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2011年8月19日

ひまわり

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永く住んでいた隣の家が引越しをした。

入口は、さして広くはないが、毎年、夏になると、たくさんのプランターに、ひまわりを
咲かせていた。

咲かせては種を取り、その種を蒔いては、また翌年も咲かせる、そのくり返しを永い
こと、続けていた。

今度の引越しに際しても、間もなく種を取るための、ひまわりは、プランターごと持って
行ったが、背も伸びず、ツボミもまだ、まったく固いままの、鉢のものは、そのまま、
ゴミの日に出す段取りをして、去ってしまった。

残された未熟なひまわりは、咲くか咲かないか、わからないが、と、云って、鉢ごと
我が家に持ってくるわけにもいかず、とりあえず、ツボミから、50㎝ほど下で切りとって、
数本を、大きめの備前の花器に挿してやった。

毎日、朝に晩に水を替え、1センチほど茎の下を時々切り戻したりして、水の吸い上げに
つとめたりもした。

1週間以上経っても、ツボミに変化は見られず、それでも葉の勢いは良いので水の取替えは
欠かさずやってみた。

根があれは、もう、とっくに咲いている頃である。

切花にすると成長が遅いのか、力が無いのか、よく分らないが、それでも10日ほど
経った頃、みどりのツボミの真ん中に、わずかな黄色味を帯びたものが見えてきた。

2本のひまわりは、ようやく咲く準備が出来たようだ。


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「ひまわり」 41㎝×32㎝ F6号  絵 プッポロ  


それにしても、あのひまわりのイメージとは、かけ離れた花の小ささだ。

それには訳がある。

自家製の種を取っては翌年それを使う、また、種を取っては、また、使うを繰り返すと、
年々花は小さくなるそうだ。

あの大きなひまわりを咲かせるには、やはり毎年、園芸店で売られる苗を使うのが
一番良いようだ。

そりにしても、切り取られてやって来た、小さなひまわりは、半月ほど掛かって、無事に
それも、見事に咲く事が出来た。

今度は咲いてみたら、その花の持ちのいいこと。

それ以来、10日ほど過ぎても、綺麗なままだ。

固いつぼみから、満開になるまで、目の前で育ててみると、花は小さくても、それは
いとおしいものだ。

ひまわりと言うと、天真爛漫な元気な子供たちの顔のイメージがあるが、なかなか、
どうして、見応えもあり、大人の花でもあるように思う。

公園とか、田園地帯の広大な、ひまわり畑が目に浮かぶが、ぜひ、自分でも来年は
苗を買ってきて植えてみようと思うまでになった。

時間こそ掛かったが、よくぞ咲いてくれたものと、その姿を、記念に一枚スケッチをして
みた。


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