2017年1月28日

8年待たせたヤブツバキ

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我家の小さな庭と、お隣さんの庭との間には、しっかりした塀があるが、その塀の中間部には、
お互が、自由に行き来が出来るようにと、昔から開けてある。

勿論、扉はあるものの、鍵の無い軽い鉄の格子でできている。

当初は珍しさもあって、子供達は双方から面白がって行き来を盛んにしていたものだったが、
代は変り、子供達も大きくなり、いつの間にか開かずの扉のようになってしまった。

それでも、何か緊急事態に備えて、そういう通路を保っておくのも悪くはないと、長いことそのままに
なっている。

コンクリートの塀は2メートルぐらいの高さ。

上から下までお隣さんが見えるのは、わずか、その扉からである。

その部分が開いているだけで、風の通り道にもなっているが、今では扉の向こうには3メートルにもなる
南天の木があったりで、これからも、ここを開けてお隣に行くことも、もう、無いかもしれない。


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一年を通して木々が割りと多いせいか野鳥がよくやってくる。

ヒヨドリ、メジロ、スズメ、キジバト、冬になるとジョウビタキ、ツグミなどが時たま顔を見せる時がある。


その鳥たちが来ると、どこが具合がいいのか分からないが、お隣との境の鉄の扉の上でよく休む。

南天の木はその形からして、確かに止まりにくい。

塀の上に置いてやっている水の皿、その水を飲みながら少々歩いては扉の上でしばし休息する。

そして、植物の種の入った、小さな糞をする。

そのせいだと思うが、鳥達が休むその真下からは、いろいろな植物の芽が出てくる。

一番多いのは小さな赤い実をつける千両、万両だが中には、どうしても名前が分からないものもある。

その中で少々他の植物と違った小さな芽を見つけた。

先程から紹介している隣家との境の扉の真下である。

小さいながら葉に艶があり、とても綺麗な色だ。


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それからは草取りの時など踏まないように注意しながら様子を見ていた。

それから一年経ち、二年たち、三年経っても、まるで小さく、15センチ程にしかならない。

それでもその頃になれば、当然、これはツバキだなと分かってきたが何しろ成長が遅い。

いつしかほとんど忘れた状態のままだったが、それがごくゆっくりだが、芽は我家の方に
向って伸びているのが分かるようになった。

丁度、お隣との中間点でどちらのものとも云えない位置だ。

だが本体はこちらの方向を目指しているようだ。

それから、又、三年、四年と過ぎたが、このツバキ、一切あわてようとはしないようだ。


20センチをようやく越えた頃、鉢に植え替えてみた。

赤球土70パーセント、腐葉土30パーセントの定番の配合である。

鉢植えだから日当たりの良い場所に置いてやれる。

水は欠かさず、ほどよい肥料を与え、いつ咲くか分からないツバキをあきもせず、面倒をみてきた。

そして昨年、9月末頃、ついにほんの小さなつぼみが、一つ見えてきたのだった。

しかし、そのつぼみも、まったく変化が乏しく、ほんとにこれが咲くのかと思ったほどだ。


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ツバキにとっても咲く段取りがあるのか、その時を待つのか、それからも4ヶ月掛かって、
ようやくのことで、今日、1月28日、赤いヤブツバキの花が咲いた。


お隣りとの境に鳥がツバキの種を落とし、小さな芽を出し、それから8年掛かって咲いているのが
この写真であります。

山と渓谷社の、ぶ厚い写真図鑑「日本の樹木」を見てみると、確かにヤブツバキと分かる。

常緑高木とあり、沿海地に多いが山地にも生え大きいものは高さ、10メートルから15メートル
にもなるという。

花弁は5個で、平開せずに半開きに咲くようだ。


こういうのを、「鳥からの贈り物」というが、それにしても、8年は長すぎる。


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2016年7月10日

絵のあとさき  最近の二枚の絵

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その日は陽も出てはいるのですが、ごく薄い雲も広がっている。そんな感じの天気でした。

真冬の日の快晴ならば正面に見える新宿方面の高層ビル群そこから右に視線を移すと、
遠くに青みがかった丹沢山塊がうっすらと望め、その頂の上には、雪をかぶった、きれいな
富士山が見られるところです。

