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2008年4月30日

庭の花 シャガ

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標高1000メートルにも満たない、いわゆる低山ハイキング。

その頂をきわめ、山頂から一気に急な坂道を下る。
樹林の中をところどころに切り開かれた展望台らしきものを、二つ、三つ、
通り過ぎ、今度は植林された、杉林を右に左にと、蛇行するようになおも下る。

それもいい加減に飽きてきた頃、はるか下のほうから沢の流れの音が
聞こえるようになると、いつものことながら、ほっとする。
この長かった下り道も、そろそろ終わりにちかずいてきているからだ。

細い道ながら里の人の道路にいきなり、ポンと飛び出すようにしてその道に出る。

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そこからは、歩きにくい石ころの多い道を、沢に沿って、ゆるやかに下って行く。

春の今の季節、沢の両側の斜面には、白いシャガの花がどこまでも、どこまでも
続いている。

光沢のある、つるりとした葉と共に、シャガの花びらの何と複雑で、色と言い形と言い
実にシャレて出来ていることか。

山間のバス停までのまだ長い道を、このシャガの花と一緒に歩いたことは数え
切れないくらいに私にはあります。

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我が家の庭の片隅に、今、シャガの花が盛りをむかえています。

狭い庭の中に、このシャガの占める割合は一坪ほどでしょうか。
毎年増え続け、ある程度のところで規制もしないと、今にえらいことになりそうだと
思いながらも、なにもしていない。

それだけに本当に山の中で咲いているように、うっそうとした中に白い可憐な花を
見せています。

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昔から山登りが好きだった私としては、山から植物を取ってくるなど勿論した
事がないし、考えたこともないというのが本当のところです。

それがこの庭の中にある、シャガはと言われますと、いささか弁解がましいことに
なりますが ・・・・・・・。

若い頃から山の会のリーダーをしていたのです。
大勢の方々を案内しました。

実は今でもやっているのですが、その参加される大勢の中には、これはごくまれな
話ですが、山を下り、駅に近ずく頃、いつの間にか、数人の方の背負っているザックから、
先ほど山に咲いていた花が顔を出しているのです。

そのゆらゆら、ゆれている花を見るたびに私は複雑な気持ちになるのです。
事前に注意はしているのですが、よほどその花が欲しかったのか、つい手を
出してしまう。

山には沢山あるんだから、一本二本抜いてもどうってことはないと、軽く考えているのでしょう。

それも判るような気がするのですが ・・・・・・・・。
相手は大人だし、楽しそうな様子をみると言いにくいし・・・・・ 難しいことです。


このシャガも多分その一本だったと思います。


「リーダーさん このシャガ 一本あげる」って。

山の駅で荷物の整理をしている時に突然私に手渡しをするのです。
山の中ならともかく電車に乗る直前です。

その辺に捨てるわけにもいかず、「ありがとう」で、受取ってしまう。

たぶん、それを庭に植えたものだと思うのです。

その一本が今、庭で群生になろうとしています。


こんなに増えてしまっては、ふるさとのあの山に、もう戻すわけにもいかないし。


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2008年4月25日

庭の花 ぼたん

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さくら草が盛りを過ぎて、少しの雨に打たれても、すぐにしだれてしまうほど
もう、力も落ちてきました。

その頭上では昨日辺りから、急につぼみが開いたぼたんが、今日は満開に
なりました。

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我が家の庭の北側の一角に四本のぼたんの木があります。

ピンクが一本、濃いピンク、どちらかと言えば赤紫に近いのが二本。
そしてもう一本が、ピンクと赤紫の中間の色で、去年鉢植えで買ったものです。

小さな苗木だったのが、今年はここでは一番の大きな花を咲かせています。

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これが゛古くからある濃い赤紫のですが、花の直径が20センチほど。

大して手入れもしていないのに毎年一番良く咲いてくれます。

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これが昨年買ったばかりの新入りのぼたんです。

昨年は花が三つ付いてきたのですが、我が家で今年初めて咲く花は
ひとつだけ。

それだけにその花の大きいこと。

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日が当たるにしたがって、見る間に花びらが動きだし、そして開くのです。
つぼみからここまでくるのに10分ほど。

全部開いた時、計ってみたら花の直径が24センチありました。

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その大きな花をまじかで見るとこのようになります。

何とも不思議な造形であります。

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このピンクの花は、とてもやわらかい感じで私の大のお気に入り。

これも結構大きくて、21センチ程あるのです。
見ていても疲れないとでも言うのでしょうか、色がやさしいのです。

ぼたんと言えば豪華な花のイメージがありますが、それは植えてある周りの環境の
良さによってそう見えるような気が致します。

少なくとも我が家の庭ではそんな風にはとてもではありませんが、そうは見えません

写真を撮っていても、我が家の愛犬パピヨンの「ノア」が、狭い庭を全速力で草を
けっちらかしながら飛び回っています。

油断をすると前に回って、カメラのレンズを舐めたり、中腰でカメラを構えている時など
後ろから飛びかかられると本当に前につんのめりそうになります。

そうやって撮ったのがこの写真。

いい写真が撮れるわけがないか。!!


