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2008年4月17日

こだわりの楽しみ

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誰にでも、何らかのこだわりというものはあるものだと思う。

食べるものについても、普段、身につけるウェアーについても、そして日常的に
手にする小物など、自分だけの何らかの好みを持っているものだと思う。

私はその中でも、高価な物にはあまりこだわらない。
また、あっても手が届かないような高級品にはこだわりの持ちようも無く
ただ、パスをするしかないのである。

手軽な値段のもので、こだわれる物、そして日常にあって私には無くてはならない
物のひとつに万年筆がある。

このとりとめもない文章を白紙に書くにしても、書ければ筆記具は何でもよいと
いう風には私にはいかないし、気がおさまらない。

一般的にもっともよく使われるのがボールペンであるが、これにしても、クロスを
買ってみたり、ラーミーを使ってみたり、パーカーのボールペンを手にしたり、
先日も銀座の伊東屋で、オリジナルの600円の細身のボールペンを買ってみたりしたが
それぞれに抜群の書き味ではあるが、筆力というか筆圧がある程度は必要である。

そこえいくと万年筆にはその筆圧がほとんどいらないのがうれしい。

ボールペンで書いた文字は黒であっても、どこかグレイがかってはっきりしない。
そこのところも、どうも私は気に入らない。

最近は水性、油性のボールペンなるものもあり、色も鮮やかであるが、使う用紙に
よっては乾くのに、ひどく時間の掛かるものが多い。
封書などでも住所を書いて宛先を書き始めると住所のインクで小指附近が汚れる。
そればかりか封筒そのものを汚してしまうことがある。

なかなかうまくいかないものだ。

最後にたどり着いたのが、このパーカーの万年筆。

池袋東武で10数年前に、1万円で買ったものだ。
長年使ってペン先が、ほど良く丸みを持ったのか、この、5、6年ほど前からは最高の
書き味になってきた。

それでも昨年の夏頃、ペン先部分のネジが緩んできたのか、クルクル回って
止まらなくなってしまった。
使って使えないことはないが、指でにぎる先端部分が固定しないのはやはり使いにくい。

年に4、5回は行く銀座の伊東屋に用事のついでに、この万年筆を持っていった。
東武で昔、買ったパーカーの万年筆である。

「たしかに止まりませんね お預かりになりますが、、」と店員さんがいう。

「勿論 それは結構です」

「約 1ヶ月ほどお時間が掛かりますが、、、」

「それはいいのですが、アメリカに送るのですか」

「いえ 今は 国内で 神戸の方で修理しております」


せっかく書きやすくなってきたこの万年筆、直るものなら直したいと思った。

それから約1ヵ月後、無事に修理が終りましたと伊東屋から電話が来た。
さっそく引き取りに行ったのは言うまでもない。

久し振りに見る私の万年筆、何となくきれいに見える。

「ペン先はそのままですが、先端部分の部品を新しいものに交換しました
まったく同じものではないのですが 丁度合うのがありましたので取り替えて
おきましたが、いかがでしょう」

それできれいに見えたわけだ。

修理費を恐る恐るたずねると、これは本体の不具合によるものだから
何年たっても無料とのこと。

東武で買ったのにと、言おうとしたが、それはだまっていたが、それにしても
パーカーと言う会社はすごいなと思うし、伊東屋もさすがに、すごい店だと思う。

それぞれに品物に対する精神が違うなと、この時つくづく思いながら帰路に
ついたのだった。

一流ってこういう事なのだろうか。

     
                  *


このパーカーの万年筆にパーカーの明るいウォッシャブル ブルーインクを入れるとき
それは私にとって、人知れず、ささやかな至福の楽しみのひと時でもある。

                   *

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コメント

プッポロさま
皆さんの、熱いもてなしを受け、有難うございました。

16日の夜、清司さまの霊前で、血縁とは?大変興味あるお話で久々に興奮しましたね
めったに会わない親戚が、共通の話題が持てた事、今後もよろしくお願いします。
そして、もう1つ驚いた事、貴方の趣味の多さと行動力、今まで、兄さんの影武者で
目立たず、おとなしい、仕事ひとすじの真面目人間とばかり思い込んでいました。
長い間、彦チャンもそう思っていたらしい、今後返上しよう!と帰りの電車で"面白い人"に変身。
遅くまでお付き合い頂き、皆様によろしくお伝え下さい。今後ともよろしくお付き合いのほどお願いします。
ところで、私のブログですが、いつ完成するかみとうしたたず、お楽しみに、
ただ、mail 友、しましょ!とにかく自転車で遊びに来てください。私の休日は、火・水です。

投稿: 清水 香津子 | 2008年4月20日 21時57分

香津子さま。
返信遅くなりすみませんでした。
先日はご多忙な中をお出掛け下さり有難うございました。
生きの良いあなたの話っぷりに、どっちが江戸っ子だか判らない思いでした。
ご覧の通りの雑多なブログですが、時間を見ては精一杯やっているつもりですので、お暇な時にでもまたご覧くださいませ。
あなたのブログが見られるのを楽しみにしています。
ゆっくりと検討してみてください。

有難うございました。

投稿: プッポロ | 2008年4月23日 10時33分

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