« 日帰り温泉「さわらびの湯」 | トップページ | あかり »

2006年8月19日

尾崎豊とカセットテープ

Img_0335_1_2_1


私のミニコンポの脇に、ひとつのカセットテープがある。

そのテープはCDから、またラジオから録音した、数多くのコレクションの
テープ達とは少々趣を別にした存在でもある。

そのテープのなかで歌っている歌手は誰なのか、初めて聞いた時は
まったく判らなかった。

激しいロックがあるかと思えば、スローで心をゆさぶるようなしみじみとした
ブルース調の曲もある。

160分もある、この長いカセットテープ続けて聞けば、両面で2時間40分にも
なるが、いまだに通して聞いた事はない。

歌っているのは、ひとりの男性歌手である。


しばらくたってからFMラジオで流れる曲を聴いて、これが尾崎豊であることが
わかった。

尾崎豊、亡くなってから14年が過ぎた。

1992年4月25日のこと。

ご存知の通り衝撃的な死であった。

さまざまな憶測が飛び交ったが本当のところの死の原因など、私などには
知る由もない。

ただ、新聞を見ても何があったのか判らないが、まだ若いのに、かわいそうだなと
思ったのを今でも覚えている。

その尾崎豊が亡くなった年の暑い夏の事である。


奥日光戦場ヶ原。

湯の湖から歩き始め、湯滝の豪快な水の流れを見ながら南に向って歩くと、
湿地帯が大きく広がる、いわゆる戦場ヶ原に出る。

長く続くこのコースの素晴らしいハイライト部分を通って、なおも2484mの男体山を
左に見ながら高山植物が咲くなかを歩き続ける。

そして、穏やかな竜頭の滝の流れと共に、最終地の中禅寺湖畔のバス停まで、
私はひとり歩きとおした。

真夏の太陽が、照りつけるものすごい暑い日であった。


バスは行ったばかりで、次の東武日光駅に行くバスまでにはかなり時間がある。


目の前は中禅寺湖が緑の向うに左右に広がっている。

何度もここには来ているが、この湖畔の周りは歩いたことがないだけに、
ひと停留所まで歩いてみようと思った。

バスが通るやや広い道は、右が中禅寺湖、左側は石垣が続き、その石垣の
下は道路との境はU字溝になっている。

あたりの景色を眺めながら、また熱気にあえぎながら歩いていると、ふと目に
止まったのが、U字溝のなかの枯れ草の上に落ちているカセットテープである。

ゴミとしてのカセットテープにどうしても見える。

物好きの私としては、つい足を止め手にとってみる。

ところどころに土はついているものの、雨にはまだ当たっていないようで、
きれいなテープであった。

両面ひっくり返してみるとテープが切れている。

そこで、そうか、車の中で聞いていたがテープが切れて使えなくなり、
それで窓から投げ捨てたものらしい事がこれで判る。

なあんだと、捨てようとしたが、しかしこのテープ何が入っているのだろうかと、
そこでいつものように、いくらかの好奇心と、いくらかの、のぞき趣味が頭をもたげ、
そのテープをすっとポケットに入れた。


少々の土を綺麗にふき取り、テープ幅にカットしたビニールテープで切れた
テープをつないだ。

オンキョーのミニコンポにセットして、そこで初めて聞いてみたのが、前述の後で
わかった尾崎豊のテープである。

なにしろ2時間40分にわたっての膨大な数の曲が入っている。

その音質の良さも抜群である。


尾崎豊の代表曲、「十七歳の地図」 「卒業」 「回帰線」 「壊れた扉から」 
「街路樹」 「置きざりの愛」 「冬の動物園」などなどあるらしいが、テープには
曲名のラベルの表示もなく、どれがそれらなのか判らないままに、今でも時折
聞いている。


|

« 日帰り温泉「さわらびの湯」 | トップページ | あかり »

コメント

プッポロさん
こんばんは、尾崎豊は私も好きですね。時々ラジオから流れてくる「15の夜」などは好きですね。尾崎豊の実家には、自転車で10分で行けます。すぐ近くは、白血病で亡くなった本田美奈子さんの実家も近いです。ご冥福を祈ります。

投稿: まさぼ | 2006年8月23日 21時24分

まさぼさん こんばんは。

尾崎豊、なにかほかの歌手と少々違ったイメージが感じられていました。
影があると言うのでしょうか、秘密っぽい私生活、それもこの人を魅力的にしているのかもしれません。
歌のうまさは抜群で、まさに大人向けの歌手だったですね。
本当に惜しい事をしました。

本田美奈子さんも若いのにお気の毒でした。

私達もお互いに健康には気をつけたいものです。

青森のご出張お疲れ様でした。
また、BD-1でのレポート楽しみにしています。


投稿: プッポロ | 2006年8月24日 18時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 日帰り温泉「さわらびの湯」 | トップページ | あかり »