*


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2008年4月22日

庭の花 日本さくらそう

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我が家の小さな庭に今、「さくら草」が咲いています。

桜の花が散ったあと、この小さなつぼみが、ほんのり色づき始め、
そして、2、3日してから、3センチ余りのかわいい花びらを開きます。

それが今、庭の片隅で形ばかりの群落を見せています。


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群落と言っても地植えではなく、鉢であったり、プランターであったりですが、
ここ、2年ばかりきちんと植え替えをしなかったもので、特に今年は野生に
帰ったように勝手気ままに咲いているように見えます。

本来、この、「にほんさくら草」は風流な花、風情のある花とも言われていますので、
この乱れた自然に近い姿で咲くのも、これはこれでいいのかもしれないと変に
納得しています。


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「さくらそう会」と言う会があります。

今年で発会してから56年、その会に所属している方から、この「さくら草」を
頂きました。
我が家にきてからもう、十数年になります。

この純粋の「にほんさくら草」は売買してはいけないそうで、これ等の会などに
よって、品種の交換会が開かれそれによって種族は守られ保存されているようです。


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日本で最初に出来た「さくら草」の会は、今から2004年前の文化元年(1804)といわれ、
当時、桜連の「下谷連」(したやれん) が゜その元になっているとのことです。


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私たちがよく走る荒川サイクリングコース、それがまだ原野だった頃には
随所に「さくら草」の大群落が見られたそうです。

それは江戸時代から大正の終り頃までのようでしたが、それは荒川の
上流の高原、山野から種子や苗が流れてきて河原に繁殖をして
大群生地が発生したようです。

春の花時にはそれは野遊びの人々で大変に賑わったそうです。


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現在でも北区にある浮間公園の隣接地に「さくら草」が保護されていますが、
昔は浮間一帯は特に「さくら草」の群生は大変なもののようでした。

それが消滅してしまったのは、1923年の関東大震災後の復興で、この浮間の
原野の荒木田土が壁土用に大量に採取されたためと言われています。

今では考えられないことであります。


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数ある植物の中でも、それもとりわけ、清楚で可憐で、どちらかと言えば弱々しい
小さな花。
それていて、300年からも、その純粋さ、純血さが今でも続いている、この「さくら草」。

その魅力とはなんでしょうか。

あるとき、鷹狩に出た将軍が足元に咲いた「さくら草」の素朴な美しさに
目がとまり、お供の武士たちが持ち帰り栽培したのが始まりとされています。
その後、徳川直参の武士たちを中心にして栽培が盛んになったそうです。

その後、幕府の崩壊によって担い手を失ったり、また、外国からの草花に押されたり、
かの太平洋戦争が終るまで、この「さくら草」の苦難の時代が続いたのであります。

それでも長い歴史の中にあって、常に手厚く保護され、後世に伝えようとする、
わずかな人達の努力によって、いまに受継がれているわけです。

この何気ない花の中にその人々の思いが見えるような気が、私にはするのです。

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この時期、各地で「さくら草展」が開かれています。

都立神代植物公園  4月19日から4月27日まで
東京 靖国神社 4月20日から4月26日まで
浮間公園 隣接地 4月29日まで
   
そのほか、新宿 鬼王神社などでも開催されています。

文中「さくらそう会」の案内書から、その資料の一部を参考にさせて頂きました。


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2008年4月17日

こだわりの楽しみ

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誰にでも、何らかのこだわりというものはあるものだと思う。

食べるものについても、普段、身につけるウェアーについても、そして日常的に
手にする小物など、自分だけの何らかの好みを持っているものだと思う。

私はその中でも、高価な物にはあまりこだわらない。
また、あっても手が届かないような高級品にはこだわりの持ちようも無く
ただ、パスをするしかないのである。

手軽な値段のもので、こだわれる物、そして日常にあって私には無くてはならない
物のひとつに万年筆がある。

このとりとめもない文章を白紙に書くにしても、書ければ筆記具は何でもよいと
いう風には私にはいかないし、気がおさまらない。

一般的にもっともよく使われるのがボールペンであるが、これにしても、クロスを
買ってみたり、ラーミーを使ってみたり、パーカーのボールペンを手にしたり、
先日も銀座の伊東屋で、オリジナルの600円の細身のボールペンを買ってみたりしたが
それぞれに抜群の書き味ではあるが、筆力というか筆圧がある程度は必要である。

