2007年6月22日

お台場で パイレーツ オブ カリビアン 3

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あれほど好きだった映画なのに、最近はほとんど映画館に足を運んでいない。

どうして ? って、云われれば、なんて答えるか。

見たいと思うような映画がない。 また、見る時間がない。 ほかにやる事があるから。
そのやる事といえば、今は自転車かもしれない。

確かに映画館に行く時間があれば、天気さえよければ荒川あたりを走りたいとも思う。

これではますます映画館から離れてしまう。

でも、あの大きなスクリーン、大迫力の音響、真っ暗な中で集中して見る生々しい映像。
それはテレビなどでは、とうてい味わえない、総合芸術がそこにはあるように思うのです。

いま話題沸騰中のアクション映画、「パイレーツ オブ カリビアン 3」を、大好きなお台場まで
行って見てきました。


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最近、はやりのシネマコンプレックス。
略してシネコン。

「アクアシティ お台場」の建物の一角に、13のスクリーンを持つ、シネマメディアージュ。
大中小の劇場があり、観客の多少によってその劇場を使い分けています。

今までの普通の映画館とは、この辺が大きく違うところで、行ってみないと、どこで上映する
のか判らないのです。

座席も全席指定で、まず窓口で座席表によって自分で席を決めます。

今までに無いスマートさ、カッコよさを、ちょっぴり、ここで体験することになります。
もちろん上映中に観客が入らないので、映画にも集中できるのもいいですね。


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最近の映画を見る時、これだけは私にはどうしても出来ないなと思う事があります。

それは何かを食べながら映画を見ることです。

私としては、やはり昔ながらに、きちんと座り、背筋を伸ばし、言うなれば礼儀正しく
真面目に映画を見る。

そんな雰囲気の中で、永いこと数多くの映画を見てきたものですから、それが今は
どうでしょう。

私を除く全員の方たちが、手にはポップコーンであったり、サンドウィッチであったり、その他
なんらかの、スナックを山ほど抱えて、そしてジュースを持って席に着きます。

上映中は、ずっとぽりぽりと。

見れば、実にリラックスして楽しそう、いかにも映画見物、物見遊山の風情であります。


ウーン 今度、私もやってみるかな・・・・・  いや  やっぱりできないかな・・・・・


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パイレーツ オブ カリビアン 3 は、入り口 7番で上映とあります。

広い通路は、センスの良い、間接照明で薄暗く、各、入り口の上部に表示されている、
4番、5番、6番の番号をを見ながら進むうちに、7番の入り口に到着です。

その時ふと思ったのですが、その作りからして、なんだか、どこかの高級ホテルに、
人を訪ねて、室を探しているような気分です。

やっと部屋が見つかり、中に入って、なーんだ、こんな所にいたの、っていう雰囲気であります。


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パイレーツ オブ カリビアン 3


パイレーツ オブ カリビアン。
私はどういうわけか、この手のアクション活劇映画が好きです。

東京ディズニーシーでも、お馴染みの「カリブの海賊」というのがありますが、これも好きで
もう何回も行ったものでした。

海賊同士が左右で大砲を打ち鳴らし、また、やたらと、ヨッホ ホーホー ヨッホ ホーホーと
賑やかに歌いまくる、そんな中を観客を乗せたボートが進んでいく、例のあれであります。


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そのディズニーシーのテーマパークにある「カリブの海賊」を、ウォルトディズニー
プロダクションが、映画化したシリーズの、3作目であります。

日本では5月25日から公開され、17日間で80億円の興行収入があったとか。

上映時間 2時間49分。

ジョニーデップ扮する、キャプテン ジャック スパロウ、が、大活躍するアクション映画で
あります。

しかし、私としては、1作目の「デッド マンズ チエスト」は見たものの、2作目の
「呪われた海賊たち」 は、見ていなかったので、さて、今回の映画、後半からは
まったく、わからなくなりました。

めたらやったらの船上での戦いの連続。
ただ、海賊どもが大砲に撃たれて右に左に、ぶっとぶばかり。


あとで、親戚の娘に聞いたら 「オジちゃん 見たの ? よかったでしょう」 って。

「最初のはよく判ったけど 今度のは さっぱりわからなかった」

「わからなくていいのよ あの キャプテン ジャツク スパロウ の ジョニー デップ
あの人の目がステキだったでしょう」

「私なんて3作 全部見たけど ぜんぜん意味が判らない スジなんて どうだっていいのよ
ただ、あの ジョニー デップの目玉が好きなの そればっかり、わたし、見てたわー」 だって。