練馬区役所19階。私のお絵描き教室として、お借りしている室内からの眺めです。

区の職員さんから伺えば、この19階高さは、約100メートルあるそうです。

私の背後では、お絵描きに参加されている皆さんが、生花を前にして、今、真剣に
絵に取り組んでいるところです。

実に静かてきす。


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定員30名という室内は、広くて、明るく、そして展望も良く、最高の会場だと思っています。

回を重ねて、約8年になりますが、メンバーは当初から、ほとんど変わりません。

非常に安定した絵画クラブといえそうです。

3時間の写生会。その成果のほどは。それはそれは、見事な出来栄えであります。


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ブルーサルビア 28×38㎝ アルシュ紙 水彩


この絵は5月のお教室のときのために描いたものです。

サルビアも今ではいろんな色の花を見ることができますが、このブルーの花の色は
珍しいと思い選んで描いてみました。

ブルーと言っても、単調な青一色ではなく、わずかに赤紫が入る色調で、その色作りには
少々頭を痛めました。


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デルフイニュームとりんどう  28×38㎝ アルシュ紙  水彩


6月のお教室のために描いたものです。

どちらの花も今までに何回も描いているのですが、描くたびに難しい花だと思います。

お教室では室内のため花を描くことが多いですが、私自身としては、たまには好きな所に
行って、好きな山に登って、久し振りにたっぷりと、大きな山並みを前にして、昔のように
また、描いてみたいなと思っています。


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2016年5月19日

今年のクリスマスローズが終わった

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今年の桜の開花はいつ頃か、今年の桜の開花は例年と比べても一週間以上早いみたいだ、
などとしきりに報道されていた頃、我家のささやかな庭では、すでにクリスマスローズは
満開を迎えていました。

たしか、3月初旬あたりから小さなつぼみが見え始め、そして、ふくらみと共に立ち上がってきて
楽しみな花の色ものぞき出し、ちょっと目を離したすきに、ぽっかりと花が開いて。

そんな感じで、つぎつぎと、花は賑やかさを増していきました。


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一枚の花びらの大きさは、長さが5センチから6センチほど。幅は3センチあまり。

5枚がきれいに開くと、結構見ごたえもあります。

この白い花と云いたいところですが、この白い花、実は花ではなく、正式には、ガク、と云う
のだそうです。

それでは本当の花は、どこに、あるのかと云うと、おしべ、めしべがあるところに、ごく小さな
花があるようです。


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普通の植物の花びらと違って、少々厚みがあります。

開花から3週間から4週間ほどすると、白い花ならば、薄い緑色に変色していきます。

その緑色になっても、それはそれで綺麗に見えます。

花が長持ちするのは、厚みがあるためで、丈夫と云えば丈夫で、ほっといても、2ヶ月たっても
そのまま花はついています。。

しかし、花が変色しはじめたら、なるべく早く切取ったほうが、株のためには良いようです。


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赤紫色とでも云うのでしょうか、丁度満開のときに写したものです。

とってもきれいです。

白色系よりも、こちらはかなり下向きに咲くので、そのままでは花の顔が見られません。

せっかく綺麗に咲いているのに上から見ただけでは、綺麗さも半減です。


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これなど、カメラを地面に置いて、ファインダーを見ないで、花に向って見当をつけて、
シャッターを切りました。

この赤紫は花つきがとてもよく、一株しかないのですが、かなりの存在感があります。


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庭にあるのは全部で4株です。

白色系が3株、赤紫が1株。

1株がそれぞれ幅が40センチから50センチ近くまで、広がりますので、株数は少なくても、
これから次第に群落の様相になるのではないかと思います。


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クリスマスローズの全景です。

性質は、いたって丈夫です。冬など、ものすごい寒さでも大丈夫です。

手入れも簡単で、花と同時に出てきた今年の新らしい葉は残し、地面に張り付いている
昨年の葉を毎年11月から12月ごろ切り取ってやるくらいで春先にはまた、花を咲かせます。


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クリスマスローズ  38㎝×28㎝ アルッシュ紙 水彩


赤紫が最盛期を過ぎた頃、そう云えば今までに、クリスマスローズはまだ描いたことが
無かったなと思い、花茎を根元から切り取り、備前焼の花器に挿し、描いてみました。

花は全部、下向きです。ちょうちんが下がっているみたいです。

花の色もこれを描いた時はだいぶ退色をしていました。

赤紫から、ただの薄紫色になっていたのです。


そして、庭のクリスマスローズは、今は花もすっかり無くなり、地中では株が来年の花に備えて
早くも養生をしている頃かと思います。

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2016年5月 3日

絵のあとさき 近頃描いた花のスケッチ

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「ビオラ」 アルッシュ紙 38×28㎝ 水彩


久し振りの更新です。
この小さな可憐な花、花弁はわずか、2センチほどで、かぼそい花ですが、数多くの花を付け
ますので、花は小花であっても、満開の時はそれなりに存在感もあります。

