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2013年9月16日

パーカーの万年筆

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好きな作家のひとりに、すでに亡くなられましたが、三島由紀夫氏がいます。

私は若い頃から本を読むのが好きで、いつも読みかけの本が手元にありました。

なかでも、この三島由紀夫氏の小説が好きで、金閣寺、仮面の告白、禁色などなど、
異色ともいえる小説まで、好んで読み続けたものでした。

その三島氏ですが、作家活動中この人には専門の翻訳をするひとが、いたそうです。

翻訳といっても、英語を日本語にするわけではなく、日本語を日本語にするのです。

この作家三島氏の原稿用紙に、おそらく万年筆で書かれたであろう文字が、普通の
人では、読めない字だったそうです。

なんて云うのでしょうか、速く文字を書くのでしょうか、自分ではわかっている、その
思いをすばやく原稿用紙に載せたいのか、早書きで速記録のような文字になって
いたのでしょうか。

出版社でも、このひと専門のアシスタントを置き、あらためて分かりやすい文字に
書き直していたと、昔、聞いたことがあります。


今では多くの作家はパソコンに直接文章を打ち込み、修正、加筆も自由自在に
やられているようですね。


和服姿で、すわり机に向かい、おもむろにお気に入りの万年筆を取り上げ、構想を
ねって原稿用紙に文字を埋めていくなどは、もう、なつかしい時代の姿でしょうか。


パーカーの万年筆。

今でも現役のお気に入りのもので、15年ほど使っています。

このブログの開設は2004年4月のこと、9年半になりますが、記事の下書きはすべて
この万年筆でした。

途中2度の修理には出しましたが、修理のたびに使いやすくなる、そんな万年筆です。


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2度の修理に出したとありますが、その2度目は、つい先日のことであります。

池袋の東武デパート7階の「伊東屋」ですが、1ヶ月あまりで修理が終わり、引き取りに
行ったときのことです。

受け取りながら、何気なく手元のショーケースを見ると、色とりどりの万年筆が
綺麗にならんでいます。

モンブラン、パーカー、ペリカン、プラチナ、パイロット、セーラー、ウォーターマンなど。

でも、つい目がいってしまうのはパーカーの万年筆のケースです。

修理が終わり受け取ったばかりの、自分の万年筆も、もう15年を過ぎています。

その時、一瞬この万年筆も、そろそろ、少しばかり休養させるのもいいかな、と。

まったく休ませるのではなく、新しいのと交互に使ってみたら、どうかなと考えていると。

「ご覧になりますか」と、店員さんが声をかけてくれる。

思わず目に留まった一本の万年筆を手にとってみたのです。


カバー全体がステンレス製。

キャップには金色に輝く飾りがつき、見た目はとっても綺麗です。

ぺん先は細字で、引っかかりもなく、とても書きやすいのです。

値段は12500円。

万年筆としては安い部類に入りますが、万年筆ばかりは高ければいいというもの
でもありません。

その万年筆と自分との相性が、合うか合わないかが問題のようで、あとはどう使い
こなすか、そして、最後は手入れがとても大切なようであります。

使いやすいのに、めぐり合ったならば、いつまでも大切に使うことだと思います。


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15年使っている万年筆と一緒に我が家の一員になった新しい万年筆。

ボールペンにはない、アナログ的な温かみのある書き味も楽しみなものです。

インクもパーカー製のきれいなライトブルーを使っています。

そして、コンバーターにインクを入れるときの、上下の動きはあくまでも静かに、慎重に
それは、一種の神聖な儀式のような気さえ、私にはいたします ・・・・・・・・・・


なんてぇ  オタクなんだ !!


    


                            +


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