変な映画だ。

こういうのを目玉商品というのだろうか。


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2007年2月23日

映画の話 その2 活弁映画

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アマリリス

映画好きだった母親は、二歳、三歳の頃から、私を連れては、よく映画館に
出掛けていたようであります。

それも浅草からは少しばかり離れた日本堤あたりの、どちらかと言えば二流館と
いわれるような所にも、時には行っていたようです。

封切館はともかくとして、この手の映画館になりますと、どうしても、フイルムも
傷んでくるのでしょう、途中でよく切れたようであります。

そんな中で、その日もやはり、プッリとフイルムが切れたんですね。

そうしましたら、母親のひざの上で見ていた三歳の私が突然ひざの上に
立ち上がり、子供特有の金切り声で 「きどちぇん かえちぇーっ」 てどなったそうです。

そのあまりの大きな声に、真っ暗闇の場内は、ドット笑いが起こったそうです。

きっと、どこかの映画館で、大の大人が、フイルムが切れたとき 「いったい 
なにしてんだぁ !! 木戸銭返せー !!」 って云ったのでしょう。

それを子供ながらに聞いていて、思わずその時、その言葉が出たものと思います。

ませた三歳の浅草っ子とでも云うのでしょうか。

昔、池袋東口に人世座という名作ばかりを上映する、いい映画館がありました。

世界各国の名作、傑作といわれる作品を、中学、高校にかけて随分ここで
見たものでした。

館主は三角 寛 (みすみかん) さんと言う方で、「さんか」についての
研究家で知られてもいました。

ちなみに 「さんか」 とは、山地の河原などを移動しては竹細工や狩猟などを
業としていた人々のことです。

大変に変わったインテリー経営者であったわけです。

週替わりで二本立て上映が原則でして、いまだに記憶に残っていますのが、
「天井桟敷の人々」、ポーランド映画の 「地下水道」、イタリア映画の 「ミラノの奇跡」、
「ノートルダムのせむし男」、「レベッカ」、「嵐が丘」、「禁じられた遊び」 ・・・・・・・・・・・

その数は数えきれないくらいの多さになります。

その当時、この人世座では、時々活弁映画大会と称して、いわゆる音が無い、
無声映画の上映会が開かれていました。

スクリーンに映し出される画面に合わせて、その状況、俳優たちのせりふなどを、
スクリーンの左側に立つ弁士が、流暢な語り口で思い入れたっぷりにしゃべるのです。

3人、4人の楽隊も、その傍らに控え、たえなる調べと共に、時にはあの名曲
「美しき天然の美」 の、メロディを静かに演奏し、クライマックスになりますと、
一段と弁士は声を張り上げまして。

「あぁ 花のパリーか ロンドンか 月が啼いたかホトトギス 美しき若き男女の あぁ 南方の ローマンス 以上全巻の終りであります」 のせりふでスクリーンに幕が降ります。

その後は  「えー アイス !! えー  おせんにキャラメル えー あんぱんに のしいか 」 って、場内の通路に売り子が出てくるのですが、そんな事はどうでもいいんですが。

弁士、今様に言えば、ナビゲーターですかね。

沢山の有名な活弁映画の弁士がいたものでした。

徳川夢声、ラジオの朗読でもよく知られた方でしたが、一方の大物弁士に、
生駒雷遊という方もいまして、人気を二分していたそうです。

この二人の活弁映画は勿論観た事がありません。

人世座によく出演していましたのが、山野一郎、牧野周一さんなどでありましたが、
その頃には、すでに二人とも弁士から漫談家になり、大変に活躍していて、
寄席にもさかんに出ていました。