この「ビオラ」を描いたのは昨年の12月初旬のこと。

私の写生会のために描いたものです。

最近の写生会で使う花は、多くはポットに入った根の付いた花を用意して、それを皆さんに
描いてもらっています。
ひとりに対して一鉢づつ、たとえば、10人の時は10鉢、その時の人数分を用意して会場まで
持って行きます。

わけへだてなく、同じ種類、同じ花の色のもの、大きさまでそろえて持って行きます。

3時間ほどかかって、描いた後は自分の目の前にある、その花をお土産として、持って帰って
いただきます。


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「やぶこうじ」 別名「十両」 アルッシュ紙 38×28㎝ 水彩 


このスケッチも昨年12月中旬に描いたものです。
これは完全な鉢物ですし、私の大事にしているものですから、写生会には参考品として持参
して、描いてみたい人は描いていただきました。

「やぶこうじ」という名ですが、実に地味な名前だと思います。

別名十両とも言われているものです。
お正月あたりには小さな赤い実がつく事で、一種の縁起物としても好まれているようです。

これは十両ですが、一両と言うのもあるのです。

ところで、一両 十両 百両 千両 万両と、一同勢ぞろいして、お庭に植えてあるのを見たことが
あるのです。

それは鎌倉の金沢街道に面したところにある、浄明寺と言う有名なお寺さんがありますが、
その近くに報国寺という竹林でも知られています、実に品の良いお寺がありますが、その本堂の
脇に小さくまとまって植えられていたのを見たことがあります。

この「やぶこうじ」、まだ苗木なんですが、今は我家の庭に鉢から出して地植えにしてあります。

その植えられた姿を見ると、ひっそりと生きていくのが、似合っているような気がします。


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「マリーゴールド」 アルッシュ紙 38×28㎝ 水彩

今年に入って、3月27日に描いたものです。

これもポット植えのマリーゴールドで、皆さんに一鉢づつ差し上げたものです。

写生会の前の晩に、二鉢並べて花を多くして見栄え良く描いたつもりです。

これは黄色と赤茶色が鮮やかに目立つ花で、花弁自体が非常に厚みがあるので咲き始めると
花のもちがすごくいいのです。

ほっておくといつまでも花が付いているのですが、そのままにしておくと今度は下から
出てくる小さなつぼみ達が、いつまでも伸びてこないのです。

ですから、適当な所で花の色が少し変わってきたら、思い切って花柄として、取ることも
大切なようです。

花柄を取ってやった「マリーゴールド」、今では一気につぼみが大きくなり、いきおい良く咲き
続けています。


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{「新宿御苑の桜 カンザン」 モンバルキャンソン紙 27×22㎝ 水彩


春が来るたびにもう7年、いや8年を越しているかもしれませんが、毎年お絵描きの人たちと
お花見会を開いています。

そのほとんどが場所は桜の超名所「新宿御苑」でした。

ところが、この2年か3年ぐらい前から、苑内には徹底的にアルコールの持込が禁止される
ことになったのです。

その前からそのような禁止の看板は、入り口に出ていたのですが、持ち物の中まで調べるような
ことはなかったのですが、今はまったく違います。

徹底的に5、6人ほどの警備員によって調べられることになったのです。

満開の桜の木の下で、わずかな酒と心ばかりのお料理を楽しむ、それは古来からの日本の
伝統文化でもあったように思いますが。

本当に世の中には無粋な人もいるもので、何ともいたしかたのないものであります。

それ以来、3年前から場所を新宿御苑から代々木公園に変えています。

代々木公園はすごいです。

新宿御苑に対して反体制派ごとき立場をつらぬき続け、酒飲み、見んな おいで おいで、で、
四月中の桜の時期は、あの広大な公園のあちらこちらに、巨大なゴミ箱と簡易トイレが増設
されています。

