家活動中この人には専門の翻訳をするひとが、いたそうです。

翻訳といっても、英語を日本語にするわけではなく、日本語を日本語にするのです。

この作家三島氏の原稿用紙に、おそらく万年筆で書かれたであろう文字が、普通の
人では、読めない字だったそうです。

なんて云うのでしょうか、速く文字を書くのでしょうか、自分ではわかっている、その
思いをすばやく原稿用紙に載せたいのか、早書きで速記録のような文字になって
いたのでしょうか。

出版社でも、このひと専門のアシスタントを置き、あらためて分かりやすい文字に
書き直していたと、昔、聞いたことがあります。


今では多くの作家はパソコンに直接文章を打ち込み、修正、加筆も自由自在に
やられているようですね。


和服姿で、すわり机に向かい、おもむろにお気に入りの万年筆を取り上げ、構想を
ねって原稿用紙に文字を埋めていくなどは、もう、なつかしい時代の姿でしょうか。


パーカーの万年筆。

今でも現役のお気に入りのもので、15年ほど使っています。

このブログの開設は2004年4月のこと、9年半になりますが、記事の下書きはすべて
この万年筆でした。

途中2度の修理には出しましたが、修理のたびに使いやすくなる、そんな万年筆です。


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2度の修理に出したとありますが、その2度目は、つい先日のことであります。

池袋の東武デパート7階の「伊東屋」ですが、1ヶ月あまりで修理が終わり、引き取りに
行ったときのことです。

受け取りながら、何気なく手元のショーケースを見ると、色とりどりの万年筆が
綺麗にならんでいます。

モンブラン、パーカー、ペリカン、プラチナ、パイロット、セーラー、ウォーターマンなど。

でも、つい目がいってしまうのはパーカーの万年筆のケースです。

修理が終わり受け取ったばかりの、自分の万年筆も、もう15年を過ぎています。

その時、一瞬この万年筆も、そろそろ、少しばかり休養させるのもいいかな、と。

まったく休ませるのではなく、新しいのと交互に使ってみたら、どうかなと考えていると。

「ご覧になりますか」と、店員さんが声をかけてくれる。

思わず目に留まった一本の万年筆を手にとってみたのです。


カバー全体がステンレス製。

キャップには金色に輝く飾りがつき、見た目はとっても綺麗です。

ぺん先は細字で、引っかかりもなく、とても書きやすいのです。

値段は12500円。

万年筆としては安い部類に入りますが、万年筆ばかりは高ければいいというもの
でもありません。

その万年筆と自分との相性が、合うか合わないかが問題のようで、あとはどう使い
こなすか、そして、最後は手入れがとても大切なようであります。

使いやすいのに、めぐり合ったならば、いつまでも大切に使うことだと思います。


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15年使っている万年筆と一緒に我が家の一員になった新しい万年筆。

ボールペンにはない、アナログ的な温かみのある書き味も楽しみなものです。

インクもパーカー製のきれいなライトブルーを使っています。

そして、コンバーターにインクを入れるときの、上下の動きはあくまでも静かに、慎重に
それは、一種の神聖な儀式のような気さえ、私にはいたします ・・・・・・・・・・


なんてぇ  オタクなんだ !!


    


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