山野一郎さんは、がっちりとした体格で顔が大きくて、背がやや低い方で、
高座の高い上野の鈴本の前の席で見ますと、のしかかってくるようでした。

華奢な体つきの牧野周一さんは、いかにも優しそうで、スマートな姿でしたね。

お弟子さんは牧伸二さんで、よくご存知の通りであります。

この活弁大会の中で、特別に世界で最初のカラー映画を公開した事があります。

外国映画で15分ほどの上映時間だったと思います。

世界で始めてのカラー映画、それは期待をするのは当然です。


カラカラ カラカラと フイルムが回り始めます。

スクリーンに映像が映し出されます。

あれっ これはなんだ !! なんと カラーは女性の口紅だけなのです。

白黒画面全体は明るくなったり、暗くなったり、ちかちかしながら男と女が
なにやら話し合っています。

その女性のくちびるだけは、確かに鮮やかなカラーの赤であります。

それでも最初の頃は、きちんとその赤はくちびるに収まっていたのですが、
そのうちに、そのカラーの赤が彼女の鼻の頭にいったり、目の玉にいったり、
おでこにいったり、時には大きな胸のふくらみにまで触ったりと、いや、いったりと、
いやはや、途中からは女の腹の上で暴れたりと、赤い点が、あっちにいったり、
こっちにいったりと、チョンチョン チョンチョン チョンチョン チョンチョン チョンチョン
 チョンチョン チョンチョン チョンチョンってきりが無い。

実はこれはフイルムの、ひとこまひとこまに、誰かが、手作業で赤い色を
筆などで塗っていたのです。

それでも、最初は丁寧に塗っていたのでしょうが、だんだんにめんどくさくなって、
チョンチョン チョンチョン チョンチョンって、適当に何でもいいから塗っちゃえって、
塗っちゃったんですね。

ですからしまいには、男性の股間まで赤い玉になったりして・・・・・・

なにしろ大変な世界初のカラー映画でありました。

今は懐かしい池袋人世座の思い出であります。

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2007年2月11日

プッポロ 映画の話 その1

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井ノ原快彦、清木場俊介、岡本綾、この三人をめぐる、さわやかな青春映画 
「天国は待ってくれる」 が、2月10日より、全国松竹 東急系で
公開されています。

この映画の製作に携わっている方からご案内を頂き、この映画の試写会に
行きましたことは、すでにこのブログに書きましたが、厳密に言えば試写室で
拝見したのでした。

六本木にあります、ギャガコミュニケーションズ、この会社の製作ならびに
配給の作品で、その会社内の試写室で上映されたのでした。

座席数40人から50人程のこじんまりとしたとても感じの良い試写室でした。

最後列の席にはテーブルもあり、そのテーブルには小さなあかりのスタンドも
用意されていて、映画を見ながらメモでも取れるようになっているようです。

普通、試写会となりますと、割合大きなホールなどで、ハガキ等で申込をして
当選すれば、招待されるというものですが、この試写室になりますと話は別で、
この映画に関係する人たちばかりの集まりで、そして新聞、雑誌等のマスコミ関係者で
一種独特の雰囲気があります。


試写室と云いますと、プッポロがまだ若い高校一年ぐらいの時でしたが、映画評論家の、
淀川長治さんが主催していました、「映画の友の会」のことを思い出します。

2005年1月10日の、このブログにも書きましたが、銀座3丁目に今でもありますが、
パルプ会館、その当時はパルプビルといっていましたが、その何階かで
毎月一度会合が開かれていました。

夕方から開かれるのですが、淀川長治さんは必ず出席されていたように思います。
時々は小森和子さんも、ご一緒にお見えになっていました。
丁度、ジェームス ディーンの「エデンの東」のころのことであります。

公開中の映画の紹介を面白く、可笑しく、淀川さんが、いつもの流暢な口ぶりで、
お話をしてくださいます。

自分たちの見た映画の感想も云うこともありましたが、大体は淀川さんの
お話が主でした。

会に集まるのは高校生、大学生あたりが中心ですが、なかには社会人も
参加されていたようで、いつも10名から15名ほどだったと思います。

その1時間半か、2時間ぐらいの会合が終りますと、「このあと 試写室に行く人 !! 」って、
よく誘われたものです。

それぞれに用事があるのか、その試写室での映画を見に行くのは、
たいがい4人か5人ほどでした。

私はいつもついていくほうでした。

歌舞伎座の前を通り、その少し先の東劇の地下に、その当時、松竹の試写室が
あったのです。

今は東劇自体、建て直しましたので、どうなっているのか判りませんが、
その試写室では、淀川さんと私たちが行くのを待っていてくれたようにようにして、
すぐ映画が始まったものでした。

やはり40席ぐらいのごく小さな試写室でしたが、いま考えてもその時、
先に入っていた10人ぐらいの人たちは、やはりマスコミ関係の人達だったのでしょう。

随分この試写室には、連れていってもらったものですが、さて、何を見たのか、
ほとんど覚えていないのですが、たった一つ、ロバート ミッチャムの「見知らぬ人でなく」、
これだけは不思議と忘れていないのです。