その大いなるサービス精神には感動すらおぼえます。

代々木公園万歳って ・・・・・・それほどでもありませんが。

しかし、今年のお花見時期は雨が多かったですね。

予定していた代々木公園でのお花見は雨で中止。四月の中旬になれば、ソメイヨシノ中心の
代々木公園では桜がすっかり散っています。

やむを得ず今年に限ってお酒はありませんが、4月12日に新宿御苑にこっそり行ったのでした。

酒を飲まずに、きちんとして、しらふで桜を見て回る、実に健康的というか、面白くないというか。

それにしても四月中旬からの新宿御苑は山桜が見事です。

八重桜で私の好きなイチヨウ カンザン 緑色のギョイコウ フゲンゾウ ヤエベニシダレなどなど。

やっぱり新宿御苑はスバラシイ。

新宿御苑 万歳です。 いい加減な男だ。

勿論写生会の人たちも思い思いに綺麗な桜の一枝を描きました。

皆さんの絵を見ながら、また、私もすばやく15分ぐらいで描いたのが上のスケッチであります。

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2015年11月30日

絵のあとさき 「ホテル マウント富士」からの眺め

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「ホテル マウント富士」からの眺め 33㎝×24㎝ F4号ストラスモア紙 絵 プッポロ


今年もあと1ヶ月を残すのみとなりました。

まったく早いものです。この一年どんな絵を描いたでしょうか。

枚数だけは結構描いているのですが、さて、その出来ばえは。それがなかなか思うようには
いかないものです。

しかし、言葉を返して言えば、だから先があるから面白いのだと思っています。

完成されたものが、いとも簡単に出来たら、そこでおしまいになりますから。

私の「お絵描き教室」も、今年も一年間無事に過ごすことが出来ました。

皆さんにも沢山の思い出の詰まったステキな絵が、今年も残りました。


絵のあとさき。「ホテル マウント富士」からの眺め。それは勿論、富士山の姿です。

毎月の練馬区役所でのお教室のほかに、年に二度、春は5月、秋は10月と、すっかり
皆さんお馴染みになった、スケッチをかねた一泊二日の小旅行があります。


山中湖湖畔から一気に、ホテルの送迎バスが登ること、1404mの高台に建つのが「ホテル マウント
富士」で、以前から私は一度行ってみたいホテルのひとつでした。

名前だけは聞いているが行ったことがない、これが多くの人の事でもあるようです。

私にとっては一種の憧れのホテルでもあったのです。

新宿から富士急高速バスで山中湖。全18名の賑やかさでした。


上のスケッチは10月22日。午前6時半頃です。

ホテル5階からのベランダは、とても寒く、ガラス戸越しにぬくぬくと暖かな部屋から描いたものです。


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皆さんは赤富士を描きたいと意気込んでいましたが、ご覧のように実際赤富士になることは
なりましたが、その赤の色合いは、せいぜい10分あるかないかぐらいで、急速に普通の朝の
色に変わっていきます。

私のスケッチも始めは赤富士から描き始めましたが、線描きが終わり、色塗りの時には、
もうすっかり普通の富士山の色に戻っていました。

30分ほどで描いた憧れの富士山でしたが、終わってみれば普通の富士山ですね。:



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2015年8月25日

絵のあとさき  グラジオラスとリンドウ

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グラジォラスとリンドウ  42㎝×32㎝ 6号 モンバルキャンソン紙 絵 プッポロ


今年の夏は暑かったですね。

夏は暑いものと、決まってはいますが、それにしても、ひどい暑さでした。

その激しい猛暑続きもここにきて、ようやくやわらぎ、昼間はともかく、夜は大分しのぎ
やすくなりました。

ものすごい暑さが続く夏のときは、秋が早いなんてことを、どこかで昔、聞いたことがあります。

本当に、さわやかな秋を早く迎えたいものであります。

さて、当方のこのブログ、最近は絵を中心にした内容になっていますが、実際、私が絵の
お教室をやっていることもありますが、それにしても絵を描くのが、何だか私は好きなのです。