そこえいくと万年筆にはその筆圧がほとんどいらないのがうれしい。

ボールペンで書いた文字は黒であっても、どこかグレイがかってはっきりしない。
そこのところも、どうも私は気に入らない。

最近は水性、油性のボールペンなるものもあり、色も鮮やかであるが、使う用紙に
よっては乾くのに、ひどく時間の掛かるものが多い。
封書などでも住所を書いて宛先を書き始めると住所のインクで小指附近が汚れる。
そればかりか封筒そのものを汚してしまうことがある。

なかなかうまくいかないものだ。

最後にたどり着いたのが、このパーカーの万年筆。

池袋東武で10数年前に、1万円で買ったものだ。
長年使ってペン先が、ほど良く丸みを持ったのか、この、5、6年ほど前からは最高の
書き味になってきた。

それでも昨年の夏頃、ペン先部分のネジが緩んできたのか、クルクル回って
止まらなくなってしまった。
使って使えないことはないが、指でにぎる先端部分が固定しないのはやはり使いにくい。

年に4、5回は行く銀座の伊東屋に用事のついでに、この万年筆を持っていった。
東武で昔、買ったパーカーの万年筆である。

「たしかに止まりませんね お預かりになりますが、、」と店員さんがいう。

「勿論 それは結構です」

「約 1ヶ月ほどお時間が掛かりますが、、、」

「それはいいのですが、アメリカに送るのですか」

「いえ 今は 国内で 神戸の方で修理しております」


せっかく書きやすくなってきたこの万年筆、直るものなら直したいと思った。

それから約1ヵ月後、無事に修理が終りましたと伊東屋から電話が来た。
さっそく引き取りに行ったのは言うまでもない。

久し振りに見る私の万年筆、何となくきれいに見える。

「ペン先はそのままですが、先端部分の部品を新しいものに交換しました
まったく同じものではないのですが 丁度合うのがありましたので取り替えて
おきましたが、いかがでしょう」

それできれいに見えたわけだ。

修理費を恐る恐るたずねると、これは本体の不具合によるものだから
何年たっても無料とのこと。

東武で買ったのにと、言おうとしたが、それはだまっていたが、それにしても
パーカーと言う会社はすごいなと思うし、伊東屋もさすがに、すごい店だと思う。

それぞれに品物に対する精神が違うなと、この時つくづく思いながら帰路に
ついたのだった。

一流ってこういう事なのだろうか。

     
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このパーカーの万年筆にパーカーの明るいウォッシャブル ブルーインクを入れるとき
それは私にとって、人知れず、ささやかな至福の楽しみのひと時でもある。

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2008年4月15日

ロードで「さわらびの湯」

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無性に温泉に入りたくなるときがある。
時間から時間に追われ、次から次へと頼まれ仕事続きで、時間の無さ。

これだけは読みたいと思って、先日買った井上靖さんの「風林火山」ですら、
三分の一ばかり、読んだ所であとは中断したままだ。


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そんな中でも、ようやくの事で、私の大好きな名栗の山間にある「さわらびの湯」に
僅かな時間であったが今日来る事が出来た。

しばらく休館して新装になってからは初めての来訪である。


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飯能まではロードを輪行し、そこからは片道約20キロのコース。

70号線は今、新緑の季節を向かえ、それは綺麗なパステルカラーのみどりの中を
ゆるやかな登りが続く。


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ここに来たのは一年半ぶりぐらいかもしれない。

今までは、あのBD-1で、シャカシャカ走って来たが、いつもスイスイ追い抜かれる
ロードを見ては、いつかはこの道をロードで走ってみたいものと思っていたが
その思いが今日初めて実現した。


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たしかBD-1の時は飯能からこの20キロコース、2時間余り掛かっていたが、
ロードでは1時間10分ほどで来てしまった。

今日も何人ものローディさんとすれ違ったが、この山間の道は今、色とりどりの花が
見られる。

遅咲きの桜が、今見頃であったり、ミツバツツジの色鮮やかなピンクが美しかったり、
レンギョウの黄色、ズミの濃いピンク、ユキヤナギの白と本当に綺麗だ。


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名栗の町を見下ろすかのように、丘の上に建つのが、「さわらびの湯」。
近くの西川材をふんだんに使ったという飯能市の運営による素敵な日帰り温泉施設。


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名栗渓谷を眼下に望む休憩室からは、ベランダに出ると、川音の響きと名残の
ヤマザクラが、春から初夏へのうつろいを感じさせる。

昼頃自宅出発、それでも充分半日を自転車と共に楽しむ事ができる。

今、休憩室の時計は午後4時40分を指している。

そろそろまた、支度をして飯能までひとっ走りしょうか。
帰りはゆるやかな下り続きだ。

1時間、いゃ、ロードだからもっと早いかもしれない。

                 
                        「さわらびの湯」にて。


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