忘れられない事のもうひとつには、この試写室に行く途中でもそうですが、
会合の中でも、淀川長治さんは、すごく人なっこい方でありました。

親しみからでしょうか、人の体にごく自然に触れてくるのです。

街中を歩く時なども、いつの間にか人の肩に手を掛けられています。

「さぁ 行きましようね さぁ行きましようね」って、いつもの口ぐせで東劇地下の、
小さな試写室に、まだ若かった私たちを、よく連れて行ってくれたものでした。

映画から、また淀川長治さんから、大事なことをたくさん学んだものでした。

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2006年12月12日

ディパーテッド

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昨夜は中野サンプラザで行われた試写会に寒い中を出かけてみた。

映画は「ディパーテッド」。これは死者を意味する言葉らしい。
その言葉が示すように全編、拳銃を撃ちまくり、その殺略のすごさには
私もさすがにたじろいた。

主演は「レオナルド ディカプリオ」。「マット ディモン」。「ジャック ニコルソン」。
犯罪者の一族に生まれて、自らの生い立ちに決別するために、警官を志した
ビリーを演じるのが ( L・ディカプリオ)。

マフィアのボス・コステロ ( J・ニコルソン) によって警察官に仕立てあげられた
コリン ( M・デイモン)。

同じ警察学校に学んだ二人は、お互いに知らぬまま、それぞれの道を歩みだす。
マフィア撲滅の最前線で有能な警察官を装いながら、コステロに情報を流し続けるコリン。

一方マフィアへの極秘潜入捜査を命じられたビリーは、任務のために自らも
犯罪者のふりをし続ける。

双方で始まるスパイ探し。先に相手を見つけなければ命は無い。

かくして壮絶な戦いが始まる。なんとも大変な映画を見たものだ。


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「レオナルド ディカプリオ」。私の大好きな俳優である。

「ボーイズ ライフ」 「太陽と月に背いて」 「ロミオとジュリエット」 「タイタニック」
 「仮面の男」等々を見ているが、この人の代表作となると個人的ではあるが
「太陽と月に背いて」と「タイタニック」のような気がする。

今までにも、数多くの作品に出ているものの どうも 「タイタニック」を境にして、
その後の作品があまりパットしない。

その「タイタニック」以前の作品では、一作ごとにその役になりきり、十作あれば
十人の役柄が見えたものだ。

特に「太陽と月に背いて」などは、まだ、ディカプリオが若い時だったが、本当に
この映画の役の通りの人ではないかと思ったほどだ。

あまりにも「タイタニック」の大成功と、その役のインパクトが強すぎて、後はなにを
見ても「タイタニック」の、あのジャックに見えてしまう。

本人も、「タイタニック」には出ないほうが良かったと云っているそうだ。

最新作「ディパーテッド」では、ディカプリオの新しい一面を描き出そうと
しているのがわかる。

繊細な優しさのレオ様の顔と、荒々しい犯罪者を装うふたつの顔。

この作品においては、見事に演じ分けられ成功しているように思う。

来春1月20日ロードショー


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2006年11月21日

ルキーノ ヴスコンテイの世界

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ルキーノ  ヴスコンテイ。

1906年、ミラノの名門貴族として生まれ、幼少の頃から音楽にまた演劇に囲まれて成長し、
青年期にその才能が花開き、類まれな美的感覚を持って活躍し、亡くなる1976年まで、
数々の名作といわれる映画、演劇を世に贈ってきた方であります。