そこで、描いた私の絵をそのまま、このブログでも、みなさんにご紹介しながら、また、それに
まつわる文章を添えながら、進めていきたいと思っています。

これからは「絵のあとさき」という副題のもとに、たくさんの絵の中から、その絵を描いたときの
気持ちのありようなどが、うまく書けたらいいなと思っています。

「グラジォラスとリンドウ」の絵は、6月28日に描いたものです。

翌日の絵のお教室のために、夜遅くに描きました。

描き終えた時は日付が変わっていましたが、描き始めは、まだ28日でした。

お教室の当日は7種類前後の切花を用意して、お好きな花を描いていただく、これはいつもの
パターンです。

また、この絵がお手本だなんて、云うほどのものではありませんが、皆さんのテーブルの上に、
本当にさりげなく、そっと置いておくのです。

その絵をよく見る人、ちらっとだけ見る人、それだけでいいのです。

この程度の絵でいいなら、私にも描ける。そう思われたら、それは大成功なんです。

ところがどっこい、そう、うまくいかないのが、絵でもあるのですが。

たとえば、画面全体に、どの程度の大きさに描いたらいいのか、色はどのくらいの濃さで
つけたらいいのか、画用紙はどのくらいの大きさが描きやすいのか、紙質は ?
などなどが、じかにわかるのが、先程、さりげなく置いた、この一枚の絵であります。


今年でもう7年にもなる、お絵描き教室。

今では、みなさんそれぞれに、見事な絵を描かれるようになりました。本当に上手になりました。

さりげなくそっと置いた一枚の絵。

それも7年間,、欠かさず続いております。

細かいことは言わない。見れば分かるのです。

これが私のお絵描き教室の、上達法でもあるのです。


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2015年8月20日

真夏の明治神宮御苑

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明治神宮御苑にて  ストラスモア紙 23㎝×17㎝ 絵 プッポロ


この小さな絵を描いたのは、7月21日。連日の猛暑日が続く真っ只中のことだった。

その日は原宿駅前にある、中華料理の名店「南国酒家」で、人気抜群のランチを食し、
ひとりのんびり、グラスに残った、ビールをゆっくりと楽しんだ。

広い客席は例によって、ほぼ満席の盛況。約1時間半の食事が終わって表参道に出ると、
まだまだ、むっする暑さが続いていた。

混雑する原宿駅前を通り抜け、山手線を眼下に見下ろす橋を渡れば、目の前が明治神宮の
入り口がある。

この近辺は私の好きな散歩道で、結構来ているが、多くは代々木公園だ。

その手前にある明治神宮に行くのは、確か10年ぶりぐらいかもしれない。

大きな森が続く参道は、日陰が多いので、代々木公園よりは、いくらか涼しいのではないかと
ふらりと人の流れに乗って入ってみた。

先程のビールの酔いがほどよく、からだを回り、木々を通して吹き抜ける風も心地よい。

この日は大きな参道からはずれて、あまり人の通らない枝道に入ってみた。

7月半ば、何の日でもないのに、明治神宮は暑い日にもかかわらず、大変な人である。

ただ、注意してみると日本人はほとんどいない。まったくいないと言ってもいいくらいだ。

中国か、韓国かアメリカか、ヨーロッパか。まず外国人だけである。

しかし、考えてみれば、それもそうかもしれないなと思った。

日本人は何でもない日には明治神宮には、あまり来ないのだ。行く用事がないのだ。

行くとすれば、お馴染みのお正月の初詣か、子供がいれば、秋の七五三ぐらいかもしれない。

そんなことを考えながら静かな森の道を歩いていた。

それにしても、この脇の道は人が来ない。はるか遠くまで人影がない。

本殿に行くのにすごく遠回りの道なので、人が通らないようだ。

その本殿の前も、外国人の大ラッシュである。

とにかく静かになりたくて、とりあえず、500円の入苑料で御苑に入ってみた。

しかし、ここに入っても、やはり外国語の話し声が入り乱れていたが、いくらかは静かだった。

池に沿うように苑内の細い道を行くと、6月ならば、花しょうぶが咲く、しょうぶ田のあるところに
出る。

都心とは思えない深い山の中の様相である。

木々の緑も深くなり、ところどころには、早くも黄緑色に葉も色づいているようにも見える。

一番奥には東屋があり、ぐるりと回れる細い歩道がひかれている。

その瀟洒な東屋が目に留まり、持参していた、小さなスケッチブックをトートバックから取り出した。

街歩きの時には,描く描かないは別にして、バックにスケッチブックがないと、何とも落着かない
性質に今はなっている。

持っていないと何となく不安になるのだ。持って来ればよかったと、後で、ひどく残念がるのが
いやなのだ。

目の前の小道には綱を張った杭が、立ち並んでいる。

その一本の杭の頭に、この小さなスケッチブックを軽く乗せて、立ったままで、東屋を中心にして
描いてみた。

「南国酒家」の生ビールの酔いが、まだ残っていていい感じ。

ラウニーの絵の具が、いい色を出してくれている。

小さいスケッチブックだから仕事は速い。線描き、着色で15分少々ぐらいだったろうか。

ここも、次から次と人の列が、後ろを通り過ぎる。

その内のひとり、アメリカ人らしい、若い女性が、私の絵を見ながら、笑顔で「ステキ デスネー」って
言ってくれた。


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2015年5月22日

那須に写生旅行に行ってきた。

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那須連邦 34㎝×25㎝ F4号 ストラスモア紙 絵 プッポロ


