« 傑作通し狂言「摂州合邦辻」の登場 | トップページ | ロードバイクを学ぶ »

2007年10月 3日

竹に花が咲いた

Img_3495a_1_1


落語の小噺に
「先生 !! うちの竹やぶでね あの中で花が咲いてる竹があるんだけど どうしてかな ? 」

「お前さん 何を言っているんだね あたしゃ 医者だよ 植木屋じゃぁあるまいし そんなこと
判るわけがないだろう」

「へぇー そうかねぇ だけど 近所じゃ 先生のこと みんなで やぶだ やぶだって
いってるけどなぁ」 って、噺があります。

その竹の花、実はなんと我が家の庭を隔てて、お隣にある数本の竹に今、やや黄色味
がかった白い花、竹の花が咲いています。

竹に花が咲くなんて、これ自体大変珍しいことのようで、大きな植物図鑑を見てもまず
のっていません。


Img_3494a_1_1


その珍しい竹の花、一週間ほど前から咲き始めたのです。
花は房状で全体の長さは30センチあまり、花びらは細く幾重にも重なり、盛り上がるように
咲いています。

このお隣というのが、どちらかといえば、あまりお庭の手入れをしないお家で、草木は伸び放題
自然のなすがままに、それは風流といえば風流でありますが、ごじゃっぺと云えばごじゃっぺで
あります。

あちらこちらに出てくる竹も二階の屋根に届きそうなくらい。

歩くのに邪魔になる所だけを切ったものの、宮本武蔵の試し切りではあるまいし、下から
2メートルぐらいの何とも中途半端の、とんでもない所で切ったものでした。

その切り口から一段目の節からこの花芽が出て、それがいま満開を迎えているのです。


Img_3493bbb_1_1_1


聞くところによりますと、竹はイネ科なんですね。
この花が終りますと、そのあとは小さな実になるそうです。

丁度お米の稲穂のようになるようです。
戦争中、兵隊さんたちは食料不足のとき、この小さな実を見つけてはお米と同じようにして
食べたとも聞きましたが、しかしそれすらも幾らもなかったはずです。

昔から言われていることに、竹の花は60年に一度咲く、そしてそのあと必ずその竹は枯れると。
最後のあだ花を咲かせるとは、このことでしょうか。

ただ60年に一度は普通の植栽の場合で、お隣のようにとんでもない所から切られますと
竹は非常に迷惑をするわけで、早い話が気が狂って花を咲かせてしまったようです。

これを狂い咲きというのですね。

いま我が家から見える花はそんな花かもしれません。


母が私によく言っていました言葉を、ふと今、思い出しました。

" 一節はあれよ 竹の節  素直なるも  時にこそよれ " って。


                      *

 

|

« 傑作通し狂言「摂州合邦辻」の登場 | トップページ | ロードバイクを学ぶ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 傑作通し狂言「摂州合邦辻」の登場 | トップページ | ロードバイクを学ぶ »