そのヴスコンテイの生誕100年を記念して、今晩から2週間にわたって始まるNHK衛星放送
第二が楽しみです。

初日の今日は「夏の嵐」

19世紀のヴェニス、イタリア対オーストリア戦の激しさを増す中で、若き青年将校と貞淑な
人妻の出会いと悲劇の別離を描く超大作。

製作は1954年、主演 アリダ ヴァリ フアーリー グレンジャー


2日目 「白夜」

ロシアの文豪ドストエフスキーの小説の映画化。

イタリア港町で美しい娘と出合った青年、彼女は結婚の約束はしたものの。。。。。。
波乱万丈の物語が・・・・・・・

製作は1957年 主演 マルチェロ マストロヤンニ マリア シェル


3日目 「ルート ウィヒ」

本編はドイツの三部作「地獄に堕ちた勇者ども」「ベニスに死す」の終幕を飾るものといわれています。

バイエルン国王二世の栄光と悲劇的な生涯を描いた上映時間4時間を越える超大作。

製作は1973年 主演 ヘルムート バーガー ロミー シュナイダー


4日目 「若者のすべて」

ミラノの長兄を頼って南部からやってきた兄弟たちの生き様を描くヴィスコンテイのロマン大作。

アランドロンの出世作とも云われる作品。

製作は1960年 主演 アランドロン レナート サルヴァトーリ クラウディア カルディナーレ


5日目 「ベニスに死す」

純粋な美の具現とも思えるような美少年に魅入られた芸術家の苦悶と恍惚を描いた名作中の名作。

明け始めたヴェニスの港に入る蒸気船、始終静かに流れるマーラーの交響曲第5番の第3楽章の
メロディが、この映画の開幕とそして待っている悲劇の始まりと・・・・・

私はこの映画では、何度映画館に通ったことか。その度にスクリーンに幕が下りるとき全員が
拍手をしたものでした。

製作は1971年 主演 ダーク ポガード ビヨルン アンドレセン シルバーァナ マンガーノ


6日目 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

原作はジェームス ケイン 原題は「妄執」

一回りも違う夫との退屈な日々を送る妻の前に現れた流れ者との生身の欲望の愛憎劇。

ヴィスコンテイの映画処女作であります。

製作は1943年 主演 クララ カラマイ マッシモ ジロッティ


7日目「熊座の淡き星影」

ギリシャ悲劇の「エレクトラ」をモチーフにした「熊座の淡き星影」

姉弟の禁断の愛を描いたこの作品はヴィスコンテイの中でも特異な傑作とされ、
第26回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞しています。

製作は1955年 主演 クラウディア カルデナーレ ジャン ソレル

イタリア最後の巨匠と言われます、絢爛と美と官能の創造者ルキーノ ヴィスコンテイの
生誕100年祭に当たって放映される名作の数々を、今ここにあらためて観賞したいと思っています。

ご紹介した作品はほとんど見ていますが、何度見ても、くり返し見てもその感動は
変わるところがありません。

今回の放映に外れた作品の中では「山猫」「地獄に堕ちた勇者ども」「家族の肖像」
「イノセント」「ベリッシマ」
等々も名作揃いです。

いずれこれ等の作品も放映してもらいたいものです。

時間がありましたらどうぞご覧いただきたいものです。


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2004年8月20日

プッポロと映画

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思い出に残る映画って、あるものですね。

もうしばらく、前になりますが、「クライング ゲーム」という映画がありました。

たしか、イギリス映画だったと思いますが、昼間は美しい美容師で、夜は街角に立つ人間。

それに恋するアメリカの白人と黒人の兵隊、この三人の物語ですが、最後に判ってきた事は、
その綺麗な美容師、実は女性ではなく男性だったという、非常に珍しい異色作でした。

その中で、黒人男性が白人に、アメリカに昔から伝わる「かえるとさそり」の小噺をする
場面があります。


川岸で、かえるが、じっと水の流れを見ていると、後ろから静かに、さそりがやって来て
「かえるさん、あたしを向こう岸まで、ちょいと背中に乗せて運んでおくれでないかねぇ」 と。

かえるは 「そりゃだめだよ、だってお前さんは、さそりだろ 刺されたら大変だぁね」

さそりは 「刺すわけ無いだろう、そんな事したら川に落ちこっちゃうじゃないかね 
あたしは泳げないんだよ 死んじゃうじゃないか」

かえるは暫く考えていたが 「うん じゃあ運んでやろう」 って、背中にさそりを乗せて
川の中に入っていきます。

丁度、川の中ほどまで差し掛かった時、かえるの背中に物凄い痛みを感じます。

かえるは、ふりかえって 「何をするんだょ !! 刺さないって云ったじゃないか !!」

意識が朦朧とする中で、かえるは叫びました。

さそりも、大きな川に流されながら、 「だってしょうがないじゃないか これが私の性(さが)だもの」 って
話をする場面がありましたが、なぜだか、強烈な印象で、いまだに忘れられない、目に残るシーンです。

挿入歌の「男が女を愛する時」も、良い曲で大ヒットしました。

この文は、いまりんさんのホームぺージに投稿したもので、こちらにも載せてみました。

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