ブログの更新が、このところ遅れに遅れています。

気にはしていたのですが、あまりにも、公私にわたって、あわただしく・・・・・・・

言い訳はよしましょう。 

最近、少々、集中力が欠けてきただけの事なんです。


5月18日、19日。 私が開いています、「小さなハイキング写生会」の、皆さんを、お連れして
新緑も鮮やかな那須高原に行ってきました。

全19名という、そこそこの団体旅行になりました。

池袋から「ホテルサンバレー那須」の直行バスに乗車して、なんとも楽々プランで、ホテルに
到着です。

普通の観光旅行と違って私たちのは、写生をするのが大きな目的でもありますので、ほとんど
出歩きはしません。

バイキングの夕食を待つ間にも、それぞれ、ホテル内で一枚、皆さん絵を描き始めます。

細かなアドバイスもいらないくらいに今では上達しています。

絵は思い思いに描けばいいのです。

よく言われることですが、10人いれば、10枚の良い絵ができるのです。

私も、そっと、皆さんから離れて、ホテル6階の屋上に出て、目の前に広がる那須連峰を
描いてみました。

左のすらりとした形の良い山が黒尾谷山(1719m)、中央に位置するのが、茶臼岳(1898m)
そして、右側の山が、昔から、風が強いので有名な朝日岳(1896m)で、右端にある小さく
とんがった山が、三本槍が岳(1917m)で、これらの山を総称して那須連峰と呼ばれています。


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那須連峰 34㎝×25㎝ F4号 ワットマン紙 絵 プッポロ


一方、こちらの那須連峰は、丁度2年前に描いたものです。

今回と同じメンバーによる写生会での絵であります。

宿泊したホテルは、「サンバレー那須」より、バス停にして、3つほど、距離にして3キロほど、
山麓を下がった所にある、「ホテルエピナール那須」でありました。

こちらは那須連峰を、やや遠めに見るようになり、山の形は少し小さくなりますが、左右の
広がりは伸びて一望しやすくなります。

山の稜線を比べてみても描いた位置は最初の絵よりも少々左側から描いたように思えます。

この時は早朝まだ6時ごろ。同室の皆さんが、まだ寝ているとき、ベランダに静かに出て、
明るくなったばかりの中で、冷たい風に吹かれながら描いたものでした。

あまりの静けさに、やはり絵の中にも静けさが、漂っているいるような気がするのですが。

このときも、同行の皆さん結構いい絵を描かれたものでした。

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2015年1月30日

我家の愛犬コロが2才になりました

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平成12年12月16日生まれ。

出生地は千葉県東金市にあります、パピヨンの専門店「マダムパピヨン」さんであります。

犬舎の優しいお姉さんに抱かれた、まだ、生後1ヶ月の時のコロであります。

これから、長い生涯が始まるわけですが、早いもので、この赤ちゃんコロが、無事に
2才の誕生日を迎えることができました。

あらためて、2才までの足跡を、アルバムから追ってみました。


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「マダムパピヨン」さんでは、生後1ヶ月 2ヶ月で子犬を受け取るわけにはいかないのです。

最低3ヶ月は、たってからになります。

母親と一緒に過ごす時間を持たせているのです。

この生後、約3ヶ月を親と過ごすと言うことは、後々、ワンコロにとっても、飼い主にとっても
とても大事なことのようであります。

わずかな月日ではありますが、その間に母親から、又、「マダム パピヨン犬舎」の先生達から、
様々な大切なことを学ぶ期間でもあるのです。

たとえばトイレのの問題があります。

充分にしつけられたのか、いよいよ、3ヶ月が過ぎて、我家に来たとき、犬舎で言われたとおり、
あらかじめ、ケージに新聞紙を広げておいたら、コロは真っ先に、そこに飛び込み、その新聞紙
の上にきちんと、オシッコをしたのです。

どうやって教えてくれたのか、これにはびっくりしました。

その後いまだに、トイレの失敗はありません。

我家に迎い入れたのは、平成13年3月3日の事でありました。


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生後4ヶ月が過ぎ、外の散歩が許され、生まれて初めて、この日、道路を歩いたのでした。

我家の周辺には数多くの公園がありますが、その中でも特に綺麗な公園を選び、そこまで
抱っこして行き、そっと、地べたに下ろしてみました。

家の中では、すでに駆けずり回っていたのに、ここでは、まったく固まってしまい、びくとも
しません。

立ったままで、まったく動かない。わずかに10センチ動くのに、それから15分程かかりました。

今となっては懐かしい思い出です。


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数ある公園の中でも、我家から一番近いのが、通称タコ公園と言う公園であります。

写真は生後7ヶ月たった時のものです。

この頃になりますと、こわいもの知らずで、駆けずり回わっています。

それと同時に何を見ても、初めてのものばかり、急に立ち止っては興味を持ったものを、
しばらく見続けることが多くなってきました。


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平成13年12月8日。

あたりはすっかり秋も深まり初冬の姿も見られます。

テニスコート場の周りのイチョウ並木もいよいよ色ずき、風にあおられた黄色い葉を面白そうに
追ったりしています。

あと8日で満1才になるところです。


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それから、しばらく間があいて、平成14年7月になりました。1才と7ヶ月です。

時として成犬の顔立ちを見せることがあります。

幼犬になったり、子犬になったり、大人の顔になったり、その日、その日に変化を見せるのも
犬と共に生活する中での、これも楽しみかもしれません。

耳から伸びる黒い飾り毛も伸び始めウエーブもかかり、パピヨン独特のスタイルになって
きました。


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上の写真から1ヶ月後の姿ですが、これなどは、まだまだ子供の感じです。

パピヨン特有の毛の長さ、耳から伸びる黒の飾り毛、この飾り毛の毛の細いこと。

ブラッシングするにも、切れないように細心の注意が必要です。


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平成14年10月

生後1年と10ヶ月になりました。

生まれた時は毛並みも、かなり黒ぽかったのですが、今ではすっかり金髪になってきました。

父親はチャンピオンで、母親はチャンピオンの孫にあたります。

特にチャンピオンの父親はハンサムで、綺麗なワンコロです。

コロも少しずつ、ちかずいているようです。


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生後1年11ヶ月。

2度目の秋を迎えました。

枯葉が風に舞っても、もう、あまり追うことも、しなくなりました。

しっぽの一本の毛の長さを測ってみたら、何と45センチ。もう、地べたすれすれです。

また、ご近所の奥様は、「私、この黒い毛のところが大好き」と、合うたびに云われます。

いろいろ好き好きがあるものです。、


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コロの足で約3分ほどの所にあるのが、お馴染みのタコ公園です。

赤いのが、タコのすべり台です。

まだ早朝ですから誰もいませんが、昼間は小さなお子さんたちを中心にして、大賑わいに
なります。

黄色いのはケヤキで、少々赤っぽいのは桜の木です。

その桜も結構多くて、4月の桜の季節ともなりますと、皆さん引き物など持参して、広げては
格好のお花見の場所になっています。


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平成14年11月

生後2度目の秋そして、まもなく生後2才の誕生日を迎える頃になりました。

それにしても、千葉県東金にあります、「マダムパピヨン犬舎」さんからは、楽しくて、
良いワンコロが、授かったものであります。

しかし、長い間、ワンコロを飼っている私としても、ただ、楽しいことばかりではありません。

現在のコロが、六代目。六頭目です。

それぞれにみんな、いい子ばかりでした。何年経っても全員しっかり覚えています。

よく遊んで遊んで、楽しかった毎日でしたが、必ず別れがあります

その別れほど悲しいものはありません。

だから、共にいる内は、めいいっぱい可愛がるのです。

悲しいけど、それでも、また、ワンコロを飼う。

それは悲しみよりも、ずっとずっと、楽しさのほうが、何倍も何倍も多いからです。

去っていったワンコロたちの、楽しい思い出も、切ない思い出も、ひとつひとつが私の
大切な宝物でもあるのです。


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この頃になりますと、自分の主張が、はっきり出てくるのでしょうか。

たとえば散歩です。その要求がすごいのです。

何が何でも散歩をさせるのです。これには、つい負けてしまうのです。

朝と夕方の2度、約20分ほどの散歩が続きます。

忙しくて後回しなど、しようものなら、こわい顔をしたりして、だから、何を差し置いても
まず先に散歩になります。

結局は私の良い運動にも、なっているのですが。


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平成14年11月

タコ公園に隣接して、図書館があり、その隣が生涯学習センターがあります。

道路を隔てて、テニスコートがあり、小学校もある。

文教地区とも云えそうな、そして、緑の多いところです。

ですから、散歩コースには、ことかきません。

雪ならぬ、落葉がつもりそうです。


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2才を無事に迎えた、我家の愛犬、コロ。

これからの、まだまだ永い生涯、始まったばかりですが、共に元気で過ごしたいと
思います。

お互いケンカせず、ソンケイし合い、シンシのつき合いで、いきたいと思います。


      コロ君  2才  おめでとう

      
     
      

      


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2014年12月 3日

山の絵

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今年も本当に、あとわずかな日を残すのみとなりました。

日々の忙しさにまぎれて、さて、私の、今年のお絵描きの成果はどうだったろうかと、
ここにきて思ってみます。

毎月開いています、練馬区役所での、絵の教室の方は、毎回好評を得て賑やかに
行われています。

ここでのモチーフは、もっぱら切花で、その写生が中心になっています。

実を言いますと、この写生会が始まるまで、まず私は花を描くことなど、ほとんど
無かったのです。

絵を描くといえば風景画、それも山に登っては、山頂から山の絵ばかり描いていたのです。

山登りそのものが、大好きで、それも最初は写真でしたが、その内、写真をいくら撮っても、
二度と見ない写真が増え続け、お金も掛かるし、それなら絵を描いた方が、その場で完成も
してしまうし手っ取り早い

幸い子供の頃から、お絵描きの先生に長く付いていた事も良かったようです。

絵は描いているときの情景、たとえば風の冷たかったこと、暑かったこと、、時間ばかりかかり、
上手くいかなかったことなど、何年たっても鮮明に思い出せるのも絵ならではのものです。

求められて始まった花の写生会も、6年目に入りましたが、花も山も、描いてみればどちらも
楽しいものです。

それにしても、この暮れをむかえ、今年は山の絵は描いただろうかと考えたとき、あまりにも
少なく、遠くに見える本当に小さな山を描いただけのものでした。

それも三枚だけで、内、二枚は温泉町から描いたというものでした。


上の絵は今年の一月に西武池袋線、芦ヶ久保駅から登る奥武蔵の丸山に、ひとりで登った
ときのものです。

駅前からいきなり急坂が続き、小さいながらも結構手ごわい山です。

その登りの途中で目の前にそびえる武甲山を描いたものです。

冬の日暮れは早く、わずかな時間で、20分ほどで仕上げたものです。


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この絵は、「小さなハイキング写生会」の方々、16名で今年5月に伊豆長岡温泉に
行った時のものです。

新宿から小田急高速バスで、2時間30分ほどで到着です。

バス停の目の前が、パノラマパークと言われる「かつらぎ山」行きのロープウェイの
乗場です。

山頂に登れば、見渡す限りの展望が望め、駿河湾が一望でき、箱根の山々、振り返れば
伊豆の山並みが続き、遠くに富士山も見られる素晴らしいところです。

わずかな時間ですが、皆さん、やはり写生会の人、それぞれにポイントを決めて、思い思
いに、一枚描いていただきました。

その合間をぬって、私もそれこそ素早く、15分か20分ほどで描いたものです。


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一年のうち、同じホテルに泊まるとは、初めての経験でした。

伊豆長岡温泉「京急ホテル」で、源泉の良さで知られています。

皆さんからの、ご希望で再び、今年5月に続いて、この10月にも利用したのです。

宿の近くを流れる狩野川の河原で、スケッチしてみたり、とにかく私の考える旅行は
のんびりしています。

この絵は翌朝、6時頃、ホテルの2階のベランダから見える「かつらぎ山」を中央に置き、
手前のわずかに始まった紅葉のホテルの庭までを、これもまた、素早く描いたものでした。


以前は八ヶ岳、谷川岳、北アルプスは涸沢付近、浅間山、近くには奥多摩と、随分描いた
ものでした。

来年こそはもう少し、まともな山の絵を描きたいものと思っています。


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