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2008年12月 3日

六本木で見る日展

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久し振りに日展を見に行ってきました。

この前行ったのはいつの頃だったかと思い出せないくらいに間が空いてしまっています。

日展と言えば上野の東京都美術館と決まっていたものですが、六本木に国立新美術館が
出来てからは会場はこちらに移されたと言うことは知っていました。

日本美術展覧会。略して日展。

今年は第40回を迎えています。

案内によりますと、その歴史は古く、明治40年の文部省美術展覧会(文展)に始まり、帝展、
文展、日展と改革を重ね、今や美術界の中核をなすものとあります。

展示される作品群は広範囲にわたり、日本画、洋画、彫刻、工芸、書と3000点にも及ぶもので、
世界に類のない総合展覧会といわれています。


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快晴の12月の一日、東京ミッドタウンにも紅葉が広がり、都心にあってガラス一面の
高層ビルを通して見る、さくら、ケヤキの渋い赤もなかなかいいものであります。

そのミッドタウンから歩いて、7分ほどの所にあります、ここ国立新美術館の周りにも
今を盛りの木々の紅葉が見られ、多くのカメラマンがベストアングルを狙っていました。


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1階、2階、3階と会場が、それぞれの分野ごとに分かれていまして、まずは定石どおり
1階から見ていきます。

いつもの事ながら膨大な数の作品で、とてもではありませんが、しっかり立ち止まって
一枚一枚、ゆっくり見ている時間はありません。

広い部屋ごとにざっと見回し、好みの絵、興味のあるモチーフの絵を見つけたら、そこに
ちかずき少々の時間をとる。

そのくらいにしませんと疲れるばかりか、一日がかりになってしまいます。

それにしても久し振りに見る日展であります。


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しかし、最初のコーナーの作品群をかなり見てから、それも終わりごろになって、ある一枚の
絵にちかずいて画面をよく見たときに、そこにたっぷり塗られた岩絵具に初めて気が付いた
のでした。

なに ? このコーナー日本画だったの ? であります。

私は今の今まで油絵だとばっかり思って見て回っていたのでした。

色の厚塗り、外国の風景、そして抽象画ぽい表現方法と少し離れて見れば、まったくの
洋画、油絵の雰囲気です。

最後の日展を見てから10年ぐらいは過ぎているかもしれませんが、それにしても日本画の
世界も大きく変化したものです。

その頃でも日本画の画風が変わってきていることは承知していましたが、これほどまでに
変貌しているとは思っていませんでした。


あの日本画独特の陰陽のない、色調も淡く、筆一本で繊細な墨の輪郭線は緊張感すら
感じたものでした。

橋本明治、山口縫春、高山辰雄、伊東深水、などなど思い描く私は古いのかなと思った
ものでした。

歴史の上野の山から、超近代的な六本木に日展が移ったことをみても、時代は大きく
流れてきているのかもしれませんね